いくら愛する人でも、
いつもラブラブで熱い二人でも、
空気を読むって大切で、
そこを間違えると冷めちゃったりするよね。
今日は母を病院に連れて行き、
実家で夕飯を食べて、
その帰りにNさんと会った。
車内でいつものように楽しくお喋りをして、
二人で笑って…
話題は
今日受けてきた、母の診察のことに。
『お母さん、どうだった?』
『……ぅん、』
『えっ?
何か言われたの?』
『再発しちゃって…』
母の検査結果と、
母が決心したことをNさんに伝えた。
『お母さん、
今までマジメに生きてきて…
ご先祖様のこともきちんとして、
神棚だって毎日ちゃんとご飯とか供えてキレイにして…
それなのに、 神様って不公平だゎ…』
神様への恨み辛みを並べてたら、
涙が溢れてきて、
決壊する前にNさんの腕が
私を包み込んでくれた。
いつもなら、
痛いくらい抱き締められて、
その後熱い熱いkissをくれるのだけれど、
今夜のNさんは、
優しく抱き締めて、
私の涙を全部受け止めてくれた。
昨年
母の病気がわかった時もそうだった。
『オレにはそういう知識がないから、
何の力にもなれなくて…
ほんとゴメンね。』
今夜も 同じことを言ってる。
でもね、
貴方のぬくもりに包まれてると、
何だか大丈夫な気がしてくるの。
全て解決するんじゃないかって。
神様より凄いわ。
Nさんは、
kissをしなかった。
娘として、
母の心配をしてる私に
kissは必要ないから。
ちゃんとわきまえてるNさんを、
改めてステキだと思った。
『お母さんをいっぱい笑わせてあげて!
そしたら病気も消えるから(^-^)』
『そうね、
笑えるネタなら、私たくさん持ってるわ!』
『その調子!』
元気をもらって笑顔が戻った私に、
帰り際にふたつ、みっつ
優しいkissをくれた。
そしてまた、
Nさんへの 『好き』 が増えて困ってる。
Nさんの身の回りのことをしてるお母様が、
検査入院をされてる。
簡単な料理くらいは自分でするらしいけど、
聞くと炭水化物ばかり。
栄養バランスが心配で、
今日、
Nさんには内緒でお弁当を作った。
彼が通るであろうコースの途中で待ち伏せした。
ストーカーかっ( ̄∇ ̄)
なかなか現れないので電話をしたら、
たまたま出庫が遅れたらしい。
『私の車に電子タバコ忘れてたから渡そうと思って…』
『あっ、ごめんごめん!
急いで行くから。』
営業車で走ってきたNさんに
紙袋を渡した。
『はい、お弁当!
お粗末ですみませんが(^^;)』
『えっ! ほんとに?(・∀・)
うわーーっ! ありがと(*^^*)』
もの凄く喜んでくれて、
今にもkissしそうな勢いのNさん。
『ダメよ。
人通りが多いんだから( ̄∇ ̄)』
『はぁ〜い(´-ω-`)』
お昼過ぎ、
空っぽのお弁当箱の画像が送られてきた。
『ごちそうさまでした!
美味しかった(*^^*)』
あんなにあったのに完食してる。
『いいえ、
食べてくれてありがと!』
誰かのためにお弁当作るのは、
娘が高校卒業して以来。
『ごちそうさま』
って言われる悦び。
けっこう、悪くないかな。
日々の生活の中で、
『よりによって』 とか、
『何故このタイミング?』 とか、
不思議な体験や、
運命だったのかも…って思えることが時々ある。
今日は、
以前から約束していた通り
祖谷渓に紅葉を見に行く予定だった。
今朝、
Nさんと泊まっていたラブホで出掛ける支度をしていると、
グーグルフォトの通知が来た。
過去の同じ日に撮影した画像が出てくる。
『一昨年の今日?
私、何してたっけな…』
開いてみると
今日行くはずの祖谷の風景や
『かずら橋』の画像。
ハッとなった。
2年前の今日、
私はけんちゃんと一緒に紅葉デートに出掛けていた。
これからまさにNさんと一緒に行く場所で。
『どうかした?』
Nさんの声に
『ぁ…
私ね、一昨年の同じ日に祖谷に紅葉狩りに行ってる(^^;)』
『うそっ!
すごいやん(≧∇≦)
じゃ、ベストな日だね。』
そんなことってあるんだ…
今日が偶然二人とも休みで、
予報で雨のはずだった今日が秋晴れになって、
たまたま今日になった。
それだけなのに…
まるで引き寄せられたみたいだ。
訪れた場所も、
お昼を食べたお店も2年前と同じ。
今日Nさんと見た紅葉は、
とても鮮やかでキレイだった。
2年前のけんちゃんと見た紅葉は、
少しセピアがかってきた気がするよ。
これ以上色褪せないように、
胸の奥の引き出しにしまっておこう。
そして私は、
来年も再来年も、
ずっとずっと一緒に紅葉を見ようと言ってくれるNさんと、
鮮やかな写真をたくさん撮るんだと思う。