■またさぼってた・・
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if・・それはまだ明かされていない”もしも”の話。不確かな過去から未来への分岐点の”未知なる”仮定である。
この書を見たものは”王”によって存在を抹消される危険があるかもしれない。
それでも・・・好奇心が勝るあなたは知るが良い・・・それは”転生娘”に下された宿命と言う名の猫の呪。
『転生乙女の禁断の書〜ナナシとナイとマナミの話〜』
時は20××ー・・・・場所は異世界。どこにでもある人間界。
剣と魔法と冒険の世界であるそこで事は起こった。
猫のような形をした大陸の唯一の王国国家は”とある実験”を内々に行っていた。
それは”他の次元、すべての世界を支配する”ことを目的とした大幅な転生計画。
幾重にも伸びるその枝分かれする未来の存在する世界に同時に”同一体”として兵力を送り込む実験・・・・・・・・
何故か猫と相性のいいその国の”実験体”は猫の戦闘能力を持つべく融合実験と他世界への干渉の研究を日々行っていた。
いや、行っていたはずだった”その日”がくる直前までは。
巷では魔王の生まれ変わりではないかともいわれる謎のペテン師”死者蘇生者”の七癖ナナシ。その男が王国を壊滅させるまでは・・・・・の話しである。
なんとその男王国内の人間すべてを謎の妖術で猫に変え、実験体の筆頭。最初の実験体であった”アルカ・アルカ・ナイ”を連れ王国を壊滅させて逃亡したのである。
死よりも怖い悍ましい恐怖を味わった王は猫になった自分の姿に悲観した。
・・・・しかし・・・・・・・・・・そこに”唯一”人の姿でぼんやり空を見上げる少女が目に留まった。
”マナミ”である。ナイの後続として”人体実験”の実験体であった彼女は他の研究者に隠されナナシの目に留まることはなかった。上から彼女もまたナイと同じく”メタモル能力(戦闘猫化)”の実験体であったためか猫への呪いをも無意識にコントロールし。人の姿で王の目に映ったのである。
王はそれを見てこう思った。
この娘を使い”異次元”から呪を解く方法を・・・・・・・・いやそれだけではないこの娘を”他世界”へ飛ばし次の拠点、いや支配先の調査をすれば・・・・・・
ナナシに対して追手はもうかけてある。幸い王家の手のモノ以外の手下は猫になることはなかった・・・王は指令猫と監視猫を使い”マナミ”を異世界へと何度も飛ばし”自身”の野望のための実験を今日も行うのであった。
※内緒の内緒の内緒の話/マナミの知らないマナミの秘密※