保冷剤を首にまきつけ、氷河ごっこ


ぼーっとする感覚はきっと焼かれる魚や肉とおんなじ。


屍のように、そんな形容詞が許せなくて。
だって骨のほうがまだちゃんと呼吸をしている。


ローマ。想いを運んで。終わらせるのは簡単なことだと歴史から学ぶのは愚者なんだとか。でも、愚かさは人間の本質なのではないでしょうか。愚かさの為に娯楽や嗜好品はあるのだと、わたしはここに宣言します。


僕を昔突き動かした本に、『悦楽の園』という本があります。同著者の『氷の海のガレオン』を探しています。でもそれは口実。その著者にまた突き動かされた人が愛した、いや愛したかは定かではないけど手にとった本を手足がきちんと動いたら、明日新宿の古本屋で買おうと思います。これが本音。参考にしたら明日はないでしょう。


そう、それもこれも、詩であり、また一面を彩る、哀愁に染まった園。


うずくまり手を広げ、地面を抱き締める。


氷。赤。紫色の壁。古びた井戸。そして、頭上からは糸が喉へと垂れていく。


「静止」