話題:今日見た夢
金ローの影響を受けずに全然関係ない夢を見たのだが、変なところがリアルでよくわからん感じだった…。


九条はゼノクの西澤室長と連絡している。
「蔦沼長官が生きているのは本当なのか!?」
「えっと君は…九条真墨だよね?翳珠(えいじゅ)のリーダーの。長官は生きてますよ」
「俺がゼノクにいた時も、蔦沼はゼノクにいたのか!?」

「ゼノク建立時からずっと彼はいますが?九条くん…もしかして君…彼の…」
西澤は何かを言い掛けて、やめた。西澤は察していた。九条は蔦沼の息子なのではないかと。


「翳珠の制服ってどうも違和感があるな。アレンジしやすいのはいいんだけどよ〜」御堂は面倒くさそうに言う。
「御堂さんはあまり変わってないじゃないですか〜。半袖スタイルで戦ってんの、御堂さんと空操さんくらいですし」彩音も翳珠の黒い服を着ている。
「晴斗は私服か学校の制服なんだよな〜」
「晴斗はねー。まぁ」彩音は翳珠の制服を気に入ったらしい。


ゼノクにいる鼎・空操・桐谷にも翳珠の制服が支給された。

「桐谷さん、本部では翳珠と合流したからこれ着ろだって。九条さんからお願いされました」
「翳珠の制服…ですか。九条さん中心になったから…そういうことですね」
空操と桐谷は黒い服を着るが、場所がゼノクなので違和感がものすごい。


「鼎さんにも今の本部の現状を詳しく伝えましたが、翳珠の制服は着てくれますかねぇ…」
「桐谷さん、大丈夫じゃないかなぁ」


鼎の部屋にも翳珠の黒い制服一式が届いていた。鼎は上着だけ羽織っている。
鼎は肌全体を覆うスーツの上から服を着る形になるせいか、違和感がものすごい。
違和感が凄まじいな…。動きやすいのはいいのだが…。黒いスーツを着たらそれこそ黒ずくめになってしまう。


柚希は鼎の変化に気づいた。今日の柚希はスーツを着ていない。これから戦闘用スーツの訓練に行くそうだ。
「あれ?鼎さんのその制服…ゼルフェノアのものじゃないですよね…?黒い…」
「今、本部は翳珠と合流してるんだ。リーダーも翳珠の九条中心になったらしくてな、それで一時的にこれを着ろとなった」
「えいじゅ…?」

「柚希は知らないよね。千葉を中心に活動している対怪人戦闘組織だよ。今は敵が共通してるから協力している」
「九条って、九条真墨さんのことですよね…。5年前からゼノクにしばらくいた人だ」
「柚希、知ってるのか?」
「人づてで聞いただけですけどね…。私は3年前にここに来たから本当に人づてですよ」
「これから訓練に行くのか?」
「戦闘用スーツにもっと慣れたくて。訓練頑張ってきます。鼎さんも無理しないで下さいね」
鼎は黒い制服との兼ね合いを考えて黄色系のスーツを着ていた。ウィッグは着けてない。
鼎はなんとなく共用スペースへと向かった。話し相手なんていないのに。


ゼノクは通常に戻っていたので受付の2人も復活している。烏丸はスーツに制服・ウィッグ姿で受付にいるが、鼎らしき黒い制服の人を見逃さなかった。
「あ…あの、鼎さん…ですよね?人違いだったらすいません」
「そうだが…」
鼎は烏丸の元に来た。烏丸は入居者のスーツ率が上がったことにより、人の判別が難しくなったという。戦闘後から急に増えたらしい。

「その制服とスーツで鼎さんだとわかったんですよ。翳珠の制服。空操さんと桐谷さんも翳珠の制服着てましたが、彼らはスーツいらない人達ですから」
「制服との兼ね合いでスーツの色、明るくしてみたのだが…」
「黄色系、黒に合ってますよ。…鼎さん、最近元気ないみたいですが…」
「ゼノクでの慣れない生活もあるんだろうか…。スーツ姿にはあっさり慣れたのにな。人目を気にしなくてもいいのは楽だが」
「周りもスーツ姿の人達ばかりだから、ぶっちゃけ端から見たらここは異様だから仕方ないですよ。ここに長くいる人達は割りきってますし」
確かになー…。


ゼノク研究機関では蔦沼が九条と連絡していた。

「九条。お前いつの間に対怪人戦闘組織なんて作っていたんだ?『九条真墨』ってその名、翳珠として活動する時の名前なのは既にわかりきってんだよ。本名は蔦沼真治だろ?」
「ちっ、バレたか…。そうだよ九条は翳珠としての名前に過ぎない。親父の息子だなんて知られたくないから、違う名前を名乗っていたんだよ…」九条は複雑そう。
「『長官の息子』と言われるのが、お前は嫌だったんだな…」

「親父の今の姿を見たいなんて思わない。呪いで若年化が進行してると聞いてるから。そのスーツの下、ヤバいんだろ?だから顔を出せないんだろ」
「若年化は一時的に食い止めてあるよ。いつまで持つかわからないけどね」
「食い止めれたのかよ!?」
九条は蔦沼の技術に驚きを隠せなかった。

「親父がゼノクを作った本人だなんて知らなかった…」
「表向きは西澤室長が作ったことにしてあるからね」


鼎は1人、共用スペースに座っていた。孤独感が急に襲ってくる。空操や桐谷、烏丸など知ってる人もゼノクにいるのにこの孤独感はなんなんだ…。
周りもスーツ姿の人達ばかりなせいか、人形に見えてしまう時がある。動くマネキンがたくさんいる…。

鼎はうなだれていた。柚希は今頃、戦闘用スーツの訓練をしているはずだが自分は一体何をしているんだろうか…。


鼎はふと庭園を見た。ゼノクの外に出られないのだろうか…。
敷地内は自由だが、敷地外は外出許可がいると聞いた。ゼノクの敷地外ギリギリにある店は入居者や職員大歓迎らしいが、本当に行けるのかも気になる…。



翳珠色に染まるゼルフェノア。蔦沼と九条の繋がりがついに判明ってか、九条真墨は翳珠としての名前。ハンドルネームみたいなもん。

本名は蔦沼真治。


翳珠の制服を着る描写が変にリアル。特にゼノク組の3人からしたら複雑極まりないってば。
鼎はスーツを着ているので、制服の色との兼ね合いでスーツの色を選ぶ感じになってる。