神は初めに命を造った
命は四肢を持ち、やがて動物となった

けど、動物は神を崇めることができずに神に殺された

神は土から更に新しい命を造った
けど、できたモノは不完全
弱い身体では信仰することもできない

あっけなく神に殺された

次にできたのは完璧な人
どこから見ても素晴らしい

けど、完璧すぎたので神に殺されました



「いつまで繰り返すつもりだ?」
「…」

ボードに新しいモノを造っていると向こう側にいた者に話しかけられる。手を止めて顔を上げればその者は指を組んで微笑んでいた。

「どれもこれも我の思い通りにいかぬ。」
「だから壊しては造り治すのか?」

よく飽きないなと、呟かれ自分も同じように指を組んで問いを返した。

「なら、他に何をするのだ?」

口の端を上げて笑う。
その者は玉座から離れ、我のボードに無粋にも腰をおろした。方眉を上げて見上げれば顎を持ち上げられ、見下してくる。無礼な奴だな。覗き込まれた目には我の金色の瞳が見えるのだろう。真っ赤な髪を撫でられて、頬に口付けをしてきた。

「ならば、私とゲームをしよう…五千年周期の長いゲームを」
「退屈させるなよ?」

ゲーム
ならば、駒を造らねばな


神は新しい人
いや、駒を造り、世界を造った






テスカトリポカとケツァルコアトルの話

アステカの神話に残酷な話があったそうです。作っては壊し虐殺を繰り返していた神は信仰の念が深く、讃えない者には罰をあたえていたそうです。そんな神が次に思いついたのは人々を使ったシグナー同士戦争でした。

ゴッズと実際にあったとされる話を組み合わせてみました。
テスカトリポカとケツァルコアトルが関わってはいないと思います;;