とけねこ先生としまねこ先生

コミティアの話題の続きです。
とけねこ先生こと藤浪先生と、しまねこ先生こと佐々木先生のご本を購入しました、というそれだけの話題なので記事を分けました。


小学校の頃から好きだった藤浪先生と佐々木先生ご夫妻にお会いしました。喋ってしまいましたよう!

PSのゲーム『だんじょん商店会』(数年前にアーカイブスにもなりました)や、漫画『マンションズ&ドラゴンズ』『ダークローダーズ』の作者コンビです。
藤浪先生がストーリーを考えて、佐々木先生がイラスト担当です。ご夫婦で創作をされているのって、素敵だと思います。

藤浪先生については、「五竜亭の人」って言った方が伝わりやす…くはないですね。ネタ師くらいしか食い付いてくれなさそうです。

ああ、なんだか私、かれこれ二十年近くファンなんだなって。
佐々木先生の絵柄には(とりわけ目の描き方や衣装等の部分で)影響を受けていますし、ファンタジー世界を創る際に「そこにキャラクター達が生活している空気感」を意識するようになったのは間違いなく藤浪先生の影響です。
小学生の時に初めてプレイした『だん商』は、中学時代や大学時代にまた引っ張り出してプレイ再開してみたり、漫画がマイナー過ぎて雨の中を本屋はしごして回ったりした記憶が鮮やかに蘇ります。それに、まだ『マンドラ』のナッツなら何も見ないで描けます。
高校時代には自分なりに魔王と勇者の物語について考えてみたりもしました。
そう考えると、創作そのものへの影響もありますが、創作を考えるきっかけにもなっていたんだなと。

そりゃあ躊躇無く片っ端から購入するというものです。
サンプルも見ずにそうしたら、藤浪先生が目を丸くしていたのがちょっと面白かったです。だ、だってここを逃すとこんな機会もう無いかもしれませんし…。

折角なので十年来の疑問をぶつけてみました。『マンドラ』『ダークロ』のユーシスの犬耳についてです。でもガンプさんみたいに作中で言及されていなくて、あれは何だろうと思っていたのです。
回答ですが、彼は犬系の獣人(でも尻尾はない)なんだそうです。ガンプさんみたいな獣寄りのタイプではなく、人間寄りのタイプであり、コトノハ世界の多様性を表しているんだとか。


ご本、どれも良かったのですが、アイオンとサララの二人が好きなので記憶喪失アイオンのお話が特に良かったです。コラムも面白かったです。

距離感がわからずに滅茶苦茶テンパっていたのに優しく対応して頂いて、なんか本当にすみません、ありがとうございました。創作物の作風に人柄がそのまま表れているような優しい方々でした。

『昭和な街角 ―火浦 功作品集―』読了

火浦功


なんでiPadの検索候補に火浦功の一発変換があるのでしょうか。


「まさか平成28年にもなって火浦功の新作が出るなんてねぇ」と驚いていたら、単行本未収録の雑誌掲載作品をまとめただけでした。
昭和の末期から平成初期の未収録作品まとめ――ってこれ今年2月に刊行にされたんですよ、なんで今更!?
でも陽の目を見るのはいいことだと思います。

一応言っておくと、作者の注釈とあとがきとイラストとイラストレータのあとがきは全て書き下ろしです。わー火浦功めっちゃ仕事してるー!
(しかし加筆される流れっぽかったあの短編なんかはそのままです)


内容はスーダラスーダラスーダララみたいな感じ。オチまで読んでずっこけて、「しょうがないなぁ火浦氏は」ってなりました。
つまりいつもの火浦功だと思うのですが、『ファイナル・セーラー・クエスト』しか知らないのにこんなこと言ったら怒られますかね?(火浦氏が書いたハードボイルド作品を未読のため、この人がハードボイルドも書けることを信じられずにいます)

ネタが全体的に自分が生まれていないor物心つく前のなので懐かしいような、見知らぬような不思議な感じです。リアルタイムで刺さる世代だとまた違う感覚を得られたと思います。

ベルリンの壁ネタが懐かしいです。忘れがちですが、冷戦が終結したのは平成に入ってからなんですね。恐怖の大王の予言の年にはとっくに解決していたというのが笑えます。

私が一番印象に残ったのは、30代の3人の男が青春の影を追い求める中編です。
まだ携帯電話も普及していない、バブルの受かれた空気が落ち着いた、そんな時代の東京と瀬戸内海の風景が沁みるお話でした。
もし携帯電話があったら書けなかったような、不思議なお話でした。きっと私は内容を理解しきれていません。
ただ興味深く、映画を観ているような気持ちで読みました。読んでいて、自然に映像が浮かぶのです。


わからないネタを検索するのもまた一興、そんな少し不思議で脱力出来る短編集でした。

戻りました

リアルのあれこれを片付けてきました。後は野となれ山となれ。
どこまでもネガティヴになりそうなので、はい、この話はおしまいです。



さて今、絵を描くぞ、小説も書くぞ、という意気込みだけは満ち満ちています。
何故なら今日はぶらっとコミティアに行って、創作へのモチベーションを分けて貰ったのです。

下調べ不足かつ行き当たりばったりノープラン故に会場に着くまでコミティアがどんなイベントなのかも把握していなかったど素人ですが、一次創作メインの即売会とだけ覚えました。同人誌やレジンを売っていました。
あちこち見て回るだけで楽しいですよ。
ベビーカー引く家族連れがいたり、海外の方も多かったです。若い人や、最近また本を出すようになったという『宇宙船艦ヤマト』とかそういう系統がお好きなおじさん(もしかして父と同年代かも…)もいて、年齢層のバラけ具合が面白いです。
人の熱量にあてられてしまいました。

とりあえず言えるのは、飲み物は本当に大事ってことです。正直、秋だからと舐めてました。だって目的を果たしたらすぐ帰るつもりだったのですよ。
これから冬コミの方もお気を付け下さい。

前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2016年10月 >>
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
アーカイブ