*前々回の記事から引き続き、攘夷な高新高リバップルの萌えを検証いたします*
*リバ駄目な方は読まない方が良い*




……ハイッ!!(手をパンパンと鳴らしつつ)
やっぱりどうして攘夷新高は萌えるので、今度はそんな新高の姫初め、高新からの新高にどうして二人は至ったのか?という部分を、つまりは新八くんの童貞卒業の記念すべき瞬間をつぶさに検証してみたいと思いまッす!つーか書いてるこっちが既にテンション高め!だって何たって新八くんの、あの新八くんの脱童貞記念ですよ?
少年誌から青年誌からBLから少女漫画から数多の漫画を読み、そこに出てきた数多の童貞達をことごとく愛してきた私ですが、そんな私が一番愛する童貞の中の童貞、キングオブ童貞、そう銀魂の童貞神こと新八くんの、その神を神たらしめてる冠をついに脱ぐ時が来たのだよ?(そこまで言うなよ)
そんな奇跡の瞬間をついに検証する日が来ただなんて、そりゃあもう不純な人間代表である私がヨダレを垂らさずにいられようか!いられないがな!(カッ)


そうだねえ、新八くんがついに童貞を捨てるのは新八くんが十八歳の時なんですね。そうそう、かつて晋助が童貞を捨てた十八の時分と全く一緒ですよ。そんで新八くんが十八歳ということは、晋助は二十歳か。晋助は依然として中二は中二だけども幾分かは世の中にこなれて来て、そして攘夷戦争のゴタゴタも終わって、朧さんとのいざこざがあって左目の光を失ってからもしばらく経ち……状況としてはそんな時分でしょうかね、てかそんな混乱の最中にこいつらはナニやってんの?(たしかに)

まあこの頃の新八くんはね、きっと熱心に頼み込んでいるのだと思うよ。

「お願いです、高杉さん!高杉さんを抱かせてくださいィィィィィィ!!(ズザァッ)」

もう平身低頭の勢いで、つか土下座して地面に額を擦り付けんばかりにして晋助に真摯に頼み込んでおります。とても男、つか漢らしい。
でも晋助は絶対ェ最初は断ってるなあ(晋助っ)。気怠げに脚を組んで煙管をふかしながら、そうやって土下座で頼む新八くんをつと見て、

「あ?……無理に決まってんだろうが、冗談じゃねェ。女の真似事なんざ誰がやるか(ペッ)」

って、晋助マジひどくね?何コイツ、自分は問答無用で新八くんに手ェ出してたくせにね、新八くんが真っ向から素直にお願いしてきても素気無く断るとか!(本当に)

でも新八くんは熱血漢ですからね、そんな晋助の一回二回の断りでは諦めなんだ。

「ええええ何でっスか!?だって高杉さん、僕もう十八歳になりましたよ!もう子供じゃないんですよ!」

ガバァッと頭を上げて切々と晋助に訴える。その頭にはワンコのお耳が、お尻にはワンコ尻尾が透けて見えるほどには必死な童貞新八くんである。しかし晋助は譲らない。

「あん?たかが十八だろうが。何が変わった訳でもあるめェ。それがどうした」

ケッとばかりにすぱすぱ煙管ふかしながら、新八くんの意見を一蹴する。けど新八くんだってめげない。負けない。

「だって……だって、高杉さんが僕と、その、僕と初めてした時って十八歳の時だったじゃないですか。それなら僕も、あの、そろそろ童貞を卒業したいなァなんて」

チラチラと上目で晋助を見ながら、モゴモゴと、だけど自分の主張は織り交ぜて、新八くんは食いついていく。
凄いですね、この二年間で新八くんも晋助に大分物申すようになってますね。てか晋助に慣れてきたというか。

そんな未成年の主張を聞き届けた晋助はと言うと、これはどうしたことか、組んでいた脚をおもむろにほどくなり、どっかり座り直した。そのまま深く煙管を吸い込み、ふう……と細く長く煙を吐き出す。
ドキドキしながら待つ新八くんを見据えるのは、翡翠を沈めたような不思議な色を放つその隻眼。


「俺は俺、テメェはテメェだろうが。同じ土俵に上がれると思うな(真顔)」



──って待って、何コイツぅぅぅぅ!!??マジでふざけんなよ!
えええ思いっきり溜めといてそれって何!?視線から煙管からどんだけ思わせぶり!?つーかどんだけ下になるのを嫌がってんの、マジ腹立つんだけどォ!?子供かよ、てめえ中二かよ!(そうです)

そしたら新八くんも大いに憤るに違いないよね。そんなふざけたこと抜かされたらね。

「おいィィィふざけんな!!アンタが十八の頃に僕にしてた所業を忘れたとは言わせませんよ!?僕がどれだけ嫌がっても止めてくれなかったし、や、野外とか全然あったじゃないですか!つーか僕らの初めてって、初めから青姦ですよ!?ありえないでしょ!(ガタタッ)」

マジこめかみに青筋立てて晋助を罵るという。だってそうだもんな、これは新八くんは間違ってないっしょ。全然間違ってないよ、だって攘夷高新の初めてはその辺の雑木林の中ですよ。しかも立ちバックという(キャッもう晋助最低)

それには晋助もさすがにバツが悪くなって黙り込み……でも数秒後には思い直してポツリと呟く。

「フン。最終的にはテメェも悦んでたじゃねえか。いつだって場所がどうだの誰か来るだのとギャーギャー言ってたくせに、俺を嫌がってた事は一度もねェだろうが」
「いや……まあ……それはそうっスけど(ポッ)」
「ならいいだろうが。テメェが下で俺が上。問題あるめェ」

なるほど、これは惚れた弱みですねえ。新八くんは惚れた弱みを晋助に握られているので、しかも素直な子なので思わず頬を染めて頷いてますけどね(扱いやすい子)。
しかし問答無用で晋助に話を切り上げられそうになるもんだから(晋助ったら)、それには新八くんだって大いに慌てたんだ。

「って、そうじゃなくてェェェ!!ずるいですよ高杉さんっ!僕を丸め込もうとしないでくださいよ、銀さんじゃあるまいし!」
「……銀時が何でここで出てくんだテメェは(イラァ)」
「いやどうでもいいの、単なる言葉のアヤですよ!」
「単なる言葉のアヤで銀時の名前をいの一番に出すテメェの感性を疑う……(じっとり)」
「いやもうしつけーよアンタはァァァ!!何で銀さんの名前出すだけで逐一そんななるの!どんだけ粘着質、どんだけ引き摺るの、てかそろそろ大人になれよ二十歳ィ!」(←無理です)


高新が仲良しすぎて困るほどボケツッコミが盛んですね。まあこの高新はガキの頃からの付き合いですし、恋仲になってから更に二年も付き合ってりゃね。
でもまだまだ銀さんにヤキモチ妬いてる晋助にツッコミ果てていた新八くんだけども、ここでようやく物事の本質に気がついた。延々とボケツッコミしてる場合じゃないと悟った。

だから、ゴホンと咳払いをして。

「僕だって……高杉さんを抱きたい。男として高杉さんを愛したいんです。高杉さんが好きだから」

真っ直ぐな若人の目を眼鏡越しに熱く向けられ、それには晋助も不本意ながらキュンとしたよ!そりゃキュンとするでしょ、やっぱり素直な男の子は格好いいもの。そんでも、晋助には疑問なんだけどね。

「テメェ……俺に抱かれんのがそんなに嫌なのか」

珍しくも視線外した晋助にぶっきらぼうに問われて、驚くのは新八くんですよ。

「ええっ!?嫌なはずないじゃないですか。高杉さんに抱かれるのは……その、気持ちいいし……むしろ何でしょう、あの、好きというか」

頬を仄かに染めてもじもじ語る新八くんに、思わずムラっとした晋助(総督っ)

「なら別にいいじゃねェか」

そして新八くんの前にやおら座ると、新八くんの足首をよいしょっとばかりに持ち上げようとする。そのまま新八くんの脚の間にずいっと割り入る(だからオイ総督)

「いや待って、何も良くねーよ!?何をムラっとしてんのアンタは、僕が言ってんのはそういうことじゃねーよ!?つーかもう流れるようにこの体勢に持ち込むアンタは何だよ!」(←正論)

新八くんは大いに憤っております、なんなら晋助を足蹴にする勢いです、当たり前です(ハイ)。でも晋助はまだよく新八くんの気持ちが分かってないからねえ。

「あ?だからテメェ……俺に抱かれんのが嫌でもねえ、なのに俺を組み敷きてェとはどういう了見だ」

頭にクエスチョンマークを浮かべつつ尋ねるよね。分かってない晋助は可愛いけども表情は憮然とはしてるよね、晋助だから(そうだね)。
そしたら新八くんは迷うけど、大いに迷うけど、晋助の頭をよしよししながら言うの。

「僕は高杉さんが好きですよ。好きな人の全てが欲しいと思うのは当然の気持ちじゃないですか」

そして少し言い澱んで、

「それに僕……アンタがさせてくれなきゃ一生童貞なんですよね?それって何と言うか、男子として生まれてきてどうなのかな、みたいな(モゴモゴ)」

それでも素直な自分の気持ちを告げる。

でもでも、だよねえ!?新八くんは間違ってないのですよ、新八くんの気持ちが凄くよく分かる。好きな人を抱きたいと思うのは男子としては至極当然な気持ちじゃないのかね、現に晋助なんてもうムラっときたら新八くんの足首持ち上げるレベルに達してるというのに(本当だな)

それには晋助も、ふむ、と顎に指を掛けて。

「まあ……確かにな。一理ある。テメェも男だ」
「そうですよ。僕だって男、いや侍ですよ。高杉さんと同じです(きっぱり)」
「…………」

よしよしよし!ここまできたら後一歩!晋助は侍とか男とか、そんなキーワードに凄え弱そうだから!(そんな)
一番弱いキーワードは先生だけど!(だから単純かよ晋助)


「それに高杉さん、あの、もしもですよ?万が一の話ですけど、もし僕が高杉さん以外の人を抱いて、童貞を卒業したら……」
「ふざけんな。んな事誰が許すか」

そして新八くんがおずおずと新八くんが漏らした一言に、晋助はくわっとばかりに右目を見開く。だって晋助が許す筈ないじゃんな、新八くんがどっかの女を抱いてくるとかさあ。
新八くんはイケメンだから、それも全く可能だと思うんだけどね。むしろモテると思うよ。だって全てのパーツが並以上に整ってるってことは、それはもう並以上のイケメンってことですよ。その上であの優しさと清潔感、素直さと真っ直ぐさ、あまつさえ眼鏡でしょ?最高だろうが。
付き合いたくない女なんざどこにも居ねえと思いますよね、普通に。


だからね、そこまで言われたら晋助ももう渋々腹をくくるって!くくるしかないでしょ、やっぱり新八くんを愛してますもん。

そしたら晋助も腹をくくる時ァそりゃ男だからね、決めたらもう覆さないから。抱かれようと決めたらすっぱり抱かれると思うよ、つか新高は二人してイケメンカップルなのですね。

長いため息を吐いて、晋助だって渋々頷くんですよ。それから目の前にある新八くんの着物の合わせをぐわしと掴み、驚く新八くんも何のその、挑発的なキスをチュッと一回仕掛けてね。


「……テメェの手管がどんなもんか見ものだな」

はっ、と焚きつけるように笑うと。その唇はいかにも愉快なことを思い付いた時のように、実に愉しげに弧を描いている。切れ長の翠の隻眼は蠱惑的に新八くんを見下ろす。大きくはだけられた着物の胸元からは、いやらし系の香の匂いがふんわり香って。

そんな晋助を見たら、そして分かりづらくもあるが曲がりなりにも晋助の『OK』を聞いたらね、

新八くんは喜びにわなわなと震えて、もう卒倒せんばかりになり、

「た、た、高杉さんんんんんん!!愛してますっ!大好き!」

晋助にひしとしがみつき、

「今すぐ布団敷きますからね!逃げないでね、高杉さん!」

溢れんばかりの愛を注ぎながらも、晋助の気持ちが覆らないように実に必死になるよ?(新八くん)

なんたって晋助は気分屋な女王様なので、新八くんもその気がコロッと変わるのが心配なのです。だってつい先ほどまでは下になるのをあれほど嫌がってた女王様なので。

でも晋助だってそこは男らしく、

「あん?俺が逃げるだと?誰にもの言ってやがる小僧。俺を見縊んじゃねェ」

くらいで、ニヤリと片頬で笑むくらいで、新八くんの熱い抱擁をしかと受け止めてるだけだけどね!受けなのに実に悪い顔です。悪い男受け(萌え過ぎる)。

そんな晋助に新八くんは夢中になります、

『高杉さん最高ォォォォォォ!!さすが僕の花!』

心の中でイヤッフゥーと雄叫びを上げています、むしろ心の中だけでなく口にも出してます(若さ)



そして転げるようにせっせとお布団を敷き……って、ここまでのプロローグが長くね?(今気付く)
えええ長いよね、何でサクッと進められないのか謎だよね。エロにも入ってねーし!?

つーことで、どっかに続けられるなら続きます。新八くん脱童貞のその瞬間をつぶさに!