続・徒然なるままに
【心肺停止の中国】半導体最大手・TSMCをそっくり強奪 ウクライナと異なる台湾侵攻 戦える?実戦経験ない中国兵と「ゼレンスキー効果」で士気高まる台湾人 - zakzak:夕刊フジ公式サイト
2022/08/08 19:22
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【心肺停止の中国】半導体最大手・TSMCをそっくり強奪 ウクライナと異なる台湾侵攻 戦える?実戦経験ない中国兵と「ゼレンスキー効果」で士気高まる台湾人 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

https://www.zakzak.co.jp/article/20220808-K5HUYANF25ODRPFMBKUNWSFAVM/



2022.8/8
台湾を空母「遼寧」を誇る中国軍は侵攻するのか(防衛省提供)


中国の魏鳳和国務委員兼国防相は今年6月、「台湾を分裂させるなら、徹底的に戦う」と武力行使も辞さずと国際会議で獅子吼した(=雄弁を振った)。ロイド・オースティン米国防長官も出席していた、アジア安全保障会議(シャングリラ会合)の席上だった。

一方で、中国は福建省・アモイと、台湾の離島・金門島を結ぶ橋の建設構想を披露するなど柔軟な対応も見せて、硬軟使い分けで台湾を揺さぶっている。

中国の台湾侵略の要諦は、ロシアによるウクライナ侵攻のように都市や住宅を破壊するのではない。例えば、半導体の受託生産で世界最大手「台湾積体電路製造(TSMC)」をそっくりいただくのであって、工場を爆撃したりはしない。

問題は、中国人の特質にある。実際の戦闘となれば、司令官が真っ先に逃げる得意技がある。今度引退する李作成参謀総長を例外に、半世紀、実戦経験のない中国兵が、ロシア兵のように実戦で戦えるのか?

迎え撃つ台湾側は士気が高まっている。



「『一国二制度』を50年間維持する」という約束を反故(ほご)にして、習近平国家主席率いる中国は香港を飲み込んだ。この香港大乱を目撃した台湾人は身構え、加えて、武器を持って立ち上がったウクライナ市民を見て、防衛意識が劇的にかわった。これを「ゼレンスキー効果」という。

そのうえ、米国の台湾援助は武器ばかりか、大型使節団や議員団を間断なく派遣し、従来の「あいまい戦略」は消えた。中国がいらだつのも無理はない。

ワシントンでは「台湾侵攻があれば、米国は直ちに『壊滅的な金融制裁』をなす」とする法案をリック・スコット上院議員らが上程した。中身は「中国共産党の台湾攻撃に対する処罰にはあいまいさを示してはならず、金融取引、特に株式・債券への投資を禁じる。武力行使に関与した中国人のビザの取り消し、入国を制限」などだ。

ウクライナ侵攻に対する西側のロシア制裁を比較することは重要である。

中国政府系研究機関のエコノミスト、陳文玲氏は「中国が、ロシアのように西側から厳しい経済制裁を受けた場合、台湾を支配下に置いてTSMCを手中に収める必要がある」と主張した。



異例の強硬発言は5月下旬、中国で開かれたフォーラムでなされ、台湾実業界は驚いた。

TSMCは世界トップクラスの先端企業ゆえ、米国はアリゾナ州へ最先端半導体工場を誘致した。TSMC自身も安全保障に死活的に関わると認識し、中国工場は旧世代の半導体だけを生産し、ハイテク関連製品は台湾に2倍の投資をして、先端技術を防衛する態勢に切り替えた。 =おわり

■宮崎正弘(みやざき・まさひろ) 評論家、ジャーナリスト。1946年、金沢市生まれ。早大中退。「日本学生新聞」編集長、貿易会社社長を経て、論壇へ。国際政治、経済の舞台裏を独自の情報で解析する評論やルポルタージュに定評があり、同時に中国ウォッチャーの第一人者として健筆を振るう。著書に『歩いてみて解けた「古事記」の謎』(育鵬社)、『日本の保守』(ビジネス社)、『歪められた日本史』(宝島社新書)など多数。










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