THE・優雅。
三時のおやつの気分
数字「三」で、小説を書く方向けお題。
といいつつ詩でも絵でも漫画でも、続く言葉を考えるだけでも。
タイトルにしても作品内に文章を使っても可。お好きなように。
*****
・三度目の正直で。
「お願い神様仏様!」
意味がないと知りながらも、両手を合わせ唸っている私に、
「終わったあとで神頼みか」
と呆れた声で先生は呟いた。
教室にはペンを走らせる音と、私の唸り声。
ペンを置く音がして、私は恐る恐る顔を上げた。
見上げた先には先生の驚いた顔。
「……お前、すごいな」
「え!」
期待で身を乗り出した私に、先生は解答用紙を差し出した。
「59点。一点足りない。また追試な」
「ちっくしょーー!!!」
*****
・大問三がわからない!
「なぁ、いい加減機嫌直してくれよ」
ドアをノックしながら、中にいる彼女に呼びかける。
「なんか俺怒らせることしたか?」
ボスン、とドアにクッションが当たる音がした。
やべぇ、これは相当怒ってる。
だからといって、これといった理由も思いつかず俺が頭を抱えていると、ドアの隙間から紙が差し出された。
屈んでそれを拾う。
―――――――――――――
問一
私の誕生日を答えなさい。
問ニ
私の誕生日に貴方がしたことを答えなさい。
問三
私が何故怒っているか答えなさい。
―――――――――――――
だからそれが知りたいんだってば!
*****
・三分待ってて
「三分…いや、十分待って!」
「何でよ」
「カップラーメンを食べる時間が欲しい」
「……ごめん、先行くわ」
「待って〜!!!」
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・三人寄れば……?
「とりあえず少女漫画なら三角関係になるよね」
「姦しい、でしょ?ふふん、知ってるし」
「ババ抜きができる!」
「“文殊の知恵”だ、馬鹿どもめ」
*****
・三時のおやつの気分
理科準備室で、パイプイスに座った彼女の姿は、まるで剥製のようで、回りを囲んでいるそれらと同じ空気をしていた。
「……やっぱりここにいたか」
ひとつ嘆息し、彼は言う。
彼女は人体模型を見つめていた目を彼に向けると、ひとつ瞬きをし、ふわりと笑った。
「土央、どうしたの?」
「そろそろ授業が始まるから、呼びに来た」
ほら、と彼――土央が、手を差し出す。いつもなら自分から寄ってくる彼女は、その手を一瞥し首を横に振った。
「どうしたの?」
「ホットケーキ」
「は?」
「ホットケーキの気分だから」
「え〜っと…、ホットケーキが食べたいってこと?」
彼の言葉に彼女は頷く。
彼女の言動が意味不明なのはいつものことだが、彼女の世話係を負っている彼にとって、これは都合が悪かった。
「そしたら、授業終わってからにしよう?まだおやつの時間じゃないし」
「私の中では三時なの……そうだ」
目をキラキラさせて、彼女は彼の手をとった。
「土央、ホットケーキ食べよう」
動物になつかれやすい彼は、そのために彼女の世話係を任されたのだが、自分になつくモノのキラキラした目に弱いのが、彼の弱点だった。
彼女に腕をとられながら、廊下を歩く。
彼は心の中で、次の授業の教師に詫びた。
ありがとうございました。
感想など何かありましたら
→最後のやつは昔書いてたキャラっす。説明臭いかもっす。
最近書いてる文章がレポートばっかのせいか、単調で「である」口調になっちゃう……。
もっと精進しなきゃですね!
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戻るキーを押しても、戻らないときに思う。
家に戻るまではやる気満々なのに、家に帰ると一気にやる気がなくなるのって何でですかね。
「家庭に仕事は持ち込まない主義なんだ」とか言ってみたり。てへ。
最近ほんと乙女ゲー(の実況動画)が面白くてしょうがないです。
そんなことしてる場合じゃないのに。