冲方丁


ここから読んだことのない話です。完結するまで読まないと決めていたからです。
Twitter版も連載版も読んでいないで我慢してきました。

一巻の内容をMSS側からの視点で語るのですが、どうして二冊分になっているのか?
それはMSSの性質上、どうしても一巻を上回る情報量になるからですね。一巻では顔見せ程度だった登場人物達が本格的に登場、複数の事件が同時進行。MPBとのニアミスにニヤリとします。

冒頭からラノベ的少年少女のキャッキャウフフ!凄いです、ラノベっぽいです。でも溢れ出る不穏さがそれを打ち消していく感じがします。
これを読んだら「うずくまるアフロディーテ像」を画像検索するはず。

今回御影さんの出番が多くて嬉しいですね。その裏で雛が不穏なことに…。
不穏さと言えば鳳もですが、今まで語られていた情報が実際のものとして起こると、こう…辛いですね…。
そんな中一人安定している(ように見える)乙ですが、それは日向と一緒にいることで安心感を得ているからかもしれません。正直この二人はカップリングじゃなくていいです…数年後は知りませんが…。
エレベーターホールでキスしている二人を目撃して嫉妬に駆られる雛が最高でした。鳳と冬真が親密になればなるほど雛が追い込まれていく構図がたまりません。こう書くと最低ですね…。