統一入試初日から数えて、明日でちょうど9日目。
とにかく、ぎゅっと凝縮されてたのですが、私には長く感じた週でした。
さまざまなドラマが今年もありましたね。
受験生の数だけドラマがあります。
そのドラマに立ち会って26年目。
でも、毎年そのドラマは感動的です。
「合格」「不合格」という結果ですべてが運ばれているこの時期、あえて言わせていただきたいのは、中学入試という若年での入試は「結果より途中経過」が重要です。
来るべき中学・高校・大学・社会人・結婚・出産という人生の階段をのぼる上において、「努力の方法」や「ひとつのことを成し遂げるための苦しみ」を、この「中学」入試において、受験生は、体感し学ぶことが重要なのです。

何年かにわたる受験勉強の中で、保護者の方々は、「子どもが一生懸命勉強し、模試などで良い成績をとる。」といった『安心』がほしいと思います。
しかしながら、子育てにおいて「安心」などあるはずもなく、実はそこに大きな落とし穴があるのです。
「子どものことよりも自分の心の安寧」こそが『安心』になっているのではないですか?
『安心』を求めるために、世の中の道義や正道を踏み外すことに躊躇しない保護者の姿勢は、そのまま、日本の在り様となっていくのです。

模試成績が上がらないからといって、塾をしょっちゅうかわったり、入試前に学校を休ませたり、井戸端会議での出所不明の情報に惑わされたり、子どもの顔が「¥」にしかみえない大手塾に通わせたり、経歴不明の教育評論家の言葉を真に受けたり。。。。

『安心』を求めるということは、自らを『危うく』しているのと等しいです。
「親業」は、おおよそ「安心」とはかけはなれている。
覚悟が必要です。

いよいよ明日、甲南中学校V期入試で、私の応援日程が終了します。

塾生のTくん、Hくん、自分に悔いを残さない、自分との闘いをしてくれ。



私が一番きらいな言葉は「勝てば官軍」です。
私が一番好きな言葉は「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」です。

偉そうなことを書いて、たいへん失礼しました。

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