アコルス「父親殿、丁度活きの良い鶏が手に入ったので今日の夕食は手羽先のローストに致しました。勿論残さず食べて頂けますよねえ?(クックッ)」

マルクス「うわぁ本当かいアコルス!? キミが料理なんて珍しいね、嬉しいよ……! 味わって食べるからね!!」

ア「いやあの……父上殿、手羽先ですよ? 鶏肉ですよ? もっと他に何かこう……無いのですか」

マ「ん? 手羽先って美味しいよね!」

ア「おぉう……父上殿には近親食の趣味がおありでしたか(引き)」

マ「何を引いてるんだい? 人間だって豚肉とかを食べるじゃないか」

ア「……つまり、父上殿と鶏の間には、人間と豚並みの差があると?」

マ「そうだよ。ボクは白梟。夜の猛禽。肉食なんだよ。これでもね。
 だいたいさぁ、一口に『鳥類』って言っても肉食だったり草食だったり色んな種類がいるじゃないか。一括りにされても困っちゃうよ」

ア「てっきり父上殿はその辺のネズミでも食すのだと思っていたのですが」

マ「失礼な(むぅ)これでもキミたちが美味しいものを作ってくれるからすっかりグルメなんだよー? 次は鴨肉がいいなぁ」

ア「チッ。アイリスにでも頼め」

マ「何で舌打ちするの!!?」