首藤「えー、唐突にはじまりましたあたしのコーナー。葵の部屋へようこそようこそ」

首藤「あっ、まずは自己紹介かな?あたしは首藤葵。13歳のおもてなし若女将アイドルっちゃ」

首藤「いやこのおもてなし若女将アイドルってあたしが考えたんと違うよ。何かPが分かりやすいから言っとけみたいな事を」

首藤「というのもあたしの実家は料亭をやっててね。誰かをおもてなしするっていう事には昔から馴染みがあるというか。よく手伝いなんかもしてたんよ。若女将っていうのは照れるけど…。まぁそれの由来も実家からきてるっちゃ」

首藤「でまぁ、そんなあたしがお送りするこのコーナー、葵の部屋。…まぁ簡単に言ったらただのんびりゲストさんとお話するっていうゆるいものなんよ」

首藤「あたしの実家の料亭のようにのんびりくつろげる空間をお届け…みたいな。そんな感じでやっていくつもりっちゃ」

首藤「…そろそろゲストさん来るかな?」

十時「葵ちゃん!こんにち…」

十時「えっこの部屋寒くないですか?」

首藤「あっ、愛梨さん。ようこそいらっしゃいました」

十時「あっはい。えっちょっ葵ちゃん。冷房ききすぎかも

首藤「…記念すべきあたしのコーナー…。放送事故だけは避けたかったっ…!!」

首藤「なので冷房MAXでお送りしています」

十時「あっ」

十時「確かに日頃の私の行いが悪かったです」

十時「でも私にも寒いっていう感覚はあって…」

十時「葵ちゃんはなんか着物でだいぶ厚着してるけど私は…」

首藤「なるほどっ。じゃあ…18℃くらいにする?」

十時「いやもう適温で大丈夫。24℃くらいで大丈夫」

首藤「了解っちゃ」ピピピ

首藤「…いきなり手荒いおもてなしで申し訳ない」

十時「あっいやうん」

首藤「…Pからの指示だったんよ。愛梨さん…。むやみに服を脱ぐ癖について考え直して欲しいって…」

十時「はい………」

首藤「とまあこの話はこれくらいにして」

首藤「愛梨さんとは色んな話をしたかったんよね

十時「私も葵ちゃんと話してみたかったんだ

十時「私の場合、料理はお菓子作りが中心だけど、葵ちゃんは和食が得意で魚もさばけちゃうんだよね?」

十時「魚さばくのってすごく難しそう。私にはできなさそうだなぁ」

首藤「Let's try」

十時「ふぇっ?」

首藤「ここに生きたドジョウがやたらいます」ドン

十時「ええええええええええええ」

首藤「がんばって。まずは掴むところから。あたしは歌ってるっちゃ」

十時「えっ?何かアドバイス…」



首藤「なにかっありそっな高いブルースカイ♪」

十時「えっ音源あるんですかってひゃああああああああ」

首藤「会いたいから焼いちゃおうアップルパイ♪」

十時「あっあっあっ激しいいいいいいいいいいい動きがあああああああ」

首藤「きーみの笑顔見たいんだもん♪」

十時「あっ!!!!服の中に!!!!!!あッあッあッ////////」

首藤「イエーーーーイ!!!!」ダダダダ

十時「あ〜っ!!!!葵ちゃんが!!間奏中にドジョウを!!!!さばっあっあっ///////こっちのもとってぇ////////」


しばらくのち

首藤「どうだった?」

十時「なんというか、料理人さんは偉大だなぁって思いました」

十時「あと葵ちゃんのためらいのなさ。さすがだよ

首藤「へっへー。大分の女をあなどってもらっては困るっちゃ」 

首藤「まぁでもあたしアップルパイ焼いたことないんだけど」

首藤「今度教えてもらえると…。嬉しいっちゃ」

十時「もちろんいいよ

十時「あっ。やっと落ち着いてきた」

首藤「まぁ今までのんびりくつろぐゆるいおもてなし空間からは遠かったからね」

十時「認めちゃうんだ」

首藤「なんか大人の横やりがね。ドジョウのさばき方にトライとか急に言ってきて」

十時「いやでも葵ちゃんもなんか色々ノッてたっていうか楽しんでたような」

首藤「ここからは穏やかな葵の部屋を…」

首藤「ささ、お茶が入ったよ…。どうぞ」

十時「ありがとう

首藤「…………………」

首藤「お茶っちゃ」ボソ

十時「ブッフwwwwwwwww」

十時「ゲッホ、ゲホゲホ」

十時「葵ちゃん。今のはちょっと不意打ち…」

首藤「ごめん。急に思いついて…」

十時「葵ちゃんってそんな子でしたっけ…」

首藤「あたしは愛梨さんが思いの外ツッコんでくれてるのが新鮮っちゃ」

十時「私だってやる時はやるんだよ」

首藤「さて、そんな愛梨さんですが」

十時「あっはい」

首藤「先日、ライブにてアップルパイ・プリンセスを披露されていましたが」

十時「はい。そうなんです

首藤「どういった心境で歌ってたのか聞かせてほしいっちゃ

首藤「あたしもね、いつかみんなの前で歌うから。イメージをつかんでおきたいんよ」

十時「そうだなぁ…」

十時「この間のアップルパイプリンセスは何か特別な物だった気がするんだよね…」

十時「何か、誰かから後押しされながら歌っていたような…。よく分からないんだけど…」

首藤「ファンの人達の応援って事?」

十時「それもあるんだけど、なんだろう。まるで身近な人のような…」

十時「あったかくて、なんだか不思議な気持ちでした」

首藤「…よく分からんけど、ライブにはそういう、神様みたいなのがいるのかな」

十時「かもね!それで私何だか泣けてきて。今も目頭が熱くなってきちゃいました」

P「」サッ

P「」ピピピピピピピ 

首藤「はぇ。あたしもセンターとかになったらわかるんかなあ」

十時「きっとわかるよ。ところで葵ちゃんは、自分のデビュー曲、どんなのが歌いたい?」

首藤「そうやねぇ…。元気な曲もいいし、かわいい系も歌ってみたいし…」

十時「うんうん」

十時「和風な曲も合いそうだねえ

首藤「おー!!歌いたいっちゃ!!」

十時「楽しみだね!」

十時「ところでこの部屋寒くないですか?」

首藤「うん」

十時「あ〜っ!!!!冷房が最大になってる!!!!!!!!」

十時「誰のしわざですか?えっ、プロデューサー?」

十時「あつくなってきたって言ったから?ってそれは目頭ですよ!!!!!!私をなんだと思ってるんですか!」

十時「痴女ォ!?!?!?もう許しません!!!!」ダダダダダダ

首藤「…………………」

首藤「お茶おいしい」ズズッ


しばらくのち

首藤「まぁこんな感じでやればおいしい肉じゃがができるっちゃ」

十時「ただいまぁ…」

首藤「おかえり。肉じゃが食べる?」

十時「えっ。つくったの?」

首藤「まぁ設備がないからこれは説明用の作り置きだけどよかったら」

首藤「ところでプロデューサーは?」

十時「早苗さんに引き渡してきました

首藤「終わりやね」

十時「はぁ。いっぱい走ったら暑くなってきちゃいました」スルッ

首藤「肉じゃが没収」

十時「あぅう。ウソですウソです

P「やっぱり痴女じゃないか」

片桐「フンッ」バキィ

P「ホピィーーーーーーーー」

首藤「…………………」

十時「…………………」

首藤「肉じゃがどうぞ」

十時「いただきます!」

首藤「レンジはあったからちゃんとあったかいよ

十時「あっおいしい!!!!」

首藤「よかったぁ。やっとおもてなしらしいおもてなしができた気がするっちゃ」

十時「ホントにおいしい。私にも作れるかなぁ」

首藤「作れる作れる。後でレシピ教えるっちゃ。そしてこれもどうぞ」

十時「わっ重箱!?!?」

首藤「よかったら晩ごはんに持ってって

十時「えっ、そっ、いいの??」

首藤「もちろん!多かったら誰かとわけて食べて

首藤「そしてもしおいしかったら…」

首藤「ウチの実家の料亭もぜひっ」

首藤(決まった…!!)

十時「わぁあ。なんか気を遣わせてごめんね

首藤「いーのいーの」

十時「葵ちゃんは優しいなぁ

首藤「いやいや

十時「…ふふふ。そんな優しい葵ちゃんに…。私からもプレゼントがあります!」

首藤「えっ?」

十時「葵ちゃん…。今日!今、収録しているのは何月何日ですかっ!?」

首藤「え、8月18…あっ!!!!!」

十時「ふっふっふ。という訳で、ケーキを作って持ってきましたよ!!」

首藤「ええぇえっ!!!!ほ、ほんと…??」

十時「ほんとです!」

十時(と、そろそろハッピーバースデーのBGMが流れるはず)

\なにかっありそうな高いブルースカイ♪/

十時「ほ?」

首藤「あっ!もしかしてこれ?」

十時「えっあっうん、それそれ…。開けていいよ?あれ、やっぱり仕切り直し…?」

スタッフ「アッヤベ」

十時「あわわわわ、ちょちょちょ…」おろおろ

バシャン!!

十時「あっ」

首藤「やったー!じゃあオープン…ってあああーっ!!!!!!ドジョウが!!!!!!」

十時「ひゃああああああああああああああああああああ服にいいいいいいいい!!!!服の中にいいいいいいいい」

首藤「よーし助けるっちゃ!!」

首藤「えっ!!!!時間ないからもう収録終わり!?!?」

首藤「じゃあ歌います」

十時「葵ちゃん!?!?!?!?」

首藤「レッツゴー♪」

首藤「バターとりんご♪」

十時「ひゃああああああああ!!!!!!あっあっあっあっ、あ〜ッ//////////////」

ドッタンバッタン

片桐「………………………」

片桐「打ち切りかな、コレは」


葵の部屋    終