ビジュアル強いなーちゃん

お休みの約束が一回、ダンスレッスンの約束が一回。
思い出Lv.2です。

また

シャニマス二百六十三日目。

似合うかな?がBランクフェスアイドルになりました。
二回目の優勝です。true endはまだです。
順調に育ってビジュアル値700にする目標も達成出来ました。

一次創作小説「乱入者」C

「……?」

違和感を覚え、こめかみを擦る。何故か仕草や目線の動きひとつで相手の思考が感じ取れる。
今だってそうだ。地響きがするたびに微かに向こうを――さっきまでいた通路の方角を見るサイードは誰かを心配している。駆け付けたいと思っている。あの場にいてまだ戻っていない誰か――サイードを兄貴と呼んだ人がいた。その人はエラム・ギュレムから何と呼ばれていたか。

「確か……リャオさん、でしたっけ」

サイードがぎょっとしてミーナを凝視する。
当たりだ、と思った。
二本の剣を使うあの人は、ケトルを殺してしまっただろうか――いや、それだとおかしい――この物音は未だ戦闘行為が続いている証のはず――そこまで考えてミーナは顔を上げる。そうでもしないと、繋いだ手の感触を思い出してまた泣いてしまいそうだった。

「……リャオさんは戦うのが好きで、だからまだあっちに残っているんですよね? その……加勢に行かなくていいんですか?」

「……それでは、貴女が手薄に、なる」

「……わたしは平気です」

相手の眼差しから伝わる感情――痛ましく気の毒に思う気持ち。しかし生来根が素直なミーナ――同情に付け入るすべを思い付かず。

「計画の、要は、貴女だと、言う。あれが陽動かも、しれない以上、俺はここを、守る」

首をかしげて先を促すと、サイードはたどたどしく説明する。

「侵入者は、あの少年、以外にもう一組、いる。恐らくは、魔術師。あの音は、魔術のもの」

サイードは近くの侍女を呼びつけ、清潔な布を持って来させた。

「顔を、ぬぐうと、いい」

ミーナは言われた通りにした。
エラム・ギュレムの言葉が脳裏で反響する。自分のせいで人が死ぬ。見ず知らずの人が死ぬ。
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