話題:日帰り旅行



岩手県は一関、猊鼻渓で舟下りをしてきた。
猊鼻渓には一昨年のGW明けに行ったのだが、もう一度行きたいという事で二年振りに足を運んだ。

連休の中日で前回行った時よりも観光客が多かったが、早い時間帯に行ったのですんなりと乗船する事が出来た。
ただ、私が乗った船が出発する頃には長蛇の列が出来ていたので、タイミングが良かったのかもしれない。

その混みっぷりは、一時下船する散策ポイントである折り返し地点から舟を回送にし、他の観光客を乗せなければならない程で、行きと帰りの船頭さんが違うという状態。
純ちゃんと呼ばれていた船頭さんが行きの担当だったのだが、会話が面白い人だっただけにちょっと残念だった。

折り返し地点では巨岩や川の流れを眺めながら終点まで歩いていき、一昨年も挑戦した運玉投げをしてきた。
焼き物で出来た玉を大猊鼻岩の岩穴に投げ入れるのだが、見事中に入ると『運玉投入認定証』が貰える。
一昨年は入れる事が出来たので、今回も入れてやる!と意気込んで挑戦したが、残念ながら入らなかった。

無念。



帰りの舟に乗ると笠を被っていて顔がよく見えなかったが、声の高い船頭さんに当たった。
ん?声の高い男の人か?
そんな事を思いながら船頭さんを改めて見ると、何と女性だった。
舟下りは30〜40人乗りの舟を竿を使い、川底を押し出すように漕ぐ為、船頭さんは非常に力の要る作業をしなければならないので男性がメインだと思っていただけに、かなり驚いた。
担当した中さんによると、猊鼻渓には彼女を含め女船頭は二人居るそうで、『レアですよ!』との事。
よく見れば腕の筋肉がとても逞しかった。

彼女も会話が面白い人で、戻りの舟では常に笑いが絶えなかった。
また、げいび追分を唄ってくれたのだが、とても良い声で男性の船頭さんとはまた違った響きで、鳥の鳴き声や川のせせらぎ、周囲を囲う巨岩や木々の光や影と合間って俗世から隔絶された雰囲気を味わう事が出来た。

船着き場も近くなり、新たな観光客を乗せた純ちゃんにみんなで『頑張ってね』と手を振ると、彼や乗っていた観光客も『行ってきます』と手を振り返してくれた。
こういうやり取りも、この舟下りの醍醐味なのかもしれない。

舟を降り、レストハウスで昼食を取ると川の流れを眺めながら鮎を食べた。
実は鮎を食べるのは初めてだったのだが、頭からかぶり付いた鮎のほろ苦さが堪らなく美味しく、あっという間に平らげてしまった。
川魚は骨まで食べられると聞いていたが、実際にそうだったのでちょっと感動した。

また、近くを電車が走っているのだが、たまたまピカチュウのラッピング電車を見る事が出来た。
カメラの準備が間に合わなかったので写真に納める事は出来なかったのだが、見れただけ運が良かったかもしれない。


それにしても久々の舟下りはとても良かった。
紅葉の時期や雨の日も眺めが変わって良いとの事なので、時期を変えてまた行きたいと思う。


猊鼻渓前回記事