久しぶりにエムブロに来たらエロ広告ばぁーん!でぇーん!みたいになってて笑った。それでもやはりここに戻ってきてしまった。

ブログなんてもう当分やっていない。大人になるにつれてゆっくり自分と向き合う時間も、感傷に浸る時間も少なくなっていったし。
以前のアカウントはまだ消さずに置いてあるので、たまに読み返す。
好きだったものについて熱く語っている記事、友人のことを書いている記事、家庭の事や仕事の事に思い悩んでいる記事…人に心を開く事が難しく、行き場の無い思いのほぼ全てを書き綴るブログだった。


それでもただ一つ、詳細には書けない事柄があった。
当時、不倫していた相手との事。
今日この記事をここに書いているのは、数年前のことを思い出し、どこかに吐き出したくなったから。


数年前の8月4日。中絶手術をした日。
当時の私はいい歳して子どもで馬鹿で、こんな事態にまでならないと気付く事が出来なかった。
自分の過ちに。色んな人を傷付けた事に。そして、大切になどされていなかったという事に。

慰謝料を払ってもなお、断ち切れなかった関係だった。会社員の給料だけでは足りず、夜の世界にも足を突っ込んだ。
相手は私より幾つも年上の「大人」だった。小説のような甘い言葉で転がされ、運命だと信じて止まなかった。「いつかは?一緒になろう?」と言われ、本当にそうなれると思っていた。
どんなに仕事が遅くなっても、休日の昼間でもうちに会いに来た人は、手術の1週間前から音信不通になり、当日は立ち会うと言っていたのに来なかった。

術後、麻酔が抜け始めて目が覚めた時、意識朦朧としながら何度も「ごめんなさい、ごめんなさい」と泣き叫んだ。錯乱していた私を、看護師さんが押さえ込んだ。信じていたのに裏切られたという思いよりも、何よりも自分を恨み、憎み、恥じた。こんな苦痛よりももっと大きな苦痛を相手の奥様に味わわせてしまったのだと、ようやく知った。


レスだと聞いていたんだけど、所詮、私の存在はそれの為だけだったんだろうと思う。馬鹿な若い女が喜ぶであろうもの全てを与え。そのナチュラルなずる賢さを見抜けなかったし、溺れていた。
あの日を境に、関係を終わらせた。何度も連絡が来たけど、もう元に戻るつもりは無かった。

不倫の行く末なんて、殆どの場合たかが知れてる。自分達は違う、と誰もが思う。あの頃の自分は、本当にイカレてたと思う。
勿論、私は過去の出来事にする事が出来ても、相手の奥様はそうはいかない。本当に馬鹿だったと思う。
そして、自分自身も確かに傷付き、色んなものを失った。


数年経った今は、新しい恋人が居る。私が不倫していた事も、お金を払う為に夜働いていた事も、中絶経験がある事も知っている。私の何もかもを知って、受け止めて愛してくれる人が居る。
この人を裏切ったり泣かせたり、傷付けたりする事だけは絶対にしないと、心に決めている。誠実に、素直に、真っ直ぐ生きていこうと誓っている。
人生で初めて本当に大切な人が出来て、改めて過去の自分の過ちを日々後悔する。もしも自分が同じ目に遭ったらと考える。不倫するような人間は本当に自分に都合が良くて、自分で自分が嫌になる。

今不倫真っ只中の女の子に、偉そうに言える事も言いたい事も何も無いけれど、こんな経験してる人も居るんだなあと、読み流して貰えたら幸い。


綺麗な締め括り方もわからないけど、少し気分がすっきりした気がする。この話は、きっともうこれっきり。


話題:不倫