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戸惑い

こんなに何もせずに過ごした休日は、
しばらくぶりだ。


今日は暑すぎず、
窓から心地よい風が入ってきて。


ずいぶん長い時間、こうして天井を眺めている。



ボーッとしているけれど、
頭の中では
昨夜のけんちゃんの言葉が、

壊れたオーディオみたいに
何度も何度もリピートしている。


大抵のことは解決できるよう、
色んなものを積み上げてきたから、

『どうすればいいか分からない』

なんてことが、


今後の人生に あるわけがないと思ってた。








どうすれば、いいのかしら…

まだかなぁ…


今日は珍しく仕事早く終わったけど、
けんちゃんは飲み会(。・・)


はぁ…


先月の学会の『お疲れさま会』らしいから、
遅くまで飲むっぽいな。




今月末には、
また次の学会が関東であって

けんちゃんは そのまま帰省する。


そしたら 3週間ほど会えない(´・_・`)




今夜は、
先に寝ちゃおうかな。

彼の、そういうところ


頬に冷たい物を感じて目が覚めた。


なんだろ…?



『やだ(^^;)
けんちゃん、よだれ…』



kissをしながら寝たもんだから、

私の頬に
けんちゃんの頬が重なって、

けんちゃんの垂れたよだれが『冷たい物』の正体だった( ̄∇ ̄)



この日のけんちゃんは、
kissとか、抱きしめたりはするんだけど、

何故かちっともその先に行かなくて…


機嫌でも悪いのか、
それとも このおばさんに飽きちゃった?



ショックを最小限にするために、
良からぬことばかり想像してみた。


それでもいつもと同じ
温かいし、気持ち伝わってくるし…



だけど何だか戸惑ってて、
まるで 初めて抱かれた時みたいに。





後で分かったのだけれど、

疲れてる私に、
無理に体を求めることが出来ずに

けんちゃんはガマンしていたのだとか…




私は、
けんちゃんのそういう所が好き。




ううん、

そういう所も 好き。

けんちゃんクリニック

昨夜の仕事帰り。

まっすぐ帰るつもりだったけど、

『ねーさん疲れてるでしょ?
僕のクリニックに寄って治療受けてください。』



けんちゃんクリニック?(。・・)

怪しげなクリニックだな…




けんちゃんの目には私が ひどく疲れて映ったのか、

突然私の背後に回り 肩を揉んでくれた。


なんだか、
息子がお母さんの肩揉みしてるみたい…(^^;)


けんちゃんも疲れてるだろうに、
私の岩のような肩が柔らかくなるまでほぐしてくれた。



『ねーさん、
ここに寝てください!』


今度はベッドに寝かされて、
背中から足の裏まで揉みほぐしてくれた。

全身ガチガチなので、触られただけで悲鳴をあげそうになるのだけれど、 


その痛気持ちいいこと!


私の冷たいふくらはぎを
けんちゃんの温かい手で撫でてもらうだけで
『ふゃ〜(*´▽`*)』
ってなる。



そこら辺のマッサージに行くより全然いい。

どこかで習得してきたのかな…




ずいぶん長くマッサージしてくれて、
私は冷凍マグロのように横たわったまま…

『動きたくない( ̄∇ ̄)』



するとけんちゃんは隣に添い寝して、
ギュッと抱きしめてくれた。


そして
痛み止めのchu〜をしてくれてる最中、
私はそのまま眠りに落ちたみたいだ。

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