古味先生の短編集を購入しました。
この人の描く短編作品が本当に好きなので嬉しいです。

私が好きだった頃の古味先生の作品と、その後日談を書き下ろし四コマ漫画にして収録。カバーイラストでみんなが手を繋いでいますが、カバーの折った先までぐるっと!ぐるっとみんないます!キリーとエルーもいて懐かしさでいっぱいになりました。

なんとなくですが、初期は冒険と通過儀礼、ダブルアーツ連載後はSFっぽい作風ですね。
やっぱりislandが一番好きです。女の子二人、夢を見て、世界の真相を知って絶望して、それでも解決法を模索して、やがて広い世界へ飛び出していく。挫折しても諦めない、青臭いかも知れないけれども一途でひたむきで清々しい。

当時よく通っていた漫画感想サイトでislandが紹介されていたのがきっかけで赤マルを手に取り、新人とは思えないクオリティの高さに驚いて、それ以降「古味直志」の名前がある短編は見逃さないようチェックしていました。
だから、ダブルアーツが連載になった時は嬉しかったです。途中からバトル展開になったのは、ちょっと私には合いませんでしたがさておき。
ニセコイも読み切りを読んできゅんきゅんさせられました。ラストシーンにはドキドキしました。だけど連載が決まってウキウキして読んで、一話目でコレジャナイって思って、むしろラブコメ漫画であんなに不快になったのは初めてで、それ以降は読んだり読まなかったりですが。本当にどうしてニセコイの登場人物は見てて楽しくないクズばかりなのか…。クズはクズでも見てて楽しいクズならよかったのに。しかもたまに面白い話をやるから余計腹立たしいです。なんだか今物凄くニセコイをdisった気がしますが、ニセコイがアニメ化しなければ短編集も出なかったので感謝しています。決して好きではないですが。好みの問題なのでこればかりはどうしようもないです。
好みついでに言わせてもらえば、また古味先生の書いた冒険物語が見たいです。…書かないのではなく、もう書けないのかな、とか思わないでもないです。