この“ウォーター・ポケット”に入れた水が蒸発。眼に潤いを与える




普段は裸眼なのだが、車に乗ったりパソコンに向かう時は眼鏡をかけるようにしている。
そういった限られたタイミングであっても、手抜きしたくない。眼鏡は計6本所有しており、その日の気分やテンションで使い分ける毎日。お洒落アイテムの要素も兼ね備えているだけに。

そして、これからは機能性についても手を抜きたくない。JINSは、9月30日より『JINS Moisture』(税込み3,990円)なる新眼鏡を発売するそうだ。

この眼鏡には、視力補正以外の機能が備わっているという。皆さん、「私って、もしかしてドライアイかも……」なんて思ったことはありますかね? 「眼が乾く」、「眼が染みる」、「眼がショボショボする」なんて感じたら、それはもしかしてドライアイかもしれないとのこと。
この病気に悩む人は国内で推定約2200万人ともいわれており、空調やパソコン作業が原因だと考えられている。まさに生活習慣病だ。

そんな悩みを持つ我々に向けて、この眼鏡は開発されたという。では、どこが普通の眼鏡と違うのか。
ポイントは、フレームの側面にある“ウォーター・ポケット”(水容器)。ここに水を注ぎ入れることで、容器内の細かな穴から適度な水分が蒸発し、眼の表面に適度な潤いを与えてくれる。乾燥を防ぐ。

確かに興味深い。ただ、どうなのだろう。この眼鏡をかけると、実感として他の眼鏡着用時と違う感触を得られるものなのだろうか? というのも、自分がドライアイかどうかわからない人も多いと思われ……。
「乾燥した場所で、『JINS Moisture』と普通の眼鏡を使用した比較実験を行ったところ、『JINS Moisture』をかけた方が眼の渇きが2割軽減されるという結果が出ました」(同社・担当者)
わかりやすく言うと、眼の周りに潤いが感じられるらしい。何というか、入浴時の時みたいな。湿度がある場所にいると眼は楽になるが、そんな感じだ。

また、『JINS Moisture』は通常の眼鏡よりもフレームの面積が大きい。
要するに、横からすり抜けてくる風などから眼をカバーしてくれる。
“水の蒸発”と“フレームの面積”によって、眼の渇きを防ぐ新眼鏡なのだ。

それにしても、この『JINS Moisture』開発のきっかけが面白かった。
「今までに“軽量眼鏡”などの新しい商品は開発してきたのですが、眼鏡業界全体の売り上げは横ばいの状況です。そこで、『視力が良い人にも、ニーズはあるのではないか?』と考えるようになりました」(担当者)
それだけではない。実は、JINSの社長は視力が良いらしいのだ。だからこそ、視力補正以外の眼鏡を開発したかった。意外な事実……。

「風が目に染みるぜ」なんてキザなセリフがあるが、単純にあれは辛い。悪化させないことが大切ではないだろうか。そのための眼鏡の誕生です。