出勤途中で忘れ物を思い出し、私はクルマを停車


自宅に駆け込み戻る時、振り返ると


クルマがじわりじわりと動き出していた


「ヤバいっ!」


道路が少し傾斜してたのとサイドブレーキが甘かったせいだ


走ってクルマを追いかけたものの間に合わず


道路沿いの知らない会社の事務所の玄関に突っ込み、停車


「参ったな」


事務所の中では数人の女子事務員が心配そうにこちらを見ている


とりあえず電話しようとスマホをポケットから取り出した私は


「あ、そうか」と電話をやめ、再びスマホをポケットに戻した


これが夢だと気付いたのである


(良かったよぉ〜っ!)