シャニマス二百三十三日目。
淡雪の戯れがAランクフェスアイドルになりました。
第四シーズン残り五週でAランクになり、余裕のある育成ができたのですが準決勝の流行三位で負けました。あそこでbadを出さなければまだ違ったのでしょうが。普通に操作ミス。吃驚するくらい普通に負けました。
十連で身支度はおまかせ☆が来ました。明日トレーニングチケットを与えます。
荷物から取り出したロープを使い、通気孔に侵入する。暗く埃っぽいが、意外なことに、荷物を背負ったままのケトルでもなんとか腹這いになって通れるくらいの広さがあった。もしかしたら設備点検のために大人が通ることを想定しているのかもしれない。
ここでようやくケトルは気付く。己がただ闇雲に通気孔を這い回ろうとしていることに。
「おーいおーい、助けに来たよー……」
試しに呟いてみるが、当然のように返事はない。
ケトルは遺跡の外観を思い出す。窓のない円型のドーム。入口は見たところ一箇所。
「あの子がここにいるなら、どうやって声を飛ばしたんだろう? 自分じゃ動けなかったりするのかな? だ、だめだおれ馬鹿だからわかんねーや」
ケトルは頭を掻くと、通気孔から漏れる灯りを頼りに進み始める。
「とりあえず中心部から探してみようかなっと。勇者カロリングもそんなことしてた気がするし。確か」
不安を誤魔化すためにあえて気楽に笑った。
「森の中に、遺跡?」
ケトルは眼下を見下ろし呟いた。
針葉樹の森の中、すり鉢状に凹んだ底にこんもりとしたドームがある。あちこち苔や枝葉に覆われているが、そこから覗くのは鈍い石の質感だった。
「こんなに木があるのに、なんでわざわざ石で建物を造ったんだろう?」
ケトルの村は木造建築ばかりなので珍しくて仕方がない。
茂みに隠れて周辺を探索すると、どうやらケトルの現在位置から逆の方向に出入口があるらしかった。まだ新しい轍が続いているのは荷馬車の跡だろうか。
あの声の主がいるのはここに違いない。だが武装した見張りが出入口の左右に二人。内部を見学したいと言っても追い払われそうな気がした。
以前村に来た吟遊詩人から聞いた冒険譚が頭をよぎる。
「アレイ王子の冒険だと、確か通気孔から入ったんだよな」
きょろきょろ辺りを見回すと、それらしき穴が開いていた。