遅ればせながら見てきました。
感想は・・・

ずーーーん

とにかくずーん。
暗い、重い、きつい。
言葉を失いながら帰宅しました。
非常に疲れたよ。
映画を観ただけなのにこの疲労感は何!!
寝るなんてとんでもない、めっちゃ一生懸命入り込んでいました。
終盤なんてドキドキしっぱなしだったし。
『早く!早く乗ってー!』って叫びそうになったし。
130分という長さは感じなかったな。
私が見たイーストウッド監督作品の中では嫌な悲壮感が残る部類ではなかったけど、
相変わらず何が云いたいかさっぱりわからず、観客に考えさせますね。

とりあえず思ったことは、国のために戦ってくれている人は戦争が国を守る手段であり、自分は正義だと信じているんだなと。
絶対悪対正義。
多分敵もそう思ってるじゃん。
私がどう望もうと、戦争が無くなる世の中なんて実現し得ないと痛感した。
どんなにハイテク化されようと、我々人類はやってることが70年前と何も変わらないね。
戦地に赴いた人の心の傷は私には想像できないほど深いもので、通常の人間の感覚では平穏な生活を取り戻すのは非常に困難なんだと思う。

悪は殲滅するしかないんだろう。
だけど戦争が生み出す悲劇ってただひたすらに負の連鎖でしかない。
戦争がビジネスになる奴らのことは知らんが。
そこまで直接的な描写でショックを与えるような演出ではなかったのに、心の奥深くに致命傷をくらったような気持ちになる映画だった。
リアルな戦闘シーンは秀逸。
ブラッドリークーパーは意外な役柄で新鮮だった。
ただ、いまいち感情がよくわかんないんだよなぁぁぁ。
目に表情がないというか。
どの作品でも『こいつほんとは何考えてるかさっぱりわからんな』と、いまいち信用できない。
ちなみに私が似ていると思っているマッチについても同じことが言える!
マッチって表情が豊かなのに目は笑ってないというか。
だからあの系統の顔はそういうものなんだな!!
目で語る俳優ではないと思うけど、良かったですよ。

ただ、とりあえずずーん。
何回か私は涙をこらえましたよ。
最後の、実際の映像とBGMのトランペットにはグッとくるものがありました。
何とか仲良くしろやぁぁって願うのは、今やアメリカと外見的には仲良くしてもらってる日本人特有の事なかれ主義ゆえですかね。
戦争までした関係なのに、凄い違和感なんだけどね。
まぁ、全然問題は別なのか・・・。
あっちは要求、対立、降伏、講和というセオリーじゃないもんね。
『殲滅』か最低弱体化がないと終われないから、国家間よりさらにタチ悪い。
もはや私が語れる範疇じゃないね。