話題:今日見た夢
なんてーか、また妙に変に生々しい描写の夢見ました。なぜにそこがリアルなんだ!?っていう。


烏丸と空操のコードネーム「ネロとスウェイ」がメイン。
昨夜の廃ビル地下爆破により、地下にあった超巨大モノリスが剥き出しに。


第6のモノリスの存在がついに世間に知られてしまう。ネット上ではこの巨大モノリスの考察と、昨夜出現した全身黒スーツの人の推理が過熱。モノリスは考察合戦になっていた。あと東京上空の空間の推理。


黒ずくめの烏丸と空操は目撃されてなかったが、近くの防犯カメラに全身黒スーツの人がぼんやりと映っていたことから→この人男?女?昨夜は廃ビル内に怪人が複数出たことからダークヒーロー的な存在?と反応はそれぞれ。


「これから烏丸と空操の任務は夜がメインになる」
「なんでわざわざコードネームなんて付けたんですか?」烏丸が聞く。烏丸はこの時は素顔。

「夜な夜な怪人をやっつけるダークヒーロー的な存在をでっち上げた。これで長坂の動きを見ようとね。それでわざとコードネームをつけたんだ。『ネロ』なら中性的な名前だから正体わからんだろうよ」
「あぁ…なるほど」

「烏丸と空操の次の任務は明後日だからな〜。今度の場所はアトリエがあるビルだ」
「なんだか怪盗じみて来てません?」空操も聞く。宇崎は楽しげに答える。
「そのビル、怪人が出そうなのね。ビルの中にある物を狙っているとかで」
「…絵画…なわけないか」
「なんでわかるの空操!?長坂が狙ってんのはその絵画だよ。長坂は絵画の中に宿る力を欲しがっているから、烏丸は慎重に行動せいよ」
「絵を傷つけるなってことですね」
「ゼルフェノアから直接話はつけたよ。明後日にこれを取りに行きますとな。芸術家はびっくりしていたよ。ゼルフェノアが来るなら受け入れるとさ。今回はあんまり壊すなよ」


「ちなみにゼルフェノアから正式に全身黒スーツの人はゼルフェノアの人間だと世間に公表しといたから。これで堂々と任務出来るな」
「公表したんですか?」
「じゃないと任務しづらいだろうが。烏丸の正体はわからないから大丈夫だと思うが、空操はバレるかも」
「…てか俺、専ら見張りだしバレても仕方ないですよ〜」
なんで怪人が出そうってわかるんだ?


烏丸は戦闘用スーツのメンテをしていた。プロテクターは最初から首筋から胸にあるが、他の位置にも追加で付けることも出来る。烏丸が気になったのは靴。スーツを着てると一体化したように見えるが別々になってる。
動きやすさ重視なので地下足袋みたいな靴を履いている。靴底は薄いがグリップ力があるもの。
「明後日に備えないと…。装備は飛び道具メインだな」

烏丸は部屋でずっとメンテをしている。そこに彩音が訪ねてきた。
「涼風、やっぱりいた。そのスーツ戦闘用?初めて見た」
「今、メンテしてたんだ。不備がないかの確認」


「戦闘用スーツってあのスーツと違うの?」
「全然違う。生地は厚めだし、プロテクターもあるから。こんな感じに。決定的に違うのはマスクに目があることだよ」
「目?」烏丸は彩音にスーツのマスクを見せる。黒い楕円形のレンズが付いている。
「これがあると視界がだいぶ違うんだ。視界は狭いけどね」


2日後の深夜。スウェイとネロは活動を開始。
都心近くのアトリエがあるビルに2人を乗せた車は到着。事前情報で例の絵画は3階にあると判明する。1階はアトリエになっていた。
「あまり壊すな言われているから今回の装備は軽装だよ」
「何持ってきたんだ?」
「棒手裏剣とか。ネロの時は銃は使わない主義なんで」
「忍者かな…?」空操は戦闘用スーツの烏丸を見てぼやいた。今回の装備はかなり忍者っぽい。
「じゃあ行ってくるよ。見張りと指示、よろしく」烏丸は堂々とビルの中に入って行った。
空操は端末のモニターを見ている。今のところ怪人の気配はない。

異変が起きたのは2階だった。2階に人がいた。それも男性3人。烏丸はそいつらが怪人だと見破った。
「正体見せたら?長坂の指示で来たんでしょ」
「お前、何者だ?」男の1人がネロに襲いかかる。ネロは素早い身のこなしで攻撃をかわし、3人に向かって飛び道具を投げつける。
「お前、ゼルフェノアの人間だな!?」別の男はネロの正体を見破ったが、誰なのかはわからないまま。
「そうだけど、何か問題でも?」ネロは余裕。

男3人は怪人態になり、ネロを倒しにかかったがネロの動きが素早いのと、巧みに装備を扱い攻撃を仕掛けてくるので3人は翻弄されていた。
この3人…通常態だな…。一気に倒すか。

ネロは肉弾戦や間接技で怪人3人に向かった。体力では負けるが装備を使えば確実。どさくさ紛れに右手首のワイヤーを展開、3人を捕らえた。
ネロはわざと怪人3体を挑発する。
「そのワイヤー、簡単には切れないよ。何のために長坂の手先になったか教えてくれたら自由にしてあげる」
「挑発には乗らねぇぞ…!」

怪人の1人はネロに挑発され、怒っているが動けない。ネロは3人に向けてある装備を出した。小さな黒い玉、3つ。ちょっと大きいビー玉くらいの大きさ。
ネロはその玉を3人の周りに転がし、部屋を後にした。しばらくしてから玉が発動、怪人達の断末魔が聞こえた。

見張りのスウェイこと空操はハラハラしながらモニターを見ていた。ネロ、すごい…。たったあれだけの装備で怪人を3人倒してる…。
「ネロ。3階の1番奥の部屋に例の絵画がある。絵画は小さいものだ。教会の絵が描かれている。気をつけろよ」
「了解」
ネロはすたすたと3階へと到着。1番奥の部屋を目指す。今のところは怪人の気配はない。
1番奥の部屋に来た。鍵は開いていた。部屋へと入る。


そこには全身黒スーツの人間がゼルフェノアの人間だと知った芸術家がいた。銃を構えている。
芸術家の後ろには例の絵画があった。

「君はゼルフェノアの人間なのかい?ネロ」
「どういうつもりだ?なぜ名前を知っている」
空操はマズイ状況になったと察した。この芸術家、長坂に魂を売ったのか?空操は急いでビルの中に突入した。このままだと烏丸が、ネロが危ない。
「君、女なんだね…わからなかったよ…。そのスーツじゃわからないよなぁ…」
芸術家はネロの体を見ながら言う。
「君の素顔が見てみたいよ。そのマスク、外してくれるかな?」
「断る」ネロも武器を構えた。相手が銃なので不利。ネロは粘ることにした。空操、早く来い!!
空操は3階の部屋に到着、ネロを助けに来た。
「スウェイ、やっと来たか」
「ネロ。遅くなってしまった。こいつ、長坂に魂売ったのかよ」
「そうみたい。どうするよ?」
「さっさと決着着けちまおうぜ」空操は手にナックルを嵌めた。
「銃相手に勝てるかな?ゼルフェノア」
芸術家はネロに向けて銃を発砲しようとする。スウェイは一瞬の隙を突き、芸術家の銃を手から突き落とし銃を自分のものにした。
スウェイは芸術家に銃を向けた。
「長坂のこと、何か知っているんだろ?吐けよ」
「嫌だよ」芸術家は嫌そうに言う。ネロは芸術家を羽交い締めにした。
「なんなら吐くまでそのままだが?」芸術家はネロの動きを見て感心した。まるで忍者だな、この女。
ネロは芸術家が逃げないように細工をしていた。
「敵に魂を売るなんて…何がいいのかねぇ?絵画は頂くよ」
ネロとスウェイは例の絵画をあっさりと持って行った。


翌日、あの芸術家は怪人のボスとパイプがあるとニュースになり→ゼルフェノアで尋問、逆にゼルフェノアのネロとスウェイの存在はダークヒーロー的な扱いになっていた。
ネロの正体が女性だとわかると、ネット上ではざわついていた。画像も出回っている。
『ネロって女なの!?あのスーツじゃ全然わからないよ』
『ネロのあのスーツ、どこで手に入れたんだ?ゼルフェノアの人だよね?』
『ネロカッコいい』
『ネロ様活躍期待してます』


宇崎達はSNSの反応を見ている。
「喜べ烏丸・空操。お前らダークヒーローと認められてんぞ。ネロは人気があるみたいだな」
「あの出で立ちじゃあ、まぁねぇ…。てか、ネロばっかじゃんか反応いいの」空操は反応に困っている。
「正直喜べないですよ…」烏丸も微妙な反応。
「…で、あの芸術家はどうなったんですか?」
「口を割るまで問い詰めることにしたよ。手荒だが、長坂が動いている以上仕方ない」


烏丸は部屋でスーツ姿になっていた。白いスーツを着ている。マスクはのっぺりしているが。
普段ゼノクではスーツ姿でいるせいか、こっちの方が落ち着く。

彩音が部屋を訪ねてきた。
彩音は烏丸のスーツ姿を見ても動じない。
「涼風〜任務お疲れ様。…やっぱりスーツだと思ったわ」
「戦闘用スーツ、疲れるんだよね…。動きやすいけどさ…。ネロ、有名になっちゃったなぁ。正体バレてないだけマシだよ」
「だからゼノクで着慣れた、そのスーツに着替えたのか…」
「うん。そっちも任務ヤバいんでしょ」
「怪人の数が一気に増えすぎだよ!鼎達と連携してるけどね」


ネロとスウェイの暗躍により、ジリジリと長坂周辺の怪人達は倒されて行った。

街中に出没する怪人は晴斗達が倒してるが、夜は専らこの2人。
最近は夜でも街中で戦闘が起きるほどで、状況によっては応援で晴斗達が行くこともあるが夜は専ら烏丸と空操。


市街戦が増えたことからネロとスウェイの目撃が若干増えた。
ネロこと烏丸は、正体がバレなきゃなんとかなるだろうとは思っている。ゼルフェノアの人間なのは公にされてるため、開き直ってる。


ある夜の公園での戦いでこんなことがあった。夜に出没する怪人は通常態か雑魚ばかり。
ネロとスウェイは公園で戦い、倒したがネロの姿をたまたま見たファンらしき女性が烏丸に接近してきた。

「あ…あのネロ様ですよね?会いたかったです〜」
「勘違いするな。任務をしているだけだ。帰れ」
「声、素敵ですね…。顔が気になりますが…ダメですよね」
「正体バレたらマズイから。任務に支障を来すから」
女性は嬉しそうに公園を後にした。まさかのネロのファンがいたなんて。これには空操も驚いた。おいおいマジかよ…。


翌日のSNSは盛り上がっていた。ネロと話をしたというものだ。いつの間にか写真まで撮られている。
「なぁ、これちょっと不味くないか?ネロが一部から奉られてるぞ」御堂が呟く。
「これも作戦だから、烏丸と空操にはもうしばらく我慢して貰うよ」
「私…疲れてきたんですが…」
烏丸が本音を漏らす。この時の烏丸は柚子色のスーツを着ていた。最近ネロ絡みで疲れているのか、烏丸は本部でのスーツ姿が増えた。のっぺりとしたマスクなので顔は見えない。
元々人見知りなのもあるが、戦闘用スーツのネロになると人格が変わるのも疲れている要因らしい。


「室長、烏丸を休ませてあげたらどうですか?最近ずっと本部ではゼノクまんまのスーツ姿ですよ。彼女、本当はキツいんじゃ…」御堂は心配していた。烏丸はどことなく鼎に似ている。

「烏丸、どうなの?無理してない?」宇崎が優しく聞く。
「…最近、ちょっと無理してるかも…。このスーツを着ると落ち着くから着てますが、端から見たら変ですよね…」烏丸は遠慮がちに言う。
「ゼノクではスーツ姿が普通だったから、それが抜けないのもあるかもな〜。職業病だな。…わかった。烏丸、ちょっとネロは活動停止にする」
「…ありがとうございます」


知らず知らずのうちに烏丸に負担をかけていた。宇崎は反省した。
これは小田原司令やゼノクの西澤との会話でも話題に出た。西澤はリモート。
「俺、まだまだですね…。隊員のこと全然わかってない」
「臨時隊員とか関係ないです。烏丸さんは人見知りなんだから慎重にしないと…。なんでネロになると人が変わる?」西澤はそこが気になっていた。
「ゼノクの人間は慎重にしないとならないかもね」



わけわからん展開すぎる…。ネロがネット上で人気になり、奉られるとか…。

ネロの正体が女性というのはかなりリアルでした。SNS、盛り上がってそうだなこの世界。
怪人が当たり前にいる世界のSNSってどんな感じなんだ。ヒーローの正体暴くのはありそう。あと推理合戦。謎の空間とモノリスには関連性はあるが…。