スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

18話[3]主眼の隔壁


天使の街







ファビは自信タップリで黒いストレージを天に翳す。





ざわ………


ざわざわ……




ファビのまわりは戸惑い

黒いストレージに注目





天神:なんだ……
あの中に何が待ち受けているんだ………?






ファビ:よお〜〜〜〜〜く聞けよ雑魚共が

一度しか言わない


このストレージは爆弾だ。


ここら一帯を吹き飛ばす火力のなッッ!!!






天神:な!!?…………なん………





偕:……………だと……?





偕はファビが映るモニターを見ている




静音:ファビ君はこんな時の為に爆弾を所持させました。

ファビ君はDEリングによりデュエル以外のダメージは受け付けない
しかし一般人には爆弾を回避するなんて無理ですわ







ギリ………


偕も親指を噛みながら


偕:こんな無茶苦茶な事を思い付くなんて……






静音:仕方ないですわ

こうでもしなきゃ

たった一人で天使の街を陥落させられない


さあ ファビ君


あと三分で爆発させましょう。







静音の声を聞きファビは叫ぶように宣言



ファビ:あと三分だ!

あと三分でこの場所を消し灰にしてやるぜッッ!!!




ドドドドドドドドドドドドドド



ファビを囲んでいた決闘者達が次々と逃げ出す。




雑魚A:ひ、ひいいいいー!!




雑魚B:イカれてやがるぜあの野郎ッッ!!



雑魚C:予約した深夜アニメ見ないと!





天神:お、おい
待てよお前……ら……






偕はその光景をモニターから見つめ


偕:ぐ…………く

やりますね……

久しぶりです

ウチがここまで驚くのは

18話[2]主眼の隔壁

偕:面白い
やってみなよ

この現状を変えてみせなよ






スッ………



静音は携帯を出して




静音:……だそうです


聞こえましたねファビ君?






静音の携帯から声がする



ファビ『ああ!!もちろんだぜ〜』






ドドドドドドド……






カシャン……!




偕は携帯を落とし







偕:ウチと同じ事をした………?!

な 何故………?

キミ達はファビ君を探していたはず

それにファビ君は電話で話してる様子は一切なかった








静音:この事は私とファビ君しか知りませんわ

声はイヤホンをつけてもらってました。





偕は初めて戸惑い汗をかく


偕:なんで そんな事をわざわざ………?







静音:此方には 此方の都合がありますの

さあ ファビ君

今こそ切り札を使う刻ですわ








ファビ『ああ、今出した。』






バッ!



偕は素早くファビが映るモニターを見る






ファビは鞄から黒いストレージを出していた。






偕:………

……あの中に何が入っている……

あの表情 あの自信は


ギリギリの状態や敗北を考える表情じゃない

未来を切り開く希望の表情…………


あの黒いストレージで天神と頡頏(きっこう)するというのか………?

18話[1]主眼の隔壁

ユウリヤはエレベーターに乗りファビの元に向かう。






偕:ふふ

早くファビ君の場所にたどり着くといいね

聞こえたね天神?






スッ………




偕は自分の携帯を静音の顔に向ける






天神『はい!!聞こえましたッッ!!!』





偕の携帯から天神の声が聞こえた。






静音は冷静に現状を分析する


静音:………ハンズフリーにしていたのですね

最初からこちらの会話は聴こえてたんですか







偕:そうとよ

言葉の魔法を使う意味なんて

今は無いからね






天神『やはり!!
やはり 偕様がいれば天使の街は安泰!!


安泰 安泰 安泰!!

もう ファビはおしまいですううううう!!』









静音:じゃあ こちらも 切り札を出すとしますか

貴方の予想を上回る

規格外の出来事をやりますわ






静音は偕の瞳を見つめる





ゴゴゴ………
ゴゴゴゴゴゴゴ………





偕:この現状を打破する切り札があると……?

ファビ君がさらにパワーアップでもするのかな……?







静音:いいえパワーアップなんてしません



宣言します


ファビ君はすぐに天神さんとデュエルをする事になります。

いつまでも話し合いをするつもりは皆無ですわ

17話[5]偕(トモ)

偕:ファビ君の能力は

弱肉強食

相手は『勝てないと思った瞬間』再起不能になりデュエルに敗北する

今 みんなは『勝てない事を前提』にデュエルしている



だからデュエルを始めた瞬間敗北してる


気持ちが弱いから


でも………


幹部昇進の話を聞けば全員が勝利の為にデュエルをする

そうすれば一人、一人の倒す時間はかなりのものになる


気持ちが強くなるからね






ユウリヤの偕を掴んでいる手が震え恐れた



ガタ……ガタガタ








ユウリヤ(駄目だ全て見透かされている……)







静音:ユウリヤさん
急いでファビ君の場所に向かうべきですわ!





ユウリヤが静音の声に反応し


ユウリヤ:静音ちゃん……?

でも僕が言っても………






静音:大丈夫ですわ
早くファビさんを助けてあげて下さい

ここは私がなんとかします。






静音がエレベーターのボタンを押し扉が開く


ガー………






偕は見下すように笑う


クス………


偕:ふうん 静音ちゃんねえ

オマケみたいな存在のキミがウチをなんとかするの?

17話[4]偕(トモ)

ユウリヤ:夢幻の如く……………??





偕:そう、ファビ君の能力を知る必要は無いとよ

大切なのは言葉と気持ちだから






偕は携帯を見て電話をかけようとした時



ユウリヤは偕の腕を掴んでいた。






ググ………






偕:ん、どうしたの?
なんでウチの腕を掴むのかな

これじゃ電話できないよ。






ユウリヤ:一体 何を話すんだ…………?

頼む 教えてくれ







偕は死んだような瞳でユウリヤを見つめ


偕:ファビを倒した者はこの街で幹部に昇進させてあげる。

この一言を全員に伝えろと天神に話す。






ユウリヤの顔がうつむき苦悩する


ユウリヤ:ぐ……やはり アンタはファビ君の能力を知っているのか………

確かにそれならファビ君の勢いは確実に止まるだろう







クスクス…

偕が透明な声で笑い



偕:ある程度は予想できるよ

あの能力は支配系だからね

ウチも支配系の能力とよ







ユウリヤ:支配系………?





偕:DEリングの中で最も支配力のある能力

ファビ君の能力は支配系の中でも最弱だよ
前の記事へ 次の記事へ
遊戯王商品