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ギャング




一昨日読み終えたのを忘れてた。

面白かったです。
全部手の内を見せて、最後に回収してくるっていう、ミステリらしい手法に好感。
余計なことを書きすぎていないのでシンプルと言っちゃシンプル。ラストも予測しやすいんだけれども、いざ目前にその確信を揺らがしてもらえたので何か満足。←

ぶっちゃけ銀行強盗の話なんですが、タイトルに「陽気な」とあるように凄惨な雰囲気はほぼありません。それぞれの特技を用いた役割でもって華麗にお金をかっさらっていく姿は颯爽と言ってもいいんでしょう。演説のミスマッチさが楽しい。まさに“ショウ”
そんな銀行強盗たちが横合いから盗んだ金を盗られることから話は転がり出します。

達観している人間嘘発見器の成瀬。
スリの天才の動物愛護青年、久遠。
正確な体内時計とドライビングテクを持つ雪子。
胡散臭くて饒舌な演説が上手い喫茶店主の響野。

個性的なメンバーが織りなす会話は思わず笑ってしまう(特に響野と久遠)。特技はないけど仲間に入れないかしら←
あ、章毎に引用されてる単語の意味に笑わかされた(笑)ちょっと字が小さくても読み飛ばさずにしっかり目を通すことをおすすめします。
愉快とか痛快、爽快。そんな言葉が似合う話でした。

続編は未読の本を片付けたらきっと読みますっ。映画にもなってるみたいなのでそちらも機会があれば見てみたいですね。

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