秋田禎信


何度目かもわからない再読。


何年か前に前作を購入して読みましたが、あの前作があって次回作がこのテンションなことに振り幅の大きさを感じました。

小学生の時に読んでいたら伯母が表紙で「王子様とお姫様の話」と勘違いしていたのが印象深いです。実際は結婚詐欺に入った屋敷で過去の因縁の相手と再会、という話です。
今読み返すとちょくちょくノリに90年代前半を感じて懐かしくなりました。躊躇いもなく斬りかかるヒロインとか、クリーオウの性格が今読むと強烈です。第二部を読んだ時はこの性格が懐かしくなったりもしましたが…。
アニメ(Revengeしか観ていません)で完全にギャグキャラ扱いされていたような記憶があるハーティアが、読み返してみたら抜け目がない人物として書かれていました。

小学生当時よりも地の文がしっかり頭に入ってくるし、一巻時点で世界観をしっかり作ってあったのだと驚くことしきりでした。
やはり私はこの文体が好きです。こういう文体で書けるようになりたい気持ちはあります。

思い入れがありすぎて作品感想よりもひたすら懐古になってしまいました。


追記で新大陸編のネタバレについて。

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