何が言いたいかよくわからんかったし、とりとめ無さすぎて難しかったけど、その分集中できた。
そしてとりあえず何回かちょっと泣いた。
断片的には共感できる部分があったし、かわいそうだったし。

太平洋戦争に興味がある者としては、もっと太平洋戦争末期の零戦の扱いがめまぐるしく変化していった悲劇的な末路を見たかったけど、
まぁ最初からそういう作品じゃないのはわかってることだしな。
それはそれで伝わるものはあったし。
ヒロインが、あの病院は治るための病院じゃなくて隔離されるための死に場所なんだと悟ったんだろうなというのも、
運命や時代に翻弄されてく若者達と違って『運命は自分で変えていくものだ』だとか『時代は自らで切り開くものだ』などと語る現代の若者への皮肉のように思えた。

何が言いたかったんだろう?
何が答えだったんだろう??

わかんないけど、戦争は絶対だめ。
絶対いや。
平和ボケって言われたって、戦争を正当化できる術を知らないから。

高い志を持って高い理想を掲げて、必死に努力して苦労の末に造り上げたのが、特攻隊を運ぶ飛行機になるとは。
最初の志と違う方向に物事が進んでしまうのはよくあること。
ナチスも最初は国民から圧倒的に支持されてたんだよね。
結果的にあの話の中で主人公は、すべて失う。
余命僅かな妻のために、飛行機を諦めればいいのに、タバコなんて吸ってる場合じゃないよ!って思ったけど、
妻は弱り果てた姿になってもなお、飛行機を追い続ける夫だからこそ愛してるという皮肉。
ジローは愛に生きたんじゃなく、飛行機に生きた。
でも、それで愛する人の最期を看とれずとも、飛行機が殺戮兵器に成り下がっていたとしても、生きねばってことなんだろう。
失敗を繰り返し、過ちを払拭できず、後悔は絶えない。
こんなに苦しくてもなお、生きなさい。
我々は生きなければならない。
それこそが人間の終わらない夢なんだろう。

的な?

ユーミン天才。
そして声優豪華!
全然事前に知識なかったから『ん?この声西島さん??』みたいな感じで最後の方で気づいた
萬斎どれ?!
声優探したいからもう一回見たいです。
ジブリらしい美しい絵だったけど、内容はジブリらしくないかな。
男目線というか。
『来て』のシーンは不覚にもドキドキした。笑
タキモトミオリさん、上手かったなー。
綺麗だし上手い女優さんなのねー若いのに!
あと主人公の声、私は凄く合ってたしいいと思った。
ミミスマの父、トトロの父みたいに、味があって。

星で言うと、★★★★☆4ってとこかな。