震災の数年前に神戸に二年間住んでいた



神戸は港町のイメージが強いが六甲山から更に山間に向かえば未だ茅葺き屋根の集落があり、驚いたものだ



灘は住吉川に沿って酒蔵が佇み、近くを歩くと酒の匂いが体を包んだ



当時妻は大阪の看護学校に通っていて、私は彼女に会う為に毎日のように高速を走った



デートは三ノ宮、六甲山、摩耶埠頭、ポートアイランド、須磨水族園、舞子浜、



神戸での思い出は私たちにかけがえのないものになった



その後私たちは結婚し、熊本に戻り、子供も生まれた



震災は次女が一歳の誕生日を控えた17 日の朝



毎日走っていた阪神高速が崩れた映像を私たちは呆然と眺めた



あれからもう22年



娘も明日で23歳を迎える



本当に早いものだなぁ