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御手紙


髪を切ろうと決めたのは 君の隣 空いたから
紅を引こうか悩むのは 君を知らない

(髪を切ろうと思い立ったのは、貴方の隣に寄り添ってた人が居なくなったから
口紅を引こうか引かないか悩むのは、貴方がどういう人でどういう好みなのかまだ知らない)

微力ながら精一杯 お慕い申し上げてみます
晴れて結び 暁には とめどない 想 明け方

(晴れて二人結ばれた日には、少し足らないところもあるかもしれませんが、貴方のお力になりたいと強く思っています
際限なく想いが溢れる、明け方)

これは罪な君へ奉げる 生まれ落ちた理由です
形の無いもの故の文 上手く 上手く それだけを願う

(これはこんなにも深く想わせる貴方への想いの丈です
形には残らないけれど、どうかどうか伝わりますように)


特に今日と決めたのは 空 青いから

(今日会いに行こうと決心したのは、後押しするように晴れた青い空だったから)

すくむ足が 君の声が 揺らぐ頃はそっと邪魔をする
期は熟した その後などは 扉の向こう 踏み込む

(貴方の声が聞こえてくると、すくむ足と比例して心が揺らぐ
ついにこの時が、と気持ちを奮い立たせて扉の向こうへと入る)

過去にいくつ君へ仕えた 誰よりもが私でしょう
傍に置けば少しは楽で 好む 姿 映し続けます

(過去に居た何人よりも、私は貴方を想い続けています
傍に置いてくれるのなら、少しでも安らげるようにと貴方が好むような女で在り続けます)
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