もはや思い出話です。
思い出話というのは往々にエピソード化され、美談になり、嘘になるので、
このページのおはなしは話し半分の「読み物」としてお読みいただければと思います。
予備校で毎日毎日帰りが遅く、夜道を歩くことが多かったです。
電車の中で音楽聴きながらぼんやりしているときに、
「そういえばザムザって奴いたよな。透明人間だよな。何アイツ? 正体は何?」
と、彼の事を思い出した事が発端でした。
帆来くんとセレスタは3年前の今頃? 生まれました
(→インタビューズ
theinterviews.jp)
それをリメイクするか! やっちゃうか! という思いつきで、
JUKENが終わったらなんかゆる〜くてばからしいの書こう〜と思っていた程度なので
(→インタビューズ
theinterviews.jp)
この辺の記憶はあいまいですし、記録も残っていません。
「とりあえずザムザが水先案内人ポジションで、普通の市民である帆来くんとなんか分かんないJKのセレスタちゃんが夜な夜な集まって非日常過ごす感じ?」
と、とっても漠然としたイメージのみを胸に、とりあえず出会いのシーンを書こう。
しかも変わり種にしてみよう。劇っぽくしよう。戯曲っぽく書いてみよう。
とりあえずザムザと帆来くんの出会いからはじめよう。
↓
戯曲なんで書いたことが無い。
分からない。
台本なんて2~3冊しか読んだことないのにいきなり書けるかっつーの
∴3000字程度、台本形式の第1稿ボツ
↓
戯曲は無理だ。やっぱ小説にしよう。
↓
でもそれは自分への裏切りじゃないの!? 台本形式チャレンジしてみなよ!!
∴第2稿(小説形式)書き途中でボツ
↓
書けないな。
私に必要なのは気分転換だ。
よし、もっと馬鹿らしいのを書こう。
とことんバカなのを書こう。
↓
『ポタージュ様』誕生
↓
その勢いで、『無人の公園』『人食いと李徴』誕生
そして多分セレスタ=ヒロインポジションはトラブルメーカーだろう、と、 出会いがあんな形式になりました。
その頃すでにセレスタを支える人物として「八月一日」を考えていました。
セレスタと男子生徒が一緒にいる絵を描いて、そこから男子生徒とセレスタのエピソードが生まれました。
『本当に無人の公園』は、人間がいない小説は成立するのか? という実験でした。
結果成立しなかったので、清掃員とか小学生とか登場しています。
4/14にact.1が終わったらしいです。
4/6にPeople In The Boxのアルバム「Family Record」が届きました。
このアルバムが「これは物語ではない」の方向性を決定づけたと思います。
「新市街」
youtu.be
という曲が、そのまま、彼らの世界観にピッタリはまりました。
そしてホズミんは同アルバムの「スルツェイ」に影響されています。
act.1を書いている間に八月一日、荻原(最初「平田」だった)、帆来くんの父、帆来くんのおしかけ彼女が生まれました。
おしかけ彼女が現在「塔子さん」と呼ばれていますが、現在はおしかけ彼女役ではありません。
帆来くんの本名もここで生まれたような。
どんどん勝手に生まれていきました。
あー物語がひとりあるきはじめちゃったなー と思いました。
遊び半分だったのになー。
責任とれるかなー。
でも楽しいなー。
本文を書いていたり、移動中や、絵を描いている時にも、
彼らが会話したり、何か出来事を起こしたりするヴィジョンを見ます。
「受信する」という言い方も近いかもしれません。
「近い未来の予知能力」を持ったら、こんな感じなのかもと思います。
未来に起こるシーンの断片を受信して、現在に書き起こしているんだと思います。
そのシーンを、矛盾がないように、時系列「っぽく」並び変えながら書いています。
だから2012年2月9日現在の私には『プスヌシル』よりもうちょっと先の未来まで、断片断片で見えています。
話を戻すと、8月1日に間に合わずにtwilightが終わり、8/23にno moon,no roomが終わり、
Drive to Plutoのことを考えながら7~9月は
全裸でした。
10月後半からact.3を書き始めました。
で、年を越して1月後半にプスヌシル。 です。ハイ。
とにかく音楽を聴いたりドローイングや課題からイメージを得たものがあります。
【今後の展開?】
自分がゲームをしているような感じで、プレイヤーの私がひとつひとつの選択肢を選んでいく感覚です。
手探りです。
全体のプロットはまったく不明瞭です。今後どうなるかは、正直、知りません。
それによるライヴ感、現在進行形の実在感が出せることを願います。
願いますというか私はやらなきゃいけないんだろうなあ。
このちゃらんぽらんな発生の「これは物語ではない」が気に入っていただけて、とても嬉しいです。
もしどこかにいる別の私がこの作品を見て、
楽しい、こういうの読みたかったって、思ってくれたらなによりです。
【ジャンルは何だろう】
「魔術的リアリズム」かな? と周辺をウィキペディアで調べていたら、
「スリップストリーム」が近いかもと思いました。
いや、もう分かりません。
「不条理ギャグ」と言っても差し支えないような気もします。
【目標?】
「愛!!」とか「友情!!」とか、そういうテーマはありません。
が、ここだけの話(!)
「謎の感動」が目標です。
以下はあくまで既存の一例ですが、
コンセプトアルバム? で、7曲収録
1曲目「月曜日/無菌室」、2曲目「火曜日/空室」、3曲目「水曜日/密室」……
と、曜日を辿って日曜日まであります。
その「日曜日/浴室」に、歌詞の最後に、震えるほどの「謎の感動」を覚えました。
それは、月曜日~土曜日の下積みもあるし、歌い方もあるし、メロディや音の重なりと最後の歌詞が全部組み合わさって生まれた、
重厚な「謎の感動」です。
土曜日→日曜日 の流れが最高なのですが、この辺はもうファンの主張ですのでちょっと控えよう。
「日曜日/浴室」
youtu.be
歌詞(forPC)
j-lyric.net
(↓ここから19:52追記)
自発的に見に行った劇はこれが初めてでした。
そして作品を見て泣きそうになったのもこれが初めてだったような違うような。
「劇」のイメージはここから来たのかもしれません。
(↑ここまで19:59追記)
あとコレ。
「スリップストリーム」に該当するのかもしれません。
しかしそれにしてはあまりにハードSF。
何を言っているのか正直サッパリな所があります。
でもしかしやはり何かの流れに呑まれていく、説明しがたい「謎の感動」
つまり私は説明をポイしたいのかもしれません。
「このように不憫な生活を送った主人公は、このように沢山の困難を乗り越えて、このようにようやく幸せになりました、めでたしめでたし」
みたいな、長い長い説明よりも
「なるものはなる、おしまい!」
をやってみたいんでしょう。力技。
「なるものはなる、おしまい!」
で、誰かが嬉しくなったら、うれしいよね。
だからもう書きたい事を書きたいように書いています。
ついでに絵も描きます。描きたいからです。
(この、絵と文の違いはもっと掘り下げるべきなのでしょう。
それは忘れていなかったら絵のメイキングで、言えたらいいな)
まるでグダグダな〆ですが、まあ「これもの」らしいんじゃねえのと思います。
忠告みたいですが最後に、
これらメイキングはあくまで「後付け」です。
後で考えたことです。
実際の作品に必ずしも反映されているわけではありません。
理論じゃないよ、行動だよ。
I CAN DO IT !!
……おしまい。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
ご意見ご質問など万が一ありましたら、お気軽にプリーズギブミー^^