主従の日を知ったのが10日の深夜という話でして、大遅刻ですよ!
以下会話文です。


フラン「ヘリオスさんヘリオスさん! 今日は主従の日ですよ、しゅ・じゅ・う!! つまりあたしとわん太とヘリオスさんの日ですよ、ヘリオスさん!!」
ヘリオス「ほぉ、初耳だな。何をする日なんだ?」
フ「……さ、さぁ?」
ヘ「おい」
フ「えーとえーと、主であるあなたと、従であるあたしたちが、ひたすら仲よくすればいいんじゃないでしょうか! 仲よくしましょう!!」
ヘ「仲良くって言われてもな……。とりあえずわん太を撫でればいいのか?(なでなで)」
ラザ「くうーん(尻尾を振る)」
フ「うはぁ! わん太ずるい!!」
ラ「……。(睨まれても困る)」
フ「むー、ヘリオスさんはいつもわん太にはやさしいですよね!! じぇらしー!!」
ヘ「だって犬可愛いだろ(もふもふ)」
フ「あたしもかわいいですよ!?」
ヘ「しっかし、まあ、お前らのことは単に家族としか思っていないから改めて『主従』と言われても違和感があるな」
フ「話そらしにきましたね!? いいですよ、のりますよ!?」
ヘ「だが、家族同然とは言っても俺は雇用主だ。お前らにはちゃんと仕事を与えるし、教育もするし、賃金も払う。そこは変えぬから安心しろよ」
フ「えへ。ありがとうございます」
ヘ「……正直に言うが、俺は人を雇うことは慣れていない。この家は昔から――少なくとも俺が物心ついた頃には、使用人なんていなかったんだ。今まではずっと家族だけでなんとかやってきた。
 だから、俺達には至らぬことも多いかもしれぬ。それでも容赦して欲しい」
フ「じゃあいっしょに学んでいきましょうよヘリオスさん!」
ラ「(そうだ、それがいい)」
フ「あたしたちには覚えなければいけないことがいっぱいあります。だから教えてください!」
ヘ「ではお前達も、俺に主としてのあり方を教えてくれ」
フ「もちろんです。これからもよろしくおねがいしますね、ヘリオスさん!」