『うたわれるもの 偽りの仮面』を視聴していたのですが、ふと、十年前に放送していた前作アニメの時よりも戦闘シーンに緊張感が無いと感じました。
斬られたモブ兵士が血の一滴も流さずにただ倒れるだけだから、そう感じたのかもしれません。

前作アニメの時はバッサバッサと敵を斬り伏せ、血飛沫が舞っていて、テロップで残酷な描写に警告が出ていたように思います。残酷な描写はシリアスなストーリーと合っていましたし、味方も無事ではいられないという緊張感に満ちていました。

これも時代ですね。
あの放送当時は某事件のせいで『ひぐらしのなく頃に』等の残酷な描写のあるアニメへの風当たりが強くなっていました。

まあ、行き過ぎた描写はどうかと思いますよ。グロ描写もエロ描写も、慣れると段々物足りなくなってエスカレートしていくものですから、ある程度で規制することに異論は無いです。

ただ、今作の『偽り〜』のアニメが戦を扱っているにも関わらず、どことなく緊張感に欠けて見えるのは勿体無いと思いました。ぬるくダラダラ戦っているようにしか見えないんです。一応戦争のはずで、人死にも出ているのに感情移入出来ません。
だから過度に過激描写に走らない範囲で、緊張感が欲しいと思いました。