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雨やどりは……


大好きな作家さんはたくさんいて大好きな作品もたくさんあって、もちろんそれに順位はつけられません。
でもちょっとだけ紹介させてください><

岡田淳さんの本は小学生の頃に一冊だけ買ってもらったことがあって。ハードカバーの「選ばなかった冒険」っていうんですが、当時の自分にとっては衝撃的でした。現実がちょっとだけファンタジーに踏み込む、小学校が舞台なだけに想像が容易く臨場感が半端なかった。なので感情移入も深く、登場人物の苦悩がつらかった。ラストも苦悩の果て、という感じでハッピーエンドだと断言はできないけれど、これできっと良かったんだと思えました。
300〜400ページくらいあって、本嫌いな子どもには結構厚い本になるかと思いますが、何度も読み返しちゃうくらいお気に入りになりました。
モロファンタジーよりも現実にファンタジー要素が入り込む、っていうローファンタジーな話が好きになったのも、多分この作品がきっかけだったんだと思います。

高校の図書館で偶然岡田淳名義の本を見つけて「選ばなかった冒険の人の本だ!」と迷うことなく借りて読んだのが二度目。
で、やっぱりすごく面白くて更に好きになりました。
最近そのことを思い出して何てタイトルだったかと気になってアマゾンで探しまくったわけで。解説とレビューを見てまわって探すんですが覚えてるのが猫の名前だけだったんで苦労した!←
多分これだろうというのと、新しく別の話も読んでみようという気になって他に2冊買ってみました。週末に届いてウハウハ。ようやく全部読みました。ウハウハ。
猫のやつはドンピシャで、本当に見つかって良かったー>< 「二分間の冒険」ってやつ。ようこそ我が家へー!←

あとの2冊も、すっごく良かった。やっぱり好きだ!
前フリがかなり長くなっちゃったけど、その2冊のうちの片方を大プッシュしちゃう><



スカイハイツマンションに住む雨森さんは無口で人づきあいも全然ない。同じマンションに住む子どもたちは滑り台の下で雨宿りしながら雨森さんにまつわる不思議な話を話し始めます。
「あの人やっぱり魔法使いなんだよ!」


一章が子どもたち1人1人の語りになっていて、話が進むにつれて雨森さんの印象が変わってきます。得体のしれない人からもしかしたらいい人なんじゃないか? と
引っ越す雨森さんへの子どもたちから「プレゼント」をあげるシーンはお風呂で思い出し泣きするくらい優しかったです。あああ大好き><
児童書だけどマジ泣きした。


他の本も読みたいなーと欲が湧いてきてます。
ただ、高校の時に「二分間の冒険」以外にもう一冊読んだ気がするのに、やっぱりタイトルがわかりませんorz これ、覚えてるのが主人公の少年がお父さんが朝食のパンを食べて指についたパンくずを皿に落とす仕草を見て「透明の本のページをめくってるみたい」と思ったことだけなので、猫の名前より探すの苦労しそうな気がします。見つかりますように!

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