話題:今日見た夢
夢を2つ見たうちの1つは前の記事で書いたので、こっちではもう1つのを。


本部(戦艦)では敵の情報の詳細が翳珠からもたらられていた。長坂は10年以上前から年をとっていないことが知らされる。外見が変化してない。

「翳珠がまた参戦すると聞いて安心してるよ」
「本拠地を変更したからな。規模と人員も増加した。それよりもゼルフェノアの上層部が怪人に乗っ取られてる事実、組織としてヤバいだろうが。なんなら翳珠に来いよ。長坂は断固としてあの本部にいるつもりらしい」
「あー、フェノラス本部ね」

宇崎と九条のやり取り、宇崎はやる気なさそう。九条は黒ずくめだが、顔を出している。
「九条ってさー、蔦沼長官に似てるよね?気のせいか?」
「お前には関係ないだろ」
蔦沼には1人息子がいたはずだが…。まさかなー。


「組織の上層部が怪人に乗っ取られてる事実はゼルフェノアとしては誠に遺憾なことなので、翳珠に流れることにしたぞ。勝手に決めたがな」
「室長、よくわからないです」晴斗はいまいちわかってない。
「とにかく翳珠に本拠地を変更したってことなの!わかったー?この戦艦(船)は使うけどね」
「…ゼノクはどうなるんですか。ゼノクに鼎さんがいるんでしょ?空操さんと桐谷さんもまだ残ってる」
「あー、晴斗。ゼノクには蔦沼長官がいるからそのままだよ。いずれは蔦沼長官の生存は明るみに出るから大丈夫。あっちはあっちに任せてあるから」
「一時的に翳珠に行けってことかよ」御堂はめんどくさそう。


千葉県某市・翳珠本拠地。
「なんかでかくなってない…?」晴斗は建物を見上げる。
「規模と人員増加しただけのことはあるわ…」御堂も引きながら見てる。
以前は民家の地下室が本拠地だったはず。それが1つの大きめの建物に集約されていた。この建物、いつ建てたんだ?以前はこの建物、なかったはず…。

「ゼルフェノアの人達、来ました〜」時任は嬉しそうに歓迎する。九条は鼎がいないことに気づいた。
「あれ?紀柳院は?」
「九条には言ってなかったな。鼎なら今ゼノクで治療中だ。あと約2週間はゼノクにいるって長官から聞いたよ。下手したら伸びるかもしれない」
「やっぱりあの人、身体の負荷がヤバかったのか…」

九条も過去にゼノクにいたので、治療が辛いのはわかる。


ゼノク研究機関。蔦沼が鼎が預けた刀を徹底的に調べ上げていた。西澤室長は嫌な予感がした。
またこの人、何か作るんじゃなかろうか…。
「西澤、紀柳院が刀を預けてくれたおかげでものすごい武器が作れそうだ」
「覚醒出来る人間の武器は他人が使えないと既に結果が出てますが?」
「宇崎と和希が調べたものだろ?対の刀の調査ね。だが本部の設備では細かくは出ていない。たまたまだけども、紀柳院が刀を預けてくれて良かったよ。ゼノクの設備なら確実に調査出来るからな」
「何…作る気ですか?」
「覚醒のメカニズムさえわかれば、簡単に覚醒出来るものと同等の量産型武器が出来るはずだよー?」
「約2週間で作れるんですか!?」
「待て待て。調査だけ徹底的にやれば預けた刀がなくても武器は作れるさ」
この人、とんでもないものを作り出そうとしている…!


「西澤〜、鼎の様子はどうなんだ?」
「宇崎司令、彼女は治療に耐えてます。ここにいるのは短期間だから、必然的に治療の間隔が短いので相当辛いみたいで…」
「西澤、お前の判断でいいから鼎が辛そうなら治療の間隔をもっと空けてもいいんだよ?なんなら1ヶ月長引かせてもいい」
「確かにそうですよね…。紀柳院さん、最近休んでいる頻度が増えてるのが気になります」
「どういうことだ?」

「ゼノクの治療法だと短期間向きじゃないんですよ。本来なら紀柳院さんは1年いないとならないところですが…」
「あー、そっか。今のゼノクの技術だとあれが限界なのか」
「本当は苦痛なく治療させてあげたいですよ…。怪人による後遺症って個人差が激しいし、クラス分けも細かいからあのスーツなしだとかなりヤバいですね」
「ゼノクに何か変化は?」
「蔦沼長官が何かまた開発しようとしてるくらいですかねぇ」
「いつものあれか…。雲隠れしてるからやりたい放題だな〜」
…ま、そのうち表に出てくるんだろうけど。


柚希は鼎の部屋の前にいた。柚希はほぼ完治に近いが、まだスーツを着ている。
柚希は淡いオレンジ色のスーツに私服姿。
「鼎さん?…あれ…開いてる」鍵が開いている。柚希は恐る恐る部屋へと入った。そこにはベッドに横たわり、苦痛に苦しむ鼎の姿が。スーツ姿なので表情は見えないがかなり辛そう。鼎は藍色のスーツ姿。

「鼎さん、大丈夫ですか!?」
「柚希か…昨日治療だったんだ…。だんだんしんどくなってきて…」
「ゼノクにいる期間、伸ばした方がいいですよ…。そうすれば治療の間隔が長くなるって聞いたから…。今って2日おきですよね?」
「…あぁ」
「烏丸さんが教えてくれたんです。ゼノクの後遺症治療は短期間向きじゃないのが欠陥だって」
「しばらく側にいてくれないか…?身体がしんどくて…動けない…」
「私、西澤室長に言ってきます。これだと本末転倒です。だからゼノクには短期間いる人がいないんです。荒療治としか思えない」


「御堂さん、紀柳院さんがキツいと言ったのか?」
「しんどくて動けないって、かなり辛そうにしてました」
「期間を伸ばしてみるか…1ヶ月」

「1ヶ月延長?」
「これでだいぶ楽になるのではないかと言ってました」
「ゼノクに2ヶ月いることになるのか、私は…。柚希はそろそろ出られると聞いたが…」
「私はまだ出る気なんてありませんよ。ここに3年もいると慣れでスーツに依存してしまってますし、まだ水を克服出来てない…」


別の日。宇崎は隊員に鼎との連絡をようやく許可した。
「いいかー。今、鼎はゼノクに入居中だ。短期間だが1ヶ月延長になったから連絡を許可すんぞ。鼎はスーツ姿で過ごしているから見た目には言及するなよ」
「鼎、そんなにひどいの?」
彩音はかなり心配そうにしてる。

「あのまま戦い続けたら戦えなくなる身体になるところだったと聞いている。原因は後遺症の火傷のダメージによる負荷と今までの戦闘によるダメージの蓄積・久々に使った覚醒による反動」
「覚醒で反動なんて起きるんですか!?」晴斗は驚く。
「鼎の場合はな。あいつは火傷のダメージを常に負ってる状態だから、ハンデがあるようなもんだろ。晴斗は健康体だから、久しぶりに覚醒使っても何も起きないんだよ」
「そんな状態で鼎は戦っていたのかよ…」御堂は鼎が満身創痍だったと知る。


鼎は1ヶ月延長されたことにより、調子はまあまあ良くなった。
この日はたまたま鼎と柚希のスーツの色が被った。柚子色のスーツ。

「色が被ることってあるんですね。お揃いみたい」
「変な感じがする…。柚希の友達はあれからどうなったんだ?」
「まだ入院しています。今、重度になりかけとか聞いて…」
「まだ一部の人は悪化しているのか…」
2人は広い庭を眺められる場所に行った。鼎はゼノク敷地内だとこの場所が好きらしく、よく行っている。

「鼎さんこの場所好きですよね〜」
「草花が見れるからね。癒しだよ」
「ゼノクにまた敵は現れるんでしょうか…」
「しばらくは出ないだろうけど、また来ると予想している」
ゼノクに敵が出現してからしばらくの間、敷地内の学校は休校になっていた。
戦闘が終わり、落ち着くまでの間はまだ施設は完全に通常には戻っていない。最近になってようやく通常に戻ったが、敵の姿がまだちらついている。

ゼノク攻防戦の後、スーツ姿の入居者が若干増えた。
職員にも若干変化があったが、入居者に安心感を与えようとするためか?


研究機関では鼎の刀の調査がどんどん進んでいる。
「西澤、量産型の覚醒と同等の武器が本当に出来そうだよ」
「調査スピードあまりにも早くありません!?」
「早くしないとゼノクがまた狙われるってか、長坂が僕を本気に殺しに来るだろうからね…。本部は翳珠と合流したからゼノクは自由に動けるよ。存分に暴れられる」

西澤は蔦沼長官の本性を見た気がした。この人、ただ者じゃない。10年前の戦いに決着を着けたいんだ。
なんとなく西澤は蔦沼が表に出るタイミングを伺っているのを感じていた。この人が生存してることが表に出たら、状況は変わる。



なんだかよくわからない展開ってか、とりあえず本拠地が変わりましたよ〜ってのと、蔦沼と九条が似てる→九条は蔦沼の息子ではないか?が浮上。

蔦沼本人は急ピッチで量産型武器を開発しようとしている。
鼎はゼノクの後遺症治療の欠陥に苦しみ→ゼノク滞在期間1ヶ月延長。


本部が変わったことでリーダーが九条中心になったんで、どうなるんだ?っていう。
千葉県某市にいつの間にか出来ていた建物に翳珠は移動、活動している。いつの間に作っていたんだよシリーズ、今度はこれかい。
密かに作っていたんだろうなぁー。


やけに生々しかったのは攻防戦後のゼノクの描写と、ようやく鼎との連絡を許可された時の隊員の反応。
鼎は知らず知らずのうちに満身創痍になっていましたっていう。

翳珠と合流していることは長坂はまだ知らない。