昨日は塩竃神社境内で開催されている、しおがまさま神々の花灯りへ夜桜を見物しに行ってきた。

参道や表坂には竹灯籠が灯されており、夜の闇に浮かぶ様は異世界への道標のよう。
自分は裏の駐車場から境内に入ったので下から表坂を見る事はなかったが、坂の上から下を眺めると竹灯籠の灯りが一直線に門まで続いており、下からの眺めはとても綺麗だったろうと思われる。

偖、竹灯籠の道標を辿っていくとライトアップされた様々な種類の桜と舞殿があり、桜が咲く中、舞殿で琵琶の演奏や巫女さんの舞、雅楽の演奏が行われていた。
普段見聞きしないそれらは非現実的で、特に雅楽の音色は現世に居る事を忘れてしまうほど美しく、まるで神々の世界に迷い込んでしまったかのようだった。

そもそも雅楽というのは大陸から入ってきた曲で日本で作られたものではないらしいのだが、最後の演目で演奏された長慶子という曲は源博雅によって作曲された曲だそうで、それまで演奏されていた曲とは何と無く印象が違うように感じられた。
何というか…柔らかいといえば良いのだろうか。
何処と無く日本人らしい曲であった。



塩竃神社の花灯りは今回初めて行ったのだが、花を見ながら飲み食いして騒ぐ花見よりも、こういった舞や演奏を楽しみながらの花見の方が性に合う気がする。