大木先生はすけべだと思う(大きり)




通りに見知った顔を発見して、俺は声を掛けた。

「そこの素敵な旦那、心太(ところてん)はいかがぁ?」
「?…おぉっ、きり丸かー」

市場で買い物をしていたらしい大木先生。
八重歯を見せた先生に、俺もにこぉと笑顔を向ける。

「やっだぁ、きり子ちゃんって呼んで下さいよっ」
「へぇ、化けるもんだなぁ」
「うふっ、可愛い?」

心太を勧めながら、俺は軽く可愛い子ぶってしなを作った。
相手が土井先生なら呆れるか殴られるか、だけど、大木先生なら冗談が通じる。

「おう。可愛い可愛い。そうだな…あと三年経ったら押し倒すな」
「…せんせ、何か…数字が具体的ですね」

元教師とは思えない明け透けな大木先生の性格。俺は嫌いじゃなかった。










終わり。
大きり、好き。
もっと大木先生の研究が必要だ…。
タイトルの付け方が投げやりですいません。












-エムブロ-