Many Classic Moments1
Many Classic Moments2
Many Classic Moments3
Many Classic Moments4
Many Classic Moments5
Many Classic Moments6




*いきなり前回の続きから*



ほんの少しずつ、ものすごく不器用ながらも、二人して生粋の童貞メンタルを有しながらも、なかなかどうして近付いてきた感のある最近の高新です。二人してすぐハアハアしだす、二人きりにするとすぐ盛りだす童貞(16)と脱童貞(18)の青臭さ&栗の花臭さ全開のカップルですが(どこから漂ってますかそれ)、なんだかんだで心の距離もクローズしてきた模様。

んで皆揃って若い攘夷さん達なので、夜は車座になって酒を飲みながら猥談に興じる攘夷'sとかカワイイよね。揃って十代の銀さん、晋助、桂さんやもっさんに、二つ年下の新八くんも合わせてやいやいやってるとか、想像しただけで可愛くってニヤニヤ止まらない。こみ上げる萌えが止まるところを知らないからしまいには私も全裸だし(え?)、何ならそのまま拳を高らかに突き上げるポーズでフゥー!!と叫んでいますね。勢い込んで十代達の夏の享楽に飛び込みますよ、ええ。

……え?いやいいんです、夏なんで。ああ暑いからねえ、で済まされるはずなんで(いやもうお前は済まされねえ年齢だよ)




しかしこの五人カワイイ。何か男子校っぽいノリと言いますか。
皆して酒飲んでわいわいやってんだけど(新八くんは烏龍茶あたりですが)、行灯の火がちらちら燃えるお堂の中で胡座かいて座って、その中央にはポテチとか歩狩とか(お前ら歩狩ほんと好きだね)、もちろんヤクルコや白子もあるしね(晋助のおごりだよね)、

あとはサキイカや板チョコとか、
胡瓜の漬物やアポロチョコとか、
タコわさやポッキーとか、
唐揚げやきのこの里&たけのこの山とか、

そんなつまみを囲んで、皆で気さくに盃を交わし……てか待って、何なの、何このつまみのチョイス?(え、そこ?)

唐揚げやタコわさはいいよ、飲み会の定番だよ。買った奴はナイスだよ、むしろ新八くんが厨で作ってきてくれたのかもしんないよ。ヤクルコや歩狩に関してはもう公式なんで私も口出さないよ。でも何で頑なに甘味も、てか何で頑なにチョコ菓子も用意されてんの?ここまで頑なに唐揚げやタコわさとセットにしてんの誰だよ。誰だよこんなん買ってきたのは、アポロチョコなんざ酒のつまみになっかよ!ガキのおやつじゃねえってんですよ、てか何で頑なにチョコ菓子を選択!?口の中チョコ味で固定したいのかよ、そうも頑なに今夜チョコ食いたいの誰だよ、大勢の飲み会のつまみチョイスなんだからせめて菓子のテイストもばらけて来いやァァァァァって話ですね。

いや、まあ、それ全部購入してたの銀さんですけどね(予定調和)
夕方に買い出し行った時、ごっそり買い込んでましたよね?新八くんに叱られてたけど買い込んでたよね、見てたよ?(どこから?)


もちろん晋助はそれにすっげえ不満がありますよ。

「誰だオイ、こんなガキの食いモンなんざァ買い込みやがった野郎は。こんなんで酒呑めたもんじゃねェ」

日本酒とヤクルコをぐびぐび呑みながら(こんのヤクルコ童貞っ)、ポッキーだのアポロチョコだのを見て舌打ちをしております。それには銀さんも噛み付く噛み付く。カミカミし放題ですよ、もう酔ってるしね(ペース早いね)


「ああん?買ってきたのは俺だけど?何か文句あっかよ高杉くん、いや低杉くぅん」
「……チッ。こんなもん食いたがるなんざ、どうせテメェだろうとは思ってたがな。糖尿でくたばりやがれ銀時」
「いや銀さんはまだマジもんの糖尿じゃないから、糖尿予備軍だから。くたばんのはてめえですぅ、パパに買ってもらったレゴの兵隊でイキってるどっかの総督の方ですぅ(ぐびぐび)」(酒飲みつつ)
「(プチッ)……何がレゴの兵隊だテメェ、そりゃ鬼兵隊の事言ってんのか?ああ?」
「いやそこしかなくね、てめえみてェな友達くっそ少ない奴がイキってられる場所とか」
「はっ、お粗末なテメェの頭じゃ分かんねえか。軍議にすら一回も出てこねえふざけた野郎に、鬼兵隊の活躍の全貌が見える筈がねェな(ふん)」
「あん?やんのかこのチビ、てかてめえ率いるレゴブロック達の全貌とか全然見たくねーんだけど。全ッ然、マジ遠慮すんだけど」
「……あ?やんのかこのクソ天パ、毛根ごと捻じ曲がったテメェの性根ごと叩き斬ってやらァ。テメェの終始だらけたツラがどうなるか見物だな」
「上等じゃねーか、できんならやってみろよ。逆に後でお前の泣きっ面を肴に酒飲んでやんよ。凄え美味く飲んでやるわ(ゴゴゴ)」
「テメェこそ上等だよ、俺に喧嘩売るたァな。後で吠え面かくんじゃねえぞ(ゴゴゴ)」


ほらもうすぐ喧嘩する!近くに置くともう、それだけですぐ間近でメンチ切り合う!獣の雄同士かあんたらは、少しでも自分の縄張りに入られただけで威嚇する獣か!こんの肉食系男子っ!
そんなんやってるから、二人の間にずずいっと割り込んできた桂さんに、

「だからいい加減にせんかお前達!俺は泣きっツラや吠えヅラじゃない、桂だ!」

などと真剣な顔で諭され(果たしてこれは諭すという方向で合ってるだろうか)、興を削がれた晋助と銀さんが、

「誰もテメェの話はしてねェ」
「別に今ヅラの話してねーから、てかお前の言葉尻拾う能力の高さ何なの?逐一俺たちのセリフ拾ってんじゃねーよ、バカなの死ぬの?」

などと真顔で異口同音にツッコむところまでがセットの、いつもの攘夷's飲み会風景です(だからいつもの風景くっそ長ェェェ)




その後の晋助と銀さんは隣り合って座ることを許されず、敢えて対面に座らされております。近付け過ぎるとすぐに胸ぐら掴み合う喧嘩に発展してしまうので、桂さんの采配で席を離されたのです。まあ、そう言っても砕けた仲間内での車座だから、キチッとは座ってないんだけどね。卓子がある訳でなしに。皆床に座って飲んでるしさ。

だから銀さんの隣りには自然と新八くんが座ってましたが(桂さんと銀さんで新八くんを挟む感じですね)、これもまた晋助的には面白くないんだろうね。何か絵面的に嫌だと思うよ、だって銀さんが、

「はー、もう勘弁だわ。どこぞの武家の短男坊のツラ見ながら酒飲むとか勘弁だわ俺。もう飲む気もしねえよ、気分害されてるよ、すっげえ酒が不味くなんだけど。新八ィ、酒注いでー」

などと言って、酒が不味いと言いながら間髪入れずに新八くんにお酌を申し付けてるもんね(銀さん)。そんな銀さんを嗜める新八くんもセットで目に入ってきますもん。


「銀さん、飲み過ぎですよ。あんまり飲むと身体に悪いでしょうが。もう飲ませませんからね(キッ)」(お銚子止めつつ)
「えー。いいじゃねーかお前、俺ァ飲まねえともうやってらんねー気分なんだよ。てか何でいつも俺の健康ばっか気にしてんの、お前は俺の嫁か何かですか」(平然)
「はっ?!い、いや、違うけど(あせあせ)」


こんなん話してますからね。新八くんは先日晋助に、

『銀時はテメェに気がある。だから気をつけやがれ』

などと釘を刺されたばかりなので、意識してなかった時には何なりとかわせた銀さんの冗談もかわしづらくなっています。要は冗談めいたセリフすら意識しまくって逆に変な感じになるという、そんな16歳の童貞クンです。
まあ銀さん的には冗談でもないからいいんですけど(いいのか)

そしたら以前の手馴れた漫才のツッコミ方とは違って、何かウブな様子で慌てふためくキャワワな新八くんだから、そんな新八くんには銀さんも自然とうきうきしますわな。隣りに座る新八くんの肩とかぎゅっと抱き寄せたくらいにして、


「まあまあいいじゃねーか。嫁っつー事はアレ、広義で捉えると家族だろ?家族って事ならいんじゃね?仲間なら自然な流れだよ」
「ええ?いや、ええ……そ、そうっスね、まあ家族って事なら問題なかったですね。僕にとっての銀さんですし。銀さんは家族みたいなものですね」(←オイオイ流されかけてるぅ)
「そうだよ新八、俺とお前は家族みてーなもんだよ。ガキの頃から同じ釜の飯食ってるしな。俺はお前でありお前は俺で、色んなもんを共有して生きてんだよ。宇宙の法則に則って今こうなってんだよ?要するにてめえは俺の嫁と同義だよ」(←どんな理論)


などと丸め込もうとしてますが、いつもの三枚舌で自然誘導しようとしてますが、そんで新八くんもそれに流されかけますが、新八くんも一人だけ呑んでないもんだから若干は疑問に思って首をかしげた様子。

「え?いやえっと、それは別問題って言うか……何かそれは違、」

だけど新八くんの言葉を待たずして、突然にひゅんっとぶん投げられてくる長刀。しかも狙い澄まされたように、新八くんと銀さんの間を切り裂くように投げ込まれてきた長刀。
それには直前まで新八くんにひっついてた筈の銀さんもたまらず、すかさずパッと新八くんの肩から手を離し、次いで刀の飛んできた方を睨みましたよ。

「っぶねーだろ、何を刀なんざ投げてんだよ!誰だよここまでテンション上がってる奴!下ネタじゃねーんだよ、飲み会で気楽に投げられる代物じゃねーだろ!斬り合いしてーなら天人や幕軍達とやって来いやァァァァァ!」

ブチギレ顔で吠える銀さんですが、その銀さんの言葉にゆらりと立ち上がり、こちらもくっそブチギレ、いやもうガンギレ顔で銀さんを睨み据える男が一人。

「銀時ィ…………テメェ……ふざけんな(ギリギリギリギリ)」

ってもう怒り過ぎてセリフためまくってんじゃん晋助!(そこかよ)もももも、もうね、超怒ってんの。銀さんが新八くんにあまりに馴れ馴れしくするから、しかも新八くんの事を自分の家族=つがい的な方面に自然誘導しようとしてるから、すっげええええ怒ってんの。
でも銀さん的にも今のはうざいしね。だって新八くんといつもの漫才してただけなのに、いつも通りに話してただけなのに、何で高杉が、どの権利で俺と新八の間に割って入ってくんの?と思って。謎ですよ、謎。銀さん的には大迷惑です。

「は?いやふざけてもいいだろ、今何してんの俺ら。戦じゃねーだろ、飲み会だろ。てか危ないから座っててくんない?もう酔ってんのお前」
「酔ってねえ。テメェの腑抜けたツラ肴にして誰が酔えるかよ」


反吐でも出そうな勢いで銀さんに言い返す晋助の顔が、もう凄いね。目なんざ怒りで三白眼だし、こめかみに青筋入ってるし、だから兵長も目じゃないくらいにry(それ好きなのねお前が)
そしたら銀さんもぽりぽり頭をかいて、

「いやいやいや、分かんねーわ。何でそこまで怒ってんの?何に対しての怒り?俺が何かしたの、お前に。してねーだろ。俺は今新八と話してただけなんだけど。なっ新八(くるっ)」

って、晋助ピンチの時にはやっぱり新八くんに振る銀さん!そしたら新八くんも慌てて、

「あああ、あの、とりあえず落ち着きましょう!高杉さんも銀さんも落ち着いて話し合いましょう!ね、桂さん!」

とたまらずに桂さんにフォローを求めますが、その頃の桂さんときたら、


「全く……だから適当な頃合いを見計らって、皆と足並みを揃え、ちょいちょいと過去篇に突入した方がいいと俺は助言したんだ。俺の助言を黙殺せしめた幕軍めが。その禍根が今、こうして大きな戦渦を生んでいると言えよう」
「アハハ全くじゃな。わしの過去とか過去とか過去とか、初恋とか初キャバとか、その辺をもっともっと掘り起こしてくれりゃあ……今頃はのう。金時も高杉も丸く収まって、こんな戦もしちょらんかったじゃろ?もうわしゃ辛いぜよヅラ、今の歳でまた十代やるとか……アハハハ(しんみり)」
「ああ、全くだ。何のための戦だ、何のために俺たちは十代をやり直しているんだ。何のために、俺たちはまたこんな世迷言を聞くはめに……(しんみり)」


もっさんと何かのテコ入れ話に明け暮れてますからね(桂さんんんん)。もっさんなんてしんみり笑いも良いところだからね、もうちびちび晩酌やってるからね。ちびちび日本酒なめて、てか何の話ですかね?
もうね、もうもう、桂さんとは言えども余計なお世話なんですよ、いいんですよ、十代は萌えなんですよ、燃えに次ぐ萌えですので、だからどうかやり直してやってくださいよあんたらは18歳をォォォォォ!!(ダンッ)(どんな逆ギレ)



そんな二人には新八くんも即座にブチギレて、

「いやアンタら何の話してんの?!マジ何の為の戦だよこれ、運営のテコ入れ会議じゃないんですけどォ!?」

と怒りますけど、まあ桂さんやもっさんに助言求めた方が間違ってますよ。基本はボケの奴らですからね、フォロ方さんにフォロー頼むのとは違いますからね。新八くんの信頼するフォロ方さんならこんな時には、黙ってすっくと立ち上がり、

『止めねえかてめえら。メガネが困ってんじゃねーか、ちゃんと話し合え。腹割って話し合って、メガネをどっちのもんにすんのか決めろ』

などと煙草をふぃーっと吐きながら晋助や銀さんにも大人に諭してくれるでしょうが、それにしても土方さんのフォローが斜め上ですよね(確かにな)。アンタは全くツッコミのフリをして、なかなかどうしてボケ属性ですよね土方さん。そんなんだから新八くんに『アンタもうツッコミ無理ィィィィ!!』とか言われるんだろうが、でも新八くんも土方さん相手だと十八番なツッコミもややソフトになる傾向だしなあ。

新八くんの中にある“土方さんはカッコいい大人”っつーフィルターってパねえしなあ。パねえし……なあ?うん……

だからさ、晋助も銀さんも土方さんに勝てるかっつったら……その……なあ?(何だよ)




まあそんなんなったら銀さんと晋助が二人して忽ちにイライライラして、煙草をくゆらせる大人な土方さんを胡乱な眼差しで見やり、
何しろまだまだ攘夷引きずってる奴らだからね、まだまだ若い白夜叉さんと総督だから、


『え?何コイツ。何で急に出てきて、俺らの事諭してくれちゃってんの?は?ありえねーんだけど、ムカつくんだけど。何この訳知り顔。てか誰だオイ。あんまふざけた事抜かしてっとマジ攘夷かますからなオイ(ペッ)』
『ああ、確かになァ。何だコイツは、幕府の犬か?俺たちをなめてんのか。ふざけんじゃねえ、俺を誰だと思ってやがる(ペッ)』
『いやもうすっげえなめてんだろ。この態度、人と話す時に煙草咥えてるとか何?その上で大人ぶってるとか?ふざけきってんだろ、PTA敵に回しすぎだろ。俺なんかこの歳でとっくに煙草くらい卒業してんだよ』(←アンタこそPTA敵に回してる)
『なめてるなんてモンじゃねえな。むしろテメェのせいで俺までなめられきってるな、銀時。むしろ俺ァ最初から煙管だがな、ヤニなんてガキ臭え代物には手ェ出さねェな』(←何の勝負かよ)
『いや高杉のせいで俺がなめられてっから、むしろ立場逆だから。てかマジ何コイツ、新八の何だよ。くっそ腹立つんだけどコイツ、もういっちゃう?高杉くん、もうコイツ天誅いっちゃう?(ゴゴゴ)』
『言うまでもねえ……俺たちの天誅が必要だな、この幕府の犬っころにはよォ(ゴゴゴ)』


などと話すうちに二人して悪鬼のような形相になり、二人してスラリと刀を抜き、二人で全力で土方さんに斬り……

──って止めろやお前らァァ!!!関係ない土方さんに手ェ出すなやァァァァァ!!あああああ!!!(泣きながら)



あああぶっない。止めようねやっぱり、関係ない土方さんにフォローを入れてもらうのはなしにしましょうね。皆も知ってるよね、銀さんと晋助ってマンツーマンだと喧嘩ばっかりのくせに、共通の敵が現れたらすんげえ勢いで共闘すんのは知ってるよね。ねっ!(いやそれは知ってるけど)






*脱線を早急に戻す必要あるなと思いつつ続く*