ぐるりと部屋を見渡す。
隅に数日前まであった段ボールの山は嘘のようで、そこには家具が置いてあったのだとわかる日焼けしていない壁と床だけがあった。
白い壁も実は日にやけてしまっていたのかと、妹子は小さく笑った。
そして、部屋の中に少しだけ残っていた近くのベッドに力なく腰かける。



「・・・大好き、だって、言ったくせに」


確かに彼はそう言ったはずだ。この狭くはないが決して広くはないアパートの部屋に押しかけてきて、そのままベッドを占領したかと思うとそう笑顔で言ったのを、確かに覚えている。


「あれは、嘘だったんですか」


小さく小さく呟いてみて、妹子は手で顔を覆った。
このまま泣いてしまいたかったが、涙は出なかった。



「(アンタのせいで僕の体の中はからからだ)」



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そして、私の体もからから・・・。
眠くて死にそうです。ついでに忙しくて死にそう・・・。なんてこったい。

拍手ありがとうございます。元気でます。
返信はしばらくお待ちくださいorz


あと前から書いてる太子エンマが書き終わらないので、最初の部分だけ今度載せようかと思います。