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30代/二次元/メンタル/お洒落
夏以来に連絡が来ました
16:33 2017/12/21
前回の更新から二ヶ月。わたしは新店舗の店長となって毎日忙しくしています。ほとんど寝に帰るだけの日々でお休みは少ないですが、職場の10歳上の先輩としょっちゅう夜ご飯を食べに行き、休日前は行きつけのバーへ出かけ、休みになると友人たちに会う。わるくはない暮らし方なのかなあ……。


ただまあ、ハードワークがたたって体はすこしお疲れ気味。それを昨日、バンド関係が縁で仲良くしていたお友達のひとりへ報告していたのです。技術職の仕事が続くと手の感覚がなくなって、震えるんだよね。今はいいけど、動かなくなったらわたしはお払い箱だよね、と。


彼女とは半年ぶりの再会。SNSなどでの交流もほとんどやっていませんでした。わたしは意図的に会うのを避けていたのです。過去の記事を読んでる人は知ってるだろうけれど、応援していたバンドのファン仲間の間でいざこざがあって、自分のことを輪から追い出そうとする人がいたから、もうそこから抜け出したかった。


好きな人も本職との掛け持ちがむずかしくてバンドを脱退したし、なんならもうその人からも嫌われてるみたいだし、思い出したくないなあって、誰とも会いたくなくなった。それが七夕くらいの時期。


いちばん仲良しの親友ちゃんに、もうあの人と会ってないし連絡も来なくなったから会わない、と電話で伝えた時も、わたしは全然忘れられていなくてぼろぼろ泣いてしまい、この失恋の傷が癒えるまでは半年とかもっとかかるだろうなって。それならもうお仕事に打ち込もう、バンド以外のところで交友の輪を広げようってなって。

ちなみにわたしがバンドマンである彼と連絡をとり会っていたことは、そのいちばん仲良しの子しか知らないです。


そんな中、昨日、自分が好きだった人の話題がふと出ました。お友達が「ナニナニサンは誰にでも平等だったよね」ってバンドメンバーとしての名前で呼び、ひさしぶりにどきっとした。なるべく自然に聞こえるようにわたしもナニナニサンとステージネームで呼んで、脱退前のエピソードに相槌を打ちながら、やっぱりまだ胸がじくじく痛んだり。


ふたりでワインボトルを空けて、ほろ酔いで帰宅。充電切れだったスマホを起動させると、通知画面に「まだ起きてる?」とラインのメッセージ。20分前。好きだった人の名前。

えっ!?ってびっくりしたのです。だって7月以来なんにも音沙汰がなかったから。ただ思いのほか、パニックにはならなかったかな。返事を書く?それとも無視する?どうしようってしばらく考えて、「いま帰ってきたところですよ」って短く返したのです。そしたらすぐまた、ラインの通知音が鳴りました。

「え!?この時間??こんな遅くに!?」
「驚きすぎだよ。だれだれちゃんと飲んできたのです」
「おー!いいねー!」



この人は何をはなしたいのかなあ……。
普通に世間話をしたいのかな?これだけ何か月も、なんにも話していなかったのに?

わたし、「〇〇さん、今日どうしたの?嘘喰い最終回だよってお知らせ??」と書いたのです。そしたら電話がかかってきて。どうしよう……出ようかな。どうしよう。

ハウ「はい」
相手「……も、もしもし」
ハウ「どちらさまですか〜〜〜?」
相手「笑」
ハウ「えー?ふふっじゃわかりません〜〜、どちらさまですか〜〜?知らない人の名前が表示されてるけど〜」
相手「いや、知らない人じゃないでしょ笑 わかるでしょ笑」
ハウ「知らないでーす。こわいなあ、いきなり知らない番号からお電話がかかってきちゃう。わたしの番号どこから漏れたのかなあ!」

こんなやり取りをしたのですね。


ハウ「今日、どうしたの?」
相手「いや、別に何もないんだけどさ。その、ほら、しばらく連絡なかったじゃん。なかったから、元気にしてるのかなと思ってて」
ハウ「(えっ、そっちが会話を止めたのになあ)……。元気ですよ〜。忙しくしてますよ」
相手「そうなんや?それは大変やなあ」
ハウ「どうして関西弁なの?」
相手「いや俺もともと大阪人やで」
ハウ「そうなの〜〜!?わあ、知らなかった、どこどこだと思ってた」
相手「うんまあ大阪って思いっきり嘘なんだけどね笑」
ハウ「さいてい!ひさしぶりにお話しして開口一番ひとをだますって信じられない!」


ああ、そうだったなあ。いつもこんな風にくだらないことばっかり話してたんだっけ。わたしはいつも冗談を信じてだまされるから、そのたび怒ってた。

成城石井のジャムコーナーを通ったとき、あそこにベースとかギターが売ってるよって言われてほんとに見に行って、はずかしい思いをしたり。ビールをぐるぐるかき混ぜると苦くなくなるよってすすめられて、やっぱり苦くてうめぼしみたいなしわくちゃの顔になったり。


しばらく軽口をたたいてから、お互いの近況報告をしあって。まずはわたしのこと。お仕事がこうなったとか、プライベートで仲良くしているひととか。

相手は自分の番になると「まーーー、いろいろあったよね」ってなぜだか言いよどむ。


ハウ「環境が変わったってこと?」
相手「うん、まあ……そうだね、環境も変わったよね、だいぶ」
ハウ「えっ、お仕事?ちょっと言いづらいことかな。それなら別に聞かないけれど……」
相手「いや、別に言えないとかじゃないんだけどさ。これ言うとすげーバカみたいだからさ。まあ、その。俺夏に……腕を骨折したんだよね。ハウに連絡しなくなったとき」
ハウ「えっ!?!?」
相手「これ言うのあれなんだけど、だれだれ(相手の親友さん)と腕相撲して折れたんだけど。で、すぐ手術ってなって、即入院して。でもさ、骨折したときに神経がなんかダメになったみたいで、腕が動かなくなっちゃったんだよね笑」

ハウ「だよね、じゃないよ……」
もうこのとき、ショックすぎて泣きそうになっていました。


相手「うんまあ、俺の中ではもう割と笑い話なんだけどさ。運命っていうか、まー片腕動かなくなっただけだしなあ、みたいな。ただ、やっぱ結構しんどかったよね。痛すぎて病院でも眠れないし、精神的にも。最初は三か月で完璧に動くって聞いてたのが、あれ?なんか腕うごかねーぞってなってさ。それで先週も神経のほうの手術してきたばっかなんだけど、どうなんだろうなー。ダメだったら俺障碍者だよー」
ハウ「そうなんだ……」
相手「まあさ、脱退ライブがほんとに俺のバンド人生の最後だと思ってやってたから、ステージ戻るつもりはなかったんだけど。もう戻れないよね。ベースもう弾けなくなっちゃったよ笑」
ハウ「左手で弦を押さえられないからだめってこと?」
相手「むしろ左手が重要だよね。右は別に。まー、治るんじゃない?そのうちよくなる気がするんだよなー」
ハウ「○○さんは、よくなるよ。絶対よくなる。ならなかったらならなかっただよ」
相手「だよなー。うん、なんかごめんな。ほんとに」


あの夏のとき、相手からの連絡はぱったり途絶えて、きたと思ったらすごくそっけないことやわたしを離そうとしているような言葉が並んでて。だからこんなに嫌われてるならもう、ちゃんときっちり離れようって、借りてるものを全部返しますって送ったのですよね。もう必要ないですって。

最後に話したとき、わたしが「迷惑をかけるようなことや失礼なことをしたんだろうけど、ずっと考えても自分で気づけないです。ごめんなさい」ってすごくひとりよがりなことを伝えたら、「いや、迷惑とか全然そういうのはないよ!君はそういうこと他人にする子じゃないでしょ!それは俺がわかってるから」ってきたのですね。
「でも、もう会えなくなるんでしょ?」「うーんまあ、そうだね。うん。まあ。もう会わないほうがいいかな」



でもまさか相手がそんな大事になってるなんてわからなくて、わたしは自分のことしか考えられてなかったのです。嫌われたんだな、好きな人ができたんだな、彼女がいるんだな……って。


あんまり詳しくわかんなかったけど、左腕の肘上を折ったのかな。それで腕を曲げることはできるけど?、手が使えないって言ってた気がします。腕の神経には三種類あって、曲げる神経となになにの神経と〜って。


この話をし終えた時点で午前2時くらいでした。そろそろ寝ようってなったけど、いま電話を切ったらもう話せない気がして、まだ起きてるってこたえてそこからはまた他愛のない話をしたのです。

いぬやしきのラストについてとか、ヘルクって漫画の最終回がよかったよとか。ファイアパンチおもしろかったよとか。


相手「映画何観てきたの」
ハウ「オリエント急行殺人事件っていうの。アガサクリスティーの」
相手「それ気になってるやつじゃーん!!」
ハウ「めーーーーーーっちゃおもしろいよ〜。めーーーーーーーーっちゃ面白い」
相手「あれ多分俺小説持ってるんだよな。でも途中でやめた気がする」
ハウ「めーーーっちゃおもしろいよ。〇〇さん。めっ……ちゃおもしろいよ。ふふ。めーーーーっちゃ」
相手「わかったよ笑 じゃあブルーレイ出たら観るかー。あ、てかヘルクのアリシアとかおぼえてる?」
ハウ「アリシア?ばかーっていう子?」
相手「それはアンちゃんだな。うん、もっかい第一話から読みな。あれはほんと俺的にすっきりする終わり方の漫画でベストテンに入るくらいなんだよね。できたら年内に読んでほしいくらい」


なんかふしぎなかんじ。なんで普通にこの人とまたおはなししてるんだろう。わたし、どうしたらいいのかもわからないです。またおはなしできたらうれしいけど、話していいのかな?聞けばよかったのかな。

会わないのは変わらないけど、電話はしようねってことなのかな。わかんないな。いろいろわかんないのです。寂しいから、受け入れてほしかったのかな、だれかに。退屈だから、はなしたかったのかな、だれかと。


最後、もう三時だからもう寝ようってなったときも、なんて言ったらいいのかわかんなかった。ごめんね、すげー長くなって、って言ってた。

「ううん、なんかお話ししたいことがあるのかなと思ったから」
「いや、特にそういうわけじゃないけど、やっぱ元気にしてるのかなってずっと思ってたからさ」


わたしは間違いなく、九割八分、この人とまた会いだしたら気持ちは再燃しちゃいます。向こうはこっちに何を求めてるんだろう。わたしどこまでやっていいのかな。というか、また話すことあるのかな。


今日ふつうにお仕事なのに、だいぶ参ってます。腕が使えなくなったこともそうだし、またこうやって話したことの動揺もあるし。ちょいちょいティッシュで目頭をおさえつつ、ノートパソコンに向かっているのです。お昼休みだからね。ふふふ。

腕が使えなくてもまかせてよー、って言いそうになっちゃった。はあ。長文でごめんなさい。ううう。

>ぺろくん
え〜、いつのまにかそんなロマンスが起きていたなんて!ってブログを読みに行ったら更新がとまっていたから、ふてくされながらかえってきました。なになに、どんな子なの?オニイサン、チョト教えるくださいね!


話題:ごめんね


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