お久しぶりーふ!
唐突に何かしら書きたくなって。


つづくことば239


次の言葉の続きを考えましょう。

詩や小説のタイトルにするのも可


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*こんな風に過ぎてゆく

「しりとり!」
「りす」
「す、す、スカイフィッシュ!」
「なんだよそれ」
「え〜?知らないの〜?」
「……よし、降りろ」
「うそうそごめんってば!」

キキッと自転車を止めた彼の腰にしがみつくと、ふん、と鼻を鳴らして彼はまた両足に力を入れた。
学校から家までの30分。
バカみたいにはしゃぎながら、私と彼の時間は過ぎていく。

「…………で、スカイフィッシュってなに」
「(ほんとに知らなかったんだ…)」



*毎日は退屈だけれど

「ほぅ…よくそんなことが言えるな…」
「あ、いや、違うんです先生!」
「そんなに退屈ならお前だけ宿題を増やしてやろうか?退屈しなくなるぞ〜」
「そんな殺生な!」



*君と歌えば

「私…歌えません」

うつむきスカートの裾をギュッと握って、彼女は言った。
ここからは見えないが、彼女の目が潤んでることは震えた声で容易に想像できた。

話は数日前に遡る。

僕は1ヶ月後に迫る発表会に出るためのパートナー探しに行き詰まっていた。
僕達の高校は音楽専科の学校で、ピアノ科、バイオリン科など様々な科がある。僕が所属しているのは声楽科だ。
発表会はその名の通り日頃の成果を発表する場である。主に2人で出ることが多いが、3人で出ても4人で出てもいい。もちろん1人でもだ。
元々歌うことが好きだという理由だけで高校に入った僕は、周りの真剣に声楽家を目指すクラスメートと一緒に出ようとはなかなか言い出せず、かといって1人で出る勇気もなく、できれば何か楽器科の人と出たいなぁと考えながら気づけば本番まで1ヶ月を迎えていた。

「ヤバいヤバいヤバいどうしようどうしようどうしよう……」
放課後、練習室のある西棟の廊下で僕は頭を抱えていた。
怪訝な目をしながら練習室に入っていく人達はみな2人か3人連れで、たまに1人で入っていく人がいても、その自信ありげなオーラから僕みたいなやつが組んではいけないと声をかけることすらできなかった。
練習室で待ち伏せ作戦も潮時か…。
うつむいていた顔をあげると、一つの名前が目に止まった。

ピアノ科 一年 鈴木栞

練習室の予約用紙に小さな文字で書かれた名前。楽器科で同じ一年生。もしかしたらもうパートナーが決まってるかもしれないし、1人で出場する人かもしれない。
(これで最後にしよう…)
もし出来なかったら、腹くくって一人で出よう。そう決めて僕は練習室の前で鈴木さんを待った。




お疲れさまでした。


感想などありましたら…
→眠気がすごいので途中で。いつか続き書く
*


つづくことば239

※作者:さかなさん


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