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量産型にならないために

モアナという映画は「アイデンティティクライシスだよお兄ちゃん(cv悠木碧)。」


自分とは何か。自分はこうでなくてはいけない。どちらにも対応している珍しいディズニー映画だった。ジェンダー学はわりとやったので、そういう視点で観られたのはよかったかな。



3月は風のよう。僕が見たイギリス、アイルランドは何もかもが自分の外側の宇宙。人は、外気に触れると根が潤う。僕の心臓に新しい血が送られた旅だった。それでも、どんどん忘れていくのだと思う。僕は立ち止まれないから。



忘れること。君の名は。シンゴジラ。この世界の片隅に。ソードアート・オンライン。全部がそう。大きい天災がある度に、記憶に焦点があてられる。


僕が2年間合宿した球場は瓦礫でぐちゃぐちゃになった。直後に海岸線をずっと回った。取材だってやった。


それでも、忘れるんだ。忘れるか忘れないかじゃなくて、なんとなく思い出せるかが大切。


だから、2週間の旅で会った人々、景色、感情全部忘れても、なんとなく思い出して生きていきたい。


飲み方を知る。礼節をわきまえる。あとは興味、最後に感謝。全部揃うと、楽しい楽しいパブでのお酒が待っている。格好つけるのは、背伸びをするのは身近でやろう。どこかに行ったときに、きっと助けになる。


僕たちは、止まれない。代わりなんていないから。


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