話題:今日見た夢
本編?は進んではいるんだけど、日常パートがメインみたいな。少し物悲しい感じ。


ある日の本部。隣接する組織直属の病院から鼎の主治医がやってきた。主治医の名は海堂。女医だ。
「司令、折り入って話がありまして…」
「鼎のことか?」
「まぁ、そうなりますね…」


研究室。場所を変えて2人は話をしてる。
「本当は患者のデータを見せるべきではないのですが…」
海堂が見せたのは最近やった鼎の検査結果と過去のメディカルデータ。組織直属の病院にはネットワークがあるために、データを照合させることが出来る。

「紀柳院鼎…いや、都筑悠真は身体の限界が近づいています。現に回復するまでに最低3日は眠らないとならないとか、消耗が激しくなってきている…」
「いずれは戦えなくなるのか?」
「いつになるかはわかりませんが、彼女は2度と戦えない身体になるでしょうね」
「…わかった。うちでも鼎に対しては最善を尽くすよ。あいつにとって悔いの残らない戦いが出来るようにね」
「辛いでしょうけど…これは宿命かもしれませんね。紀柳院鼎さんの」

宿命…か。


とある河川敷。鼎は土手に座っていた。この河川敷、来るのは久しぶりだ。
鼎は組織の制服を着ているために、周りには変には思われてない。周りは仮面の隊員がいる…くらいの認識。


しばらくして御堂がやってきた。

「鼎、こんなところにいたのかよ…」
御堂は息を切らしてる。走ってきたのか?鼎は御堂の声に振り返った。そこにはいつも通りのラフな格好の御堂が。


御堂はナチュラルに鼎の隣に座る。

「お前がここに来るなんて珍しいよな。何年ぶりだろうね〜」
「覚えてない…」
「もしかして鼎、そのうち2度と戦えなくなることを気にしてるのか?」

鼎はうつむいた。背中がどこか寂しそう。御堂は鼎の横顔を見る。鼎は仮面で顔は見えないはずなのに…どこか悔しそうだ。

「室長がお前のために最善を尽くすと言ってたよ。それを伝えに来たんだ。それにすぐに戦えなくなるわけじゃあないだろ?」
「確かにな…」


御堂は鼎の肩を抱いた。
「もしお前に何かあっても俺が守ってやっから、安心しとけよ」
鼎は嬉しい半面、緊張してる。ここは河川敷だ、人がいる…!

「か、和希…恥ずかしいから離せ!」
鼎はツンデレなのか?仕方なく御堂は手を離した。
「わ、悪かった…」
「別に…」


本部。晴斗は鼎と御堂がいないことに気づいた。

「御堂さんと鼎さん、どっかに行ったのかなぁ」
「鼎なら近くの河川敷に行ったよ。色々整理したくて、1人になりたかったんじゃないかな…」
鼎の親友の彩音は、微妙な面持ちで答える。

「御堂さんは鼎さんを探しに行ったのかー…」
「そうかもね。2人じゃないと話せないこともあるからさ」
「彩音さん、やっぱりあの2人付き合ってんの!?」
「実質そうじゃないの?鼎が御堂さんのことを『和希』って呼んでる時点で、先輩後輩の域を超えてるよ。私も最近知ったんだけどね。鼎の和希呼び」


河川敷。鼎と御堂は微妙な空気になりながらも、淡々と話をしてる。

「この戦いが終わるまでに身体持つかな…」
「禹螢が出てこないと動きようがないところはあるが、大丈夫だろうよ。仲間を信じろって」
御堂は鼎の肩を優しくポンポンした。

「そう…だよね…」
鼎の声が震えてる。鼎は仮面の下で泣いてるのか?御堂は無言で鼎を抱きしめた。鼎は泣いてる。
この辛い宿命と対峙しなければならないって、キツいよな…。

鼎には心の支えとなる存在が必要なんだ。


本部。晴斗は鼎を探しに行こうとしたが、彩音に止められた。

「御堂さんがいるから行く必要ないよ」
「…なんだか複雑になりますよね、俺達…」

晴斗は年の離れた幼なじみみたいな関係だっただけに、かなり複雑なのはわかる。


御堂は鼎を安心させていた。いとおしげに鼎を見ている。
「泣いてだいぶ落ち着いてきたか…?」
「…あぁ」
「強がらなくてもいいんだぞ?」

和希の前では素を出せるような気がする…。私は強がっていたのかもしれない…。今まで強がっていた。


朝倉は通りすがりに鼎と御堂を見た。

「紀柳院さんと御堂さんじゃないですか!」
「あ、朝倉」
「なんなんすか!?デート?」

「ちげぇよ!鼎の話に付き合ってあげてたの!こいつは色々とあるからさ…」
御堂は顔真っ赤。
「2人とも仲良いんですね」

「朝倉、これはデートじゃないからな!勘違いすんなよ!」
「端から見たらカップルにしか見えないって…。ちょっと変わったカップルというか…」
「鼎の仮面は仕方ないだろ…。わかっているよな!?からかうなっ!!」

御堂はからかう朝倉を追い払った。


「朝倉は一体何しに来たんだ?暇か?」
解析班が暇じゃないのはわかっているが。

「和希、フォローありがとうね。元気出たよ」
「てか俺達、やっぱりそう見られてんのか…?」
「室長も知ってるからもう公認みたいなもんだろ」

これに気づいてないのは御堂だけ。御堂は鈍感だった。
鼎は御堂にこんなことをさらっと言う。

「宿命だろうが、私は最後までやり切るよ。後悔のないようにな」
鼎の声が少しだけ明るくなった。黄昏時の河川敷、2人は本部へとぼとぼと帰ることに。
鼎は新人時代、よくここに来ていたっけ…。



ほとんど会話劇っぽい。御堂の鈍感さがヤバい…。
ぶっちゃけ組織公認みたいになってる…。実質、鼎と御堂は付き合ってる。

互いに不器用なせいか微妙な感じ。