🎩シャーロック・ホームズと夏目金之助(漱石)を扱ったパスティーシュです。
2017/04/03 08:32
ロンドン留学中に心が病んでしまい、自分の事をシャーロック・ホームズだと思い込んでしまう夏目漱石。
そんな彼を・・・
兄まいくろふとノ依頼ニヨリ なつめ氏ノ調査ヲ引キ受ケタ。僕ガ帰ルマデ彼ヲ“ほーむず”トシテ扱ッテクレタマエ。
by シャーロック・ホームズ
なんやかんやでワトスンが面倒を見ることに(笑)。
そして、事件に巻き込まれていく・・・
ナツメ・ホームズの迷推理やワトスンとのやり取りが面白かったです。
ここのワトスン鈍すぎww
ホームズがいないと本当にダメですね。
そのぶんレストレード警部が警部らしかったです(笑)。
※夏目さんが痛い子になっているので夏目漱石に思い入れのある方は要注意!
さて、こちらもホームズと夏目さんが出てくる作品です。
こちらは『吾輩は
シャーロック・ホームズである』と違って夏目漱石は病んでいません。
その代わりにホームズがf^_^;
迷探偵なホームズが苦手な方には要注意な仕上がりです。
物語の語り部は夏目視点とワトスン視点にわかれて交互に進んでいきます。
そのちぐはぐっぷりがなんともww
たが、最後まで読み進めると気持ちの良い読後感がまっています。
おバカなホームズに若干の抵抗を感じながらも読んでいるうちに引き込まれてしまいました。
ラストが本当に良かったです。
ちなみににシャーロック・ホームズと夏目金之助(漱石)を扱った元祖は山田風太郎の「黄色い下宿人」です。
※『眼中の悪魔』に収録されています。