つーか待って、テンション高杉な銀新話が二つ続いて、その間晋助の事に一切合切触れなかったんで、銀新という夏の獣が私を狂わせて止まなかったので(真顔)、この記事では晋助のことをひたすら語ったろうかと思った次第ですよね。もう気持ち悪く語りたいものですハイ。てか呼ばれたらいつでも、むしろ呼ばれなくてもいつでもユカリは晋助の足元に諂いにいくけどね?24時間鬼兵隊からの呼び出しには対応できるけど、それが晋助の為ならね?(カムバック人間の尊厳)
銀さんの足元には……そうね、10-14時の間なら行けなくも……まあつまり、あの、日によっては行かないんだけどね?(おいィィィィ別に言わなくてよくね)

でも新八くん付いてるんなら、24時間銀さんの呼び出しにも応じるぅぅぅ!!!!すぐ応じるわ、だって銀新の呼び出しでしょ?40度の熱あってもいくね。冷えピタ貼って体温計咥えてでも行くから(必死か)
つまりは嫁付けてこいや。銀さんは嫁をダシにしてみるといいよ、そしたら泣きながら行くからね私、這ってでも行くよ私ゃね、どうやっても行くマジで、もう晋助の呼び出しも無視して行くから(銀さんの嫁のダシ美味えェェェェェェ)

……え?てか忘れてないってば。忘れてないって、本当だよ?言いがかりはやめてね晋助、晋助のことは一番忘れる訳ないでしょ、晋助はユカリの花なんだから!花を咲かせる為ならね、ユカリは快く土になる!どんなもんにもなれる、晋助が輝く舞台を提供したいマジで、そんなユカリだよ?お前の下僕のユカリだよ?(いや知らねえよ)

ふう。全くどうして、なかなかどうして、これだからブログもやめられねーな。延々と壁打ちしてるこの楽しさったらねーわ(根本的に根暗か)

てかもはや私の話で晋助がギャグキャラとしてふっつーに銀新に出張ってきたあたり、銀さんとはもちろん喧嘩気味なんだけど、新八くんという潤滑油を交えてわちゃわちゃやれるあたり、原作に本当にありがとうと言うか。原作での晋助と銀さん、ひいては晋助と万事屋との邂逅がなきゃココまではっちゃけてねーもん。さすがのユカリだってね。まあ少し前から、詳しくは2013年頃からはっちゃけ気味ではあったけどもね(片鱗チラつかせてるよ)

それにしても晋助がカワイイ(とても真顔)。はーカワイイ。もちろんかっこいい、とてもかっこいいのは分かりますよ、でもね、もうカワイイでしょ。あそこまで自分を魅せる術知ってるって凄いよね、もう玄人だよ?(何の)
てか何なのだろうねアイツ、あの無駄なセックスアピール何なの?凄えね。香とか着流しに薫きしめてるとか洒落者だよね。むしろ晋助だったらペディキュアとかしててもいいよ?加州清光くんみたいにマニキュアしててもカワイイしね。つーか洒落者はいいんだけども、どこに向けてお色気放射してんの?何?あの場には銀さんと新八くんしかいないのに、あのお色気は何の為だろう。もしかして、あの後は新八くんのことを路地裏に連れていくの?(おいィィィィ銀さんが許さねえってば)

いや〜パねえっス高杉さん。さすがっス高杉さん。でも今でこそあんなお色気いやらしキャラだけど、ほんの十年前まではね、正真正銘の童貞な攘夷杉様だった訳ですよ。晋助も。いやもうマジで正真正銘の童貞だったんで(何で二回言う)。今でこそホワイトムスク的ないやらしさ全開の甘い匂いを漂わせておりますが、血と泥と汗の臭いしかさせてなかった十代の頃もあったんですよ奴には。血と泥と汗にまみれて戦場を駆けずり回ってた時があったんです、暑い時も寒い時もあっただろう、時には戦場に雨が降っただろう、刀にこびりついた血錆びを雨で洗い落としながら、どうしようもない遣る瀬無さを感じて唇を噛んだ時もあっただろう。そんな晋助(18)が童貞……もう最高過ぎてよだれしかでてこねえ。ハンパねえェェェ!
なんて性的なんだよおま、ちょ、もうそこ直れ!早くその上着脱げ!それユカリが持って帰るから!その血と泥と汗にまみれた上着はユカリが持ち帰りますので、ジップロックに入れますので総督!(黙ってて変態)

そういう晋助18歳(童貞)ならさ、新八くん16歳(童貞)と普通に仲良くできる気がするんだけどなあ。
新八くんも松陽先生のお弟子さんとして、攘夷戦争に参加してたと考えます。私得のパロです。しかも銀さん桂さん晋助達とは二つ違いの年の差とか萌えです。皆の弟分的な存在の新八くん、とか萌えすぎフィーバーです。

そしたらば、三人のお兄ちゃん(攘夷戦争はじまったらそこにもっさんも追加)の中で新八くんがいちばん仲良いのは普通に銀さんだとは思うんだけど、何故なら銀新ってやつはどの次元で出会っても息をするように自然に銀新始めてると思うんで、そこはほら、運命的な二人だから仕方ないって話ですので、まあそこは置いておきます。新八くんのことだから桂さんも大好きだと思うけど。だけど晋助だけはねえ、ガキの頃からちょっとだけ距離あったりして(ふふ)。晋助と新八くん間の距離は、他二名より若干開き気味なのです。

しかしそれは銀さんが、晋助と新八くんの距離が縮まりそうな時には、新八くんをさささっと己の後ろに隠してるからですけどね(銀さんのせいだったのか)。

え、だって銀さんでしょ?普通に邪魔してると思うよ。本能で晋助と新八くんを近付けたらダメだと思ってるからね、晋助が己の敵になることを察してるからね、銀さんなんてね。だって晋助に新八くん取られたくないもんね、自分だけが延々と新八くんをいじめてたいもん(初恋かよ)。

そんなこんなで時は流れ、高新も成長し、銀さん(18)や桂さん(18)達と共に攘夷戦争に繰り出したのですよ。まあしかし、長引く戦争。敵方の方が圧倒的に有利な戦況。徐々に戦局には陰りが見え、戦力も甚だしく削がれ、皆が皆疲弊し、故郷に残してきた家族を想い、恋人や友人を想い、戦場に散っていく。そんな戦争に十代が駆り出されてるってすごくね(本当に)。
だからこそ希望なんだろうな、白夜叉さんとか、鬼兵隊総督のバケモンみてーな強さが、モブ侍達の希望なんですよ。あいつらいるからまだ大丈夫だって、だってあいつらって殺しても死なねーような奴らだし、すっげえ強いし、それなのになんか普通の馬鹿みたいな時もあるし……(最後)っていう。

んで、そんなジリ貧な戦争の最中でも、銀さんも桂さんももっさんも晋助も十代だからね、性欲は持て余すのですよ。そんで行くでしょ花街とかね、でも晋助は童貞だから、女とも満足に遊べないんですよ。だって酒飲んでるばっかりなんでしょ晋助なんて、銀さんやもっさんなんてバンバン女抱いてんのにね。桂さんだって未亡人太夫といい仲になってるのに、晋助だけは女とも遊べず。だから女遊びに行くモジャ二人や桂さんを横目に見ながら、

「フン。あんな下品な女共なんざ俺ァ抱く気にならねェ」

とか強がって酒を飲んでる、ちびちび酒やってる攘夷杉様とか、ほんっとマジ可愛すぎる。お前もう、だから早くその上着脱げよ?私がジップロック入れてやんよ(だから黙れよ変態)
んでも、今はホラ、晋助の童貞仲間には新八くんが居るから。ちゃんと居ますので、つまりはこの時に初めて高新はちゃんとクローズするといい!イエス!


銀さん桂さんもっさんが居ない時とか、晋助が一人だけで廃寺に居て、廃寺にて燻ってて、そんな時新八くんに呼び止められ、

「あ、高杉さん。銀さん達見ませんでした?」

などと聞かれて、

「銀時達なら女抱きに行ったんじゃねえか」

なぁんて、ふいっとそっぽ向いて答える童貞総督(何その称号)。その答えにかああと頬を染め、

「あ、そ、そうだったんですか。すみません」

と謝ってしまう新八くんであった。何故か謝ってしまうという(日本人)。そしておずおずと高杉さんを見て、

「高杉さんは行かないんですか?」
「俺ァ行かねえ」
「な、何でです?」
「女なんざ面倒臭え」(プイッ)
「そうですか……高杉さんって綺麗な顔してるし、女の人にも凄いモテそうなのに」
「フン。んなもんどうだっていいんだよ、それが剣の腕に関係あるか?」
「えええ?そりゃ、ないですけど」

という会話をしているうちに、同じ童貞ということもあって親しみを覚える新八くんであった(新八くんの価値基準)。銀さん達が居ない夜は二人でお話するような仲になっていくの!色っぽい話は全然しないんだけどね。

そしたらホラ、今度は五人で花街に行くんです。桂さん銀さんもっさん、晋助と新八くんね。晋助なんてめっちゃ嫌がったけど、拒否ったけども、無理やり連れていかれるんですよ。もっさん辺りに強制連行されちゃって。新八くんは銀さんが連れてく感じ。

そんで遊郭の回し部屋に最初通されて、五人で酒飲んでるうちに(もちろん馴染みの遊女さんがいる銀さんらにはその遊女さん達がお酌につく)、宴もたけなわになって、次々と各々の部屋に消えてく訳ですよ。銀さんももっさんも桂さんも居なくなっていくと。夜も更けて女と消えるとか、お前ら充実してんなっていう話ですよ。

そうなれば、もうお部屋に残ってるのは晋助と新八くんの二人きり。

「あ……な、何か変な感じですよね。こういうところでご飯食べたりするのって」
「……まあな」

って、新八くんがめっちゃ気を遣って話してるのに、晋助なんて極限までムスッとしてます。遊郭の遣り手さんが気を利かせて女をあてがおうとしてくれるけど、すげなく断っております。潔癖なんで(この頃は)。そんでグビグビグビグビ酒ばかり飲んでた、みたいな。新八くんは飲まないけど、晋助は呑んだくれてたのです。

「高杉さん、あの、僕帰ってもいいですか?こういうお店って落ち着かなくて」(そわそわ)
「テメェは女抱いて来なくていいのか?(ニヤリ)」
「はっ!?い、いいに決まってるでしょ!僕は初めては大好きな女の子とって決めてるんです!(赤面)」

16歳の新八くんなんてウブウブですから、こんな場所に本当はいたくないものですから、赤面してこんな話してます。そしたら晋助もいい加減酔いが回ってるからね、隣りに座る新八くんをとっくり眺め果てて、

「テメェ……銀時のことはどうとも思ってねえのか?」

などと聞いてみたのですね。ほんっとこの時は口が滑ったというか、だって晋助から見てる銀さんはかなり新八くんラブ感があったんで、コイツはどうなのか?と。銀時の事を好いてるのか?って気になって、うっかり聞いてみたの。そしたら新八くんはキョトンとして、

「え?銀さん?銀さんは銀さんですけど……それ以上何か?」

って。マジ意識してないのね、何もね。自分が皆と着替えてる時とか、何故か銀さんがよく前に立ってくれる事とか(え?隠されてるの?)、銀さんがよく自分の布団に潜って寝てる事とか(え?銀さんは何してんの?)、その度に、

「銀さん、暑いんで向こう行ってくださいよ。ほんとマジ暑いんで、アンタが自分の布団行かないなら僕があっち使います」

とか言って素気無く押し出してる事とか、何も考えてなかったんですよ。だから晋助も考えちゃって。

ああコイツ阿呆なのか。銀時の恋慕には何も気付いてねェな。銀時の野郎、いい気味だぜ(フッ)……みたいな(晋助)。

だからね、晋助もね、酔いも手伝っての悪ノリっつーんですかね?銀さんへの対抗意識もありまして、新八くんの肩にぐっと手を掛けてみたのです。

「え?たか……」

そしてそのまま、ちゅっと唇を重ねてみたと。もちろん新八くんはピキッと石化して、5秒ほど経った後に騒ぎます(遅いよ)。

「えええええ?!アンタ、アンタ今僕に何した!?マジで!」
「別にいいだろうが。減るもんじゃあるめェ」
「そりゃ減るもんじゃないけど!でも減るよ、僕の中の大事なもんが減るよ!何してくれんですか、僕の、僕の初めてのキス!」
「ピーピー騒ぐんじゃねーよ。女かテメェは(くっくっ)」

って、もうアラサーいやら晋助の片鱗がこの頃から見えとる!新八くんのことからかって楽しくなってるのは今と変わらないじゃんね。もー!ほんといやらしいんだから晋助は、知ってますけどもね?!そこが良いんだけどもさ。

その後は、まあ新八くんがあまりにウブだったので、その反応の良さに気を良くした晋助、またもキスをしましたよね。嫌がる新八くんに、二回三回……五回六回(多いよ)。新八くんが腕の中で嫌がって身をよじる様に何となくムラっときて、またチューしたのです。

「いやっ!た、高杉さん酔ってるでしょ?!何してくれるんですか、人呼びますからね!」
「呼んでみやがれ。俺ァ別に構わねえが(ふふん)」
「(ぐっ)……だ、だって、んぅっ」

ほらね!もうムードもへったくれもないキスですよ(晋助ってば)アラサー晋助とは異なり、もうムードとか完全に度外視だからね。新八くんの唇があまりに柔らかく、ふわふわで、何か心地よかったので、何となく手放し難くてちゅっちゅしてんの。てか勃ってんじゃねーの?(童貞)

まあアレですよ、新八くんのファーストキスを奪った晋助の感想なんて、新八くんの唇を食んだ晋助の感想なんて、

「……美味えな」

くらいですから(お前もかよォォォォォ)

もう野生の本能で新八くんの唇を気に入ったんです、美味えってそれだけです。これ俺のもんにしてェってそんだけ、てか銀さんと同じ感想って何ですかね。あんたら仲良いですよね、本当に。
その後、二人で部屋を出る時に、こっそりと

「銀時に言うんじゃねえぞ」

などと口止めしとく晋助とか萌えですね。顔を赤らめてる新八くんの肩を抱き、耳元で囁いていますね。ふふ。そしたら新八くんもコクコク頷いて、

「い、言いませんよ!てか誰にも言えないですっ、僕のファーストキスが高杉さんだったなんて!」

とか泣きそうな顔で言うから、何かその顔にも反射的にムラっときて、晋助ったらまたチューしてますね(だから勃ってんじゃねーのかな)。

そしたらねえ、翌日から二人はね、銀さんの目を盗んで廃寺の其処此処でちゅっちゅしてますよ?もちろん晋助主導です。新八くんを見つけ次第、廃寺の隅っこに連行していく。そしておもむろにチューするという。理由はないです。新八くんが、

「嫌ですってば!最近僕が急に居なくなるって銀さんに不審に思われてるんですよ、もうやめてください!」

などと拒否っても、

「小一時間も消える訳じゃねえだろうが。黙ってろ」

などとウエメセで新八くんを取り成してチューしてます。てか「チューしたいからさせてよ」くらい言えないのかね君は、これだから晋助ってやつは(最高です)

ふふふコレ楽しいね。銀さんの目を盗んで、二人でイケナイ事しちゃってるんだもんね。童貞ふたりでね、ふふ。その内に擦り合いなどに発展してくよコレ(そうなんだ)

そしたらねえ、

「いっ、痛、た、高杉さっ、むり、無理ですこれっ……(半泣き)」

みたいな事態に進むまでに二ヶ月もかかりませんね。俯せた新八くんが半泣きで下半身晒してジタバタしてるけど、晋助は上から体重かけて制して、新八くんのキツキツの中にぐりっと押し入り、キツいけど凄えいいじゃねェかコレ的な感想を持ってるんでしょ?晋助は(キャッ最低)

無理やり奥まで挿れて、ギッチギチにハメといて、無理やり新八くんの身体拓いて、

「……あっちィ……(はー)」

的なうっとり晋助と、

「無理、ほんと、無理ぃ……おなか、気持ちわる……(ひぐひぐ)」

的な涙目新八くんのコラボですよ。体位は受け攻め共に楽なバックで。
ヒィハァこれさいっこう!!!!きゃっほう!!!(ピカピカ)(何かの輝き)

でも晋助もここまで手ェが早いよね。すごいね、女じゃなきゃサクサクいけるんだ晋助も(キュン)(間違っとる)
強姦の線がなくもないですが、和姦ということになってます、晋助の中では。
てか何ですかね、晋助の童貞は新八くんに捧げてたんですね。へえ。お前の童貞って新八くんのものだったんだ、やっべえキュンとするなあ。

この後はやっぱり銀さんの目を盗んで情事を重ねておりますが、新八くんも新八くんで何かだんだん気持ちよくなってきちゃって、どんどん晋助の事を突き放せなくなり(ほだされてきた)、

「高杉さん……今日、あの、アレ、します?」(もじもじ)
「ああ。例の所で待ってろ(ニヤリ)」

的な会話をしたりしなかったりするんじゃないですか?いやしないですか(しないんかい)。

でも戦況が良くない戦の時とか、晋助ってば新八くんにイライラぶつけそうじゃん。苛立ってる時は気持ちそのままぶつけてくるから、すんげえ酷い抱き方しそう。でも新八くんもそれ受け入れて、終わった後に晋助の頭をよしよしってしたりね。よしよしした後に、

「高杉さん……高杉さんが何考えてるのか、僕には分かりません。でも僕、簡単には壊れません。だから高杉さんの気の済むようにしていいです」

とか澄んだ瞳で言っちゃって、そしてとても優しい声だから、晋助はたまらなくなって新八くんをぎゅうぅぅって抱き締めるの。あんだけ酷い抱き方したのに、新八くんは自分を赦してくれた。そんな新八くんの笑顔にたまらなく胸が軋んで、本当に胸が潰れるほど痛くて、抱き締める事しかできなかった。何も言えなかった。

その時に初めて、ふたりの間には愛がうまれたのですよ。


「(俺はお前を失いたくねえ。銀時にも渡さねえ)」

って晋助は思ったし、新八くんも、

「(僕……高杉さんのこと、放って置けない。この人のこと一人にできない)」

って思ったのです。
こう見てみると、新八くんは圧倒的にほだされ愛ですね。最初嫌だったのに、愛してしまったのね。ダメンズ好きなのね新八くんも。

けども、ひょんなことから桂さんにバレて、呼び出しくらう晋助とか良くね?すんげえ怒ってそうだもんね、桂さんは。桂さん的には、晋助が新八くんに無理やり事を強いてるとしか思えないだろうしね。たとえ現場を押さえてても。
自室にしている和室などに晋助を呼びつけ、お説教してくれそう。


「……今日呼び出したのは言うでもない。高杉、貴様……新八くんに何をしている」(ひと睨み)
「あ?……何でテメェに言う必要がある、ヅラ」
「とぼけるな。俺は見たんだぞ。貴様が新八くんに無体をしているところを」
「…………」
「貴様と新八くんの間にどんな事情があるかは知らない。新八くんの事を、貴様がその、好いているかどうかも俺は知らない」
「……はっ。知らなくていいぜ、んな事は」
「聞け高杉。新八くんは俺たちと同じ、松陽先生の元で学んだ仲間だ。だが、先生が連れて行かれた時に皆で誓っただろう?新八くんを今度は俺たちが導くと。新八くんが未熟な時分は、俺たち三人で共に護っていこうと。……先生にどう顔向けする気だ、貴様は……(ギリリ)」


うわわわわ萌えるなあ!真剣モードの桂さんもかっけえなあ。先生の意思を尊重してる桂さんすげーカッコいい。だがしかし、桂さんから問い詰められても、晋助はまだ真正面に桂さんを見ることができない。


「……さあ、どうだったかな。俺たち三人か……少なくとも、銀時には違うもんがあったんじゃねえか?」
「ああ、そうかもしれない。だが銀時は貴様とは違って、新八くんに手出しはしていないぞ」
「…………チッ」(←言い訳できない)
「もしもこれがだぞ?もし万が一、貴様と新八くんの仲が銀時にも知れたら……銀時の気持ちを、お前は誰より知っているんじゃないのか」
「……。……その時ァ俺はここを出て行く。新八も連れて行く」(プイッ)
「ふざけるな!そんなことは俺が許さないぞ!(ガタタッ)」
「ッ、テメェの許しなんざ誰も求めてねえよ!(ガタンッ)」

もうね、こうなったら取っ組み合いの喧嘩ですね。だって晋助は桂さんの言うこと聞く気ないし、桂さんも己の意思は曲げないからね。でもこの取っ組み合いは桂さんとするんですよ、いつもの銀さんとじゃないよ。珍しいねえ。

桂さんの右頬に晋助がグーパン入れ、逆に桂さんの拳が晋助の左頬をグーで打ち倒し、その場は収束しましたけどね(五分五分)。でも晋助がその場に倒れたままでいたのも、やっぱりどっかで桂さんの言葉が引っ掛かってるからじゃないの?
頬を腫らした桂さんが、大の字で倒れてる晋助を見下ろし、

「そこで反省しているといい。銀時のみならず、貴様は新八くんの気持ちも考えろ。少し……頭を冷やせ」

などと捨て置き、くるっと背を向けて部屋を出て行くのが萌えですね。晋助は黙って、殴られた左頬に手をやっております。そして少し笑って、

「……アイツの気持ちなんざ、俺が知りてェよ」

と呟く。少しだけ、ほんの少しだけ、声音が震えております。桂さんに秘密の関係がバレて、年若い晋助も動揺してたのです。でもだからって、新八くんのことをもう手放せなんだ。

だって晋助も知らないからね、新八くんが自分をどう思ってるのか。新八くんも敢えて言ってないもんね。ふたりの関係を露わなものにしたら、何もかもが終わってしまいそうって思えてたから、敢えて曖昧なままにしといてあげたという。それは新八くんの優しさですね。
でも、だから晋助もよく分からない。新八くんが自分をどう思い、何を考えて自分に抱かれているのか。

だってこの恋の入り口は無理やりだったし、新八くんの事を明らかに好いてる銀さんへの対抗意識もあった。確かにそこから始まった。でも、もう自分は新八くんを愛してしまった。
仲間を喪くした日、辛い戦の重なった日々。幾度となく戦場で生を確かめ合ったし、護ったし、逆に護ってくれた。気持ちと共に身体がばらばらに崩折れそうになる夜も、そっとその手で護ってくれた。繋ぎ止めてくれていた。
温かいその身体を抱いて、自分は生きてるって、コイツもちゃんと生きてるって、安心できた夜が確かにあった。始まりは遊びでも、もう自分は、確かに新八くんを愛してた。

その意味を、その確信を、桂さんにぶん殴られてやっと分かった晋助なのですよ。そして知りたくなった。新八くんが自分をどう思っているのか、どう思って自分を受け入れてくれるのかを。どう思って、自分を抱きしめてくれるのかを。


「(知りたい。お前が欲しい。お前だけが俺をこんな気持ちにさせる。
お前の存在が、確かに俺を生かした夜があった。……お前が居たから、俺は )」


初めて晋助は思ったことでしょうね。
生まれて初めての愛を、やっと18歳で分かった晋助なのです。


ひりひり疼く頬の痛みと共に、生まれて初めてそれを肌で感じた夜だったのです。