筆圧

右手の指が昨日からやけに痛みを感じる



タン、タン、



思い当たる節は無いが、腱鞘炎にでもなるのではないかと思うほどだ



タン、タン、タン、、



元々私は筆圧が強く、ボールペンで伝票を破いたり、歯ブラシが折れるほど強く歯磨きをしていた



タン、タン、タタン、



だが、今は伝票を書く事もなく、歯磨きに至っては医師の指導からさほど強く歯磨きすることもない



タタン、タン、タン、、



まぁ、俺も若くはないし、体のどこそこが理由なく痛み出す事だってあるさ



タン、タン、タタン、、



最近は膝だって痛くなることもあったり、あぁ、俺も遂に高齢者の仲間入りかよ




タタン、タン、タタン、タタタタ、、




「ねぇお父さん、パソコンのキー叩くの、めっちゃ強くない?」

白馬

そういえば




白い馬は




人間に生まれ変わる前の姿だと




聞いたことがある




もしかすると




そうなのかも知れないなぁ




と、思う反面




待てよ




人間って




そんなに崇高?




何だか逆に




全ての生き物に愛を与え続け




生涯を送った人が




次に生まれ変わる姿のような気がする




私たちも




崇高で気品に満ちた白馬のように




この星に生まれた事に誇りを持ち




気高く生きたいものだ

音4

バシッ、バシッ、




「あいたたたた、、、何で叩くんだよォ〜」




「ちょうどいい場所にいるからよ」




(理不尽)




「もう、無駄に叩かないで欲しいな」




「あら、無駄じゃないわ。ストレス発散になってるもの」




あそ?




じゃ、いいか

音3

私たちの部屋は二階にある



10畳の洋間にテレビ、机、ベッド、タンスなどが配置



二人掛のソファが私たちの定位置だ



テレビも消していたりすると静かなものである



私はケータイ、妻は本などを読みながらソファに並んで座り、夜の時間を過ごす




グルグル、、、




「え?何?」




「え?俺?」




「ぷ。あなた、自分のお腹、分からないの?」




グルグル、、、




「あ、また俺だ。はは、」




「今のは私です」




「あ、そう?同じような音だったし」




グル、グル、グル、グル、、




旧式のコンプレッサーがよく働く、この部屋の小さな冷蔵庫も仲間入りだ

音2

コツーン!




「痛っ!何するのよっ!」




「あっ!ご、ゴメン!」




「私に暴力振るったわねっ!」




「いや、ちょうど当たってしまっ、、、」




「これはドメスティックだわっ!DVだわっ!、」




「だからぁ、、」




「離婚よっ!」





女房からの三行(みくだり)半はいつも突然言い渡されるのだった
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