嘘をついたのは誰
08/04/01 23:54 Tue
今日はエイプリルフールでしたね!
皆様は何か嘘をつたりしたでしょうか?
私は、旦那を騙してやろうかと思ったんですが、今日は仕事で一日居なかった為断念……Uu
仕方ないので、妄想に耽る事にしました←
※下記の記事にはBL的要素が含まれます。
苦手な方は閲覧しない事をお勧めします。
ロイエド的エイプリルフール小話。
かなり突発的に思いついた物なので、文章が粗いですがそれでも良いと言う方は、どうぞご覧下さい↓
「好きだ」
定期報告の為に訪れた執務室。
いつも通りデッカイ机で、書類と睨めっこしてる大佐。
いつもは口にする事のない言葉を発する俺。
>>嘘をついたのは誰
「アンタが好き」
いけ好かないアイツに開口一番、そう言い放ってやった。
紙面から顔を上げた奴を睨み付ける様に、挑戦的な視線で。
とてもじゃないけど、愛の告白をしている様には見えやしない。
大佐はと言うと、多少驚いた表情を見せたものの、直ぐにいつも通りの嫌味な笑みを浮かべた。
「……何の冗談かと思ったが、そう言えば今日はエイプリルフールだったな。そんな嘘に私が引っ掛かるとでも?」
「ちぇ…お見通しかよ」
俺はさも残念そうに肩を竦め、わざとらしくおどけて見せた。
「ふ……君が私を騙そうだなんて、10年早いよ」
「…さいですか」
興味をなくしたとばかりに大佐に背を向けると、俺はドアノブに手を掛けた。
「じやあ、今回の報告書はそこに置いといたから。明日は朝一で出発する」
それだけ言い残して執務室を後にした。
扉を閉めた瞬間、かぁっと顔がほてってくるのが分かる。
「……っ////」
俺は全速力で走り出した。
ここが司令部の廊下だろうが、そんな物は気にしていられない。
一刻も早く、アイツの傍から離れたかった。
本当は、嘘だなんて嘘。
こんな風にしか、俺はアンタに気持ちを伝える事が出来ないから。
素直じゃない何て事は、分かりきってる。
でも、今日はどんな嘘をついたって許して貰えるんだろ?
今日は、エイプリルフール。
俺は、自分の気持ちに嘘をついた。
−−−−−コンコン
その日の夜。
もう、今日も終わろうとしている、そんな時間帯。
そろそろ寝るかと読み掛けの本を閉じたと同時に、定宿の扉をノックする音が響いた。
−−−−−コンコン
「……誰だよ?こんな時間に」
いつもならアルが出てくれるんだけど、生憎今は散歩中で部屋には俺しかいない。
−−−−−コンコン
「…〜〜〜あ〜はいはい。今出ますよ!」
正直、面倒臭くて出たくはなかったが、余りにもノックがしつこいので仕方なく出る事にした。
「は〜い、どちら様?……て、大佐!?」
「やぁ、こんばんは。」
軽く手を上げてそう挨拶したのは、昼間も見た嫌味な顔。
一番会いたくなかった相手。
「こんな時間に何の用だよ」
なるべく素っ気なく、ぶっきらぼうに言い返す。
本当は、会いに来てくれて嬉しいだなんて、口が裂けても言えるもんか。
「いや、君に言い忘れた事があってね。まだ起きていて良かった」
安堵の表情を浮かべた大佐は相当急いで来た様で、いつも身嗜みに気を配ってる奴らしくなく、髪は少し乱れていた。
どうせ、今日もいつものサボリ癖のせいで遅くまで残業していたのだろう。
「急ぎならわざわざ残業終わってからアンタが来なくても、電話とか誰かに伝言頼めば良かったんじゃねぇの?」
「いや、それでは意味がない」
奴は、訳が分からないず首を傾げている俺を鼻で笑うと、急に真剣な顔になりやがった。
視線が絡まると、不覚にもドキッとしてしまう。
「君が好きだ」
一瞬、息をするのも忘れた。
黒曜石の瞳に吸い込まれてしまいそうだとも思った。
しかし、ふと昼間のやりとりを思い出す。
ふ〜っ、危ない危ない。
危うく期待してしまうとこだった。
忘れてはいけない。
今日は、エイプリルフール。
そう思うと、少し泣きたくはなったけれど。
「何だよ、昼間の仕返し?」
バクバクと煩い心臓を無視して、俺はニヤリと意地悪く笑い返してやった。
すると大佐も、同じ様に悪戯っぽく笑った。
「まさか。そんな事をする為に、こんな時間に訪ねたりしないよ。それにほら……」
大佐が指差す先には、宿の壁に掛けられた古びた時計。
時刻は、調度真夜中を少し過ぎたところだった。
「……!」
驚いた俺の目の前には、やっぱり嫌味ったらしいアイツの笑顔。
唇に何か暖かい物が触れる。
鼻の奥がツンとするのは、気のせいだと思いたい。
そして、柔らかな笑みを湛えた顔は俺にこう言った。
「君の嘘など、私にはお見通しだよ」
end
う〜ん、微妙……Uu
何て中途半端な終わり……orz
てか、ロイが描けません。
添付のロイとか描きながら、「お前誰だよ」とか言いまくってた(笑)
最近、増田を描きたくて描きたくて仕様がない。
よし、もっと練習しよう!
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