話題:今日見た夢
なんだかよくわからない感じの、変にリアルな夢を見た…。


海外支部から次々と対怪人用武器が到着。本拠地・ゼノク・各シェルターに配備され、一気に物々しい雰囲気に。
九条はあることが気になっていた。敵の長坂は誰かと手を組んでいるのではないか?1人だけで攻めてるとは思えない。


長坂は標的を変えようとしていたが、見せしめにどこかを派手に襲撃しようとする。
「シェルターをいくら作っても無駄なのにねぇ〜。あぁそうだ、見せしめに襲撃しましょうか」長坂はニヤニヤしながら手をかざした。


シェルター第9地区。神(じん)とソニアがいる地区。ゼルフェノアイギリス支部とアメリカ支部の制服は、日本のものとはデザインが異なる。支部とは言うが独立した組織みたいなもん。


突如、敵襲が。ソニアは見せしめにここを襲撃したのだと察知。冷静に他の隊員達に市民の避難誘導をする。最前線にいたのはソニアと神だけ。敵の数は強化態含めて複数。神も最新鋭の対怪人用のカスタム銃で応戦している。

「神はそのまま攻撃してて!こいつらは私がやるから!」ソニアは剣を抜いたがただの剣じゃないと神は察した。あれ、蛇腹剣だ。ガリアンソードとかいうやつ。鞭のように使える武器。


ソニアは剣を展開させると鞭のごとく、不規則な動きで敵を斬り刻んでいる。ソニアの実力に神は一瞬見とれていた。ゼルフェノア海外支部、ヤバい…。
敵は短時間で全て撃破。ほとんどソニアが倒していた。

「これはまだ敵が様子見しているわ。とにかく私達はシェルターを守るわよ!」
「ソニアさん、了解です」
神はソニアの武器が時任の絃みたいだなーと思っていた。時任の絃も切れ味抜群。時任と鶴屋がいるゼノクは今どうなんだろうか…。


ゼノクにも海外支部からの武器が配備された。最新鋭の対怪人用銃の他にもいくつか武器がある。
西澤室長と蔦沼長官はゼノクの外も防衛システムを作動させるべきだと感じていた。敵は最深部を狙っているのは明白。


「ゼノクの外も防衛システムを作動させるんですか?長官」
「ゼノクがあるこの町ごと、シールドで防御しようかと思ってる。なんでゼノクがわざわざ田舎の山あいにあるのか、意味…わかっているよねぇ?」
「町ごと要塞にするためですか」
「そうだよ。首都圏とは違って戦いやすいのもあるけどさ、いざという時はルノクも要塞になるだろ」
「ルノク…あー、あの岐阜にあるアーカイブ施設か。ルノクにもそんなシステムあるんですか!?」

「だからゼノクとルノクはまあまあ近い距離にあるの。群馬と岐阜にしたのはそれもあるんだよ」
ルノクってただのアーカイブ施設じゃないんかい。そんな意図があったとは。

蔦沼は防衛システムをゼノクがある町ごと発動させた。町ごと要塞化。


鼎は治療を再開させたらしく、その日はスーツ姿だった。彩音と晴斗は病院に向かう鼎を見る。肌全体を覆うスーツに翳珠の服を着ていたので、顔が見えなくても鼎だとわかった。
「鼎さん、スーツ着てたよね…。クリーム色の」
「治療再開させたって聞いたから、今日はあの姿なのかな…。鼎は早く戻りたいのかも」


しばらくしてから鼎は今日の治療を終えたのか、痛みを堪えながら病院から出てきた。治療による苦痛に歪む顔は他人には見られたくないので、ゼノク特有のスーツは鼎にとってはありがたかった。

「鼎、痛そうだけど…大丈夫?」
「なんとかね…。このスーツがなければもっと痛いとは聞いてる…。これが今現在のゼノクの技術の限界らしいし」
鼎は治療の日は基本的にずっとスーツ姿で過ごしてる。スーツは治療による痛みを緩和する役目もあるため、脱ぎたいとは思わないらしい。


別の日。西澤は鼎を呼んだ。鼎は薄いベージュのスーツに翳珠の服、ウィッグ姿で西澤がいる部屋へと向かった。
西澤はスーツ姿の鼎を見て、相当顔を見せたくないんだな…と悟った。仮面はまだ表情があるように見えるが、このスーツのマスクはのっぺりしているためまるっきりわからない。


「紀柳院さん…すいませんでした。深く傷つけてしまって」西澤はいきなり謝った。
「西澤室長は最深部のことを言っているのか…?『あれ』、私は見覚えがある…あれは…私の……」鼎の声が震えていた。
「それ以上言わなくてもいい。『あれ』を見て事件の全てを思い出したんだろう?」鼎はうなずいた。


「蔦沼長官は『あれ』と対話が出来るんだ。そしたら『あれ』は君を救いたいと言っていた。自分も変わり果てた姿になったのに、悠真を救いたいとずっと願っているんだよ」
「自我が残っていたのか…?」
「元人間だからね。『あれ』は自分をいっそのこと殺して欲しいとも言っていた。悠真の手で。だけどもその前に悠真の仮面の下が見たいと。素顔を見せてくれないか…。『あれ』の前で」
「…まだ私は『あれ』を受け入れられないでいる…。時間が欲しい…心の整理がしたいんだ。『あれ』は事件当時、あの怪人に殺されたはずではなかったのか…?私の目の前で」
表情はマスクで見えないが、鼎は複雑そう。鼎は拳を強く握っていた。


鼎はスーツ姿だが、元気がないのはわかった。顔はマスクでのっぺら状態なのに、明らかに落ち込んでいる。
最近鼎は拒否反応が激しい。最深部で「あれ」を見てしまったせいもあるが、その詳細を聞いて複雑になったのもある。


晴斗と彩音は鼎を心配していた。
「最近鼎、スーツ姿が増えたよね。何かあったのかな…。私達に会っても口数が減ってるし…」
「仮面姿の鼎さんは見慣れているけど、スーツ姿の鼎さんはどうも慣れないっていうか…。顔、マスクでのっぺら状態だからかもしれないけど…」

「晴斗。ゼノクは特殊な施設だから仕方ないよ。ほら、受付の白浜さんと烏丸さんも言ってたじゃない。ゼノク攻防戦以降、入居者のスーツ率が増えたって話。烏丸さんはゼノク勤務時はあのスーツ姿だけど、あれは制服みたいなもんだっていうから、ゼノク職員でスーツ姿の人は自ら進んで着てるんだろうね…」
「入居者は攻防戦でトラウマになった人が増えたのかなー。ここの入居者、怪人の被害者で後遺症治療で来てる人ばかりだっていうから」


鼎は庭園が見える場所にいた。柚希が声をかける。その日の柚希は淡いラベンダー色のスーツ姿だった。
「鼎さん、最近めっきり姿見せなくなりましたよね…。何かあったんですか」
「色々ありすぎて心の整理がつかないんだよ…」
鼎はうつむいている。スーツ姿なので表情はわからないが、声が小さい。
「私、ゼノクを出るのしばらく延期になりました。この状況下だと危ないからって、ゼノクにしばらく留まれって。ゼノクにいた方が安全だからと聞いてます」
「柚希はもう治療完了したんじゃなかったのか?なんでスーツ着てるんだ」
「いいじゃないですか〜。完全にスーツ依存ですよね、これ。3年もここにいると素顔でいること自体、少ないからスーツに依存してしまうんです」

「烏丸も職業病でスーツ依存になってるって聞いたような」
「えっ!?ゼノク職員もあるんですか、スーツ依存」
「あるらしい。ゼノク職員でスーツ姿の人間は一定数いるみたいだな。烏丸はかなり依存していて大変らしいが。私も短期間ここにいるが…スーツ依存になりそうだよ」
「鼎さんは仮面姿の方がいいですが、今は治療でここにいるんですよね。戦える身体に戻すために」
「あと1ヶ月が辛い…」


蔦沼は最深部で『あれ』と対話していた。

「悠真を救いたいのはわかったよ。チャンスを与えよう。この地下空間にいずれ敵が来る。狙いはあの剣だ。その時、このカプセルは自動的に解除されるようになっている。タイミングはそこしかない…。西澤は悠真に素顔を見せてくれないかと頼んだようだが、悠真は君を受け入れるのに時間がかかっているのをわかっていてくれ。君はあの事件当時、悠真の目の前で殺されたんだ。だが…生きていた。姿形は変わっても君は悠真が心配なんだね」


蔦沼はある場所に鼎以外の本部メンバー・ゼノク隊員・翳珠の2人を集め、ゼノク最深部にあるものの話をした。西澤もいる。
敵の狙いのものと、別の場所にあるカプセルの中身について。カプセルの中身は怪人だが、元人間で敵ではない。無理やり怪人にさせられた個体。
蔦沼はそのカプセルの中身の怪人の画像を見せる。


それは12年前の都筑家事件で悠真=鼎の目の前で殺されたはずだった。無理やり怪人化されたことにより、生存していたらしい。
無理やり怪人化させられているため、自我はほとんど残ってないが蔦沼相手なら意思の疎通が出来る。

もし、その怪人がカプセルから出てきても間違っても攻撃するなと強く伝えてある。
怪人は通称「TZU」と呼ばれていた。TZUは本能的に悠真を守る行動に出るはずだ。だから危害を加えてはならない。
僅かに人間であった頃の本能が残っているはずだから。

TZUは悠真=鼎に手をかけて欲しいと望んでいることも伝えた。


彩音と晴斗は最深部にあるものの正体に愕然とした。

それって鼎さんの…いや、悠真姉ちゃんの……嘘だろ!?
だから鼎さんはずっと落ち込んでいたんだ。引きこもり、食事もままならない程に。


鼎はまだTZUのことを受け入れられないでいた。鼎はスーツ姿でずっと同じ場所に佇んでいる。気づいたら夕方になっていた。
柚希は鼎を心配したのか、探していた。
「鼎さん…帰りましょうよ…。もう夕方ですよ?」
「柚希…お前、スーツが少し濡れてるな。どこに行ってたんだ?」
「水の克服しにプールに行ってたんです。ゴム手袋なしで水に触れました。そしたら水しぶき浴びちゃって。スーツ少し濡れちゃった」
「ゼノクのプールってスーツ姿で泳いでいる人ちらほら見るが、あれって溺れないのか…」
「案外大丈夫らしいですね。わからないけど」
いつの間にか柚希は水を克服していた。柚希の戦闘用スーツの訓練は実戦訓練に進んでいた。



ほとんどゼノクの描写ばかりになってる…。シェルター第9地区がメインじゃなかった。

ゼノクがある町ごと要塞化とか物々しさ全開。ゼノクとルノクの繋がりは唐突に出てきた。だから群馬と岐阜なのかと。


地下空間にあるカプセルの中身が明らかになったが、まだオブラートに包んでる。味方の怪人なので嫌な予感しかしないが…。