『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』を、父から円盤借りて通し視聴します。視聴抜けが多いので。

この作品は、脚本・シリーズ構成の虚淵玄が、台湾の伝統的な人形劇を知ってもらおうと合同で作ったものです。
伝統的と言いつつ、特撮技術、舞台のノウハウ、最新のSFX技術がふんだんに盛り込まれた画面は大仰でド派手で目が離せません。
日本のアニメ好きにも受け入れられやすくなるよう、人形のビジュアルを日本のアニメ寄りにし、実力派声優が吹き替えています。

アニメでは作画リソースが大変なことになる画面の情報量も、人間が演じるのでは無茶なアクションシーンも、人形劇だからこそ可能なことなのです。

静止画じゃなくて動画で観て欲しいです。思わず人形であることを忘れるくらい生き生きとした表情のキャラクター達が画面狭しと動き回ります。
時代劇のような台詞回しも好きです。
私は今まで人形劇は子供向けと思っていましたが、物の見方が変わりました。


以下は感想です。

・第一話

この人形、動くぞ!?って感じで冒頭からド派手にアクションしまくり。人形だからダメージ表現の規制も何のその、血を吐き、爆散し、端切れになります(向こうではよくある表現)

丹衡が主人公だと勘違いした人も多いとか。なるほど。

丹翡の帽子の蝶みたいなパーツが逆光で透けて綺麗だと思いました。
素材のディテールを見ているだけで面白いです。

どのキャラも好きですが、一番は殤不患ですね。序盤は共感の対象として見ていましたが、コメディもこなしつつ決める時はバッチリ決めるのが格好良いのです。
殘凶とのやりとりも、短いながら良かったです。

最終回までの流れを既に知っているから、これはああいうことだったんだなとわかって楽しいですね。


・第二話

二話のOPからキャラクターの名前が入るのですね。
凜雪鴉の名前はまだ作中で出ていないのに、鬼鳥としか名乗っていないのに、とんだネタバレOPですよ。

獵魅ちゃんのへっぽこぶり。

リアルタイム放送時、最初に観たのが狩雲霄の戦っている場面だったので、彼が主人公かと勘違いしていたことを思い出しました。

コメンタリーで極度に進化したカンフーは魔法と変わらないって言っていて笑います。


・第三話

食事シーンが美味しそうです。美術セットの作り込みがいいからかと思いましたが、どうやらたまに本物が混ざっているらしいです。

捲殘雲は一目惚れ状態だったのですね。

もう刑亥の出番ですか。情報量と展開の速さが心地よいです。


ところで私、コメンタリーで初めて鳥海さんの素の声を聞いたのですが、ゆるい喋り方が可愛いと思いました。