『スレイヤーズ17 遥かなる旅路』読了

神坂一

え!?新作!?
そんなわけでこの令和の時代に『スレイヤーズ』が復活。
いやこれ…新規参入しないだろう…と思って感想サイトを覗くと昔を懐かしんでいる往年のファンばかりだったのでニッコリしてしまいました。そりゃ昔ながらのファンが買い支えますよね…。私もです。

転移した新天地で魔法無双!という最近流行りの要素がありつつ未知の世界が面白く、転移先の興味深さと魔法技術以外の部分で侮れなさを描写して安易に新天地sageに走らないので安心してしまいました。これがラノベ金字塔を建てたプロ作家ですよ。これこれ、こういうのが読みたかったんですよ!それが『スレイヤーズ』で読めるなんて!

そうそう、正直に言うとカラー口絵でガウリイの発言にドギマギするリナが可愛かったです。該当箇所まで読み進めたら大体いつもの流れでしたが。この男は大体いつもそうですね!

覇王配下のひとたち(人じゃない)、未登場なのに名前の設定だけ判明しているの強くないですか。
あのひと(人じゃない)も悪意があったのではなく、本気で間違えただけなのではと予想しますね。

ビスケットはひたすらに硬い。

『天地創造デザイン部C』

原作:蛇蔵
原作:鈴木ツタ
作画:たら子

クライアントが登場…しない!毎回衝撃的な引きで次巻に続くのは上手いですねー。

グレイがベースとしか呼ばれない世界。土屋さんが馬に関することだとああなのに、ちゃんと室長になれるだけの実力者だという説得力をさらっと描写していくのに唸らされます。

グレイを下地にフクロウを作る…改めて書くと凄い世界です。でも今回はハダカデバネズミ諸共途中で気付けました。
でも亀の骨の話は初めて知りました。特徴から正解に辿り着く過程でどうしてそうなった!?が毎回あります。

そして今回の引きは若返り。…室長は青年になりましたが、他のみんなは子供に?

『境界線上のホライゾン きみとあさまでGT』読了

川上稔

『境界線上のホライゾン』Blu-ray box特典小説の感想です。

アニメ一期しか追っていない人達にもわかるようにアニメ一期分をキャラクターコメンタリーする話、という感じでしょうか。いきなりキャラクターが増えていても安心、巻頭の人物紹介がフォロー…いや紹介ページ多いですね!?そして今回女衆メインにつきお子様のうち生緒だけ登場しないという。…個人的には彼の立ち位置、父親に対するスタンスが気になるところではありましたが、それはまぁ。
原作小説一巻でアデーレの三段突きを削ったのが余程悔しかったのだなぁと。あと会計コンビの術式も補完。
アニメの特典小説としては良い落としどころと判断します。


ちょっとマイナスな発言をしてもいいですか?
心の****は無いです。無い。己の肉体として実感が得られない比喩表現を使いますか?と言いたくなりました。
それ以外の下ネタは、いやまぁ前の『きみとあさまで』もそうでしたからねー…。という感じで。思うところはあります。だから原作を買っていないのですし。

『ねこめ(〜わく)6』

竹本泉

マジで年一回刊行ペースなんですか?
ペース早くないですか?え、大丈夫なのですか?
そんな余計な心配をしてしまいました。

内容は最早いつも通り…の、ようで、何か不穏な下地があるようで、でも波乱とかはこの漫画では絶対にないだろうとは思います。
前の巻からのSFを引き摺っているので、作者が風呂敷を畳もうとして変なことにならなければ良いなと思いました。やはり余計なお世話では?

『図説 ウィーンの歴史』読了

増谷英樹

ウィーンの歴史を豊富な図と当時の資料画像で解説する興味深い一冊でした。

特に面白かったのは巻末の年表の中世で、市街地の大火災とペスト大流行と七日間にわたる隕石の到来が短いスパンで来ていたことです。隕石の到来とか上京が謎すぎます。これは世界が終わると思いますよねー…。
あとハプスブルクの成り立ちの流れで、同じ名前同士が対立したことです。読んでいてややこしくて笑いました。

冲方丁の『シュピーゲル』シリーズはウィーンが舞台なのですが、読んでいて漠然と知っていたことを、その歴史的な流れを含めてどんどん把握できたので、点と点が線になる感覚を味わえました。こういう拝啓があるから『シュピーゲル』シリーズはこの都市が舞台でなければなかったのだろうなと思いました。

ハプスブルクや第一次世界大戦の引き金、ナチス時代などの有名どころの解説も勿論ありますよ。
第二次世界大戦前、ヒトラーがウィーンに来る前の政党のぐちゃぐちゃ具合がもう。

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