世の中に『夢のある仕事』なんて無いというのが私の考え。
夢を見るために現実があるんだし現実があるからこそ夢が夢になる。
その考えは就活してた時と何にも変わらない。

大好きな企業に入れたとしてそこが夢を売るところだとして、魔法がとけたらどうするの?嫌いになったらどうするの?
大好きだと信じてた幼い自分の幸せすら夢と消える気がしないか。
私は富士フイルムに入りたくて何回目かの面接で不採用になったけど、今でも面接で答えられる位イメージは良いよ。
バ◯◯イも不採用になったけど全く自分がやりたくない分野の企画とか営業とかで苦しむ自分を想像すると少しだけホッとする。
経験してないから見なくて済んでいることってたくさんあると思う。

どんな会社に入るかどんな仕事をするか、ではなくて自分がそこで何を生み出すか、どうあるかが大事だと信じたあの時の判断は間違っていない。
好きなことを仕事にできる人は羨ましく思えるかもしれないけど、とてつもない努力をして人にはできない苦労をしてる。
それはもう精神論ではなくてね。
本人が苦労だと感じていない場合もあるかもしれない。
パーティー三昧してるようなセレブになりたいかって言われたら私はそもそもぱーてぃーなんてものがめちゃくちゃ苦手。
私が人生で唯一羨ましいと思った人は大学時代の友達だけど、旦那さんがスーパー金持ちでしょっちゅう子供を連れて海外に行ってる。
東京でめちゃくちゃ良い暮らしをしているみたいだけど私が彼女のようなクオリティか否か以前に私には無理だ。
何故なら・・・。
これを明らかにするとただでさえ性格が悪いのがバレているのに人としてどうかと思うから言わないでおくね。
・・・まぁそういうことだ。

とにかくイメージと現実は全然違う。
ホストだってディズニーだって、華やかで『夢のある』舞台であればあるほど裏はどす黒くて重苦しい。
狭い部屋で慎ましく家族でご飯を食べる姿を想像してみてほしい。
平凡で質素な現実ほど、裏は無くてリスクも低い。
リスクをおかして挑戦することを否定する話じゃないよ。
見えてるものと得られるものの釣り合いの話。
中の人が30キロの着ぐるみを着てヒーヒー言ってるのわかってても私は『きゃ〜んかわいい〜い』って抱きつくと思うよ。
夢を金で買ってる客こそが、一番どす黒いからね。